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後日談『五番目の大地』
大地の、好きなようにして?
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「あー、ヤバイ」
そんな僕を知ってか知らずか、まいさんが僕の耳もとでつぶやいた。
次いで、とても甘い声が、卑猥な吐息で告げる。
「酒入ってるから、すごくあんたとヤリたいんだけど。ね、機嫌なおして、しよ?」
チュッと音を立てて首筋にキスされた僕は、手の甲で頬をぬぐって苦笑いした。
……適わないなぁ、まいさんには。
僕の心を独占して、わずらわしいほどに掻き乱しておきながら、なんでもないことのように、僕の心のほつれた部分を、つくろってしまうんだから。
やわらかな肢体を横に抱き上げて、僕はまいさんの誘いにふふっと笑って応じる。
「それって、朝まで寝かせないでって、意味?」
するとまいさんは、上目遣いに僕を見て、めずらしく僕の言葉に同調してくれた。
「大地の、好きなようにして?」
期待以上の、甘い声音と返答。
そのまま、先に寝ているお父さんを起こさないように、まいさんを僕の部屋まで運ぶ。
「んんっ……大、地……!」
強引に唇を奪うと、まいさんの飲んだお酒の味を間接的に知らされて。
そのアルコールの成分と、いつもより積極的に動いてくれるまいさんに、僕の体温が上がっていくのが解る。
触れる肌が熱くて、もどかしい思いで着ていたシャツを脱ぎ捨てる。
「は……、あ、……ッ」
「ごめん、痛かった……?」
やわく歯を立てたつもりが、ビクンと震えたまいさんの反応を窺えば、欲に濡れた瞳が僕を見上げてきた。
「ばか……やめないでよ」
その艶っぽい表情に誘われるように、まいさんの肌にふたたび唇を寄せ、指先を熱く火照る下腹部へと伸ばす。
「少し……痛いくらい、のほうが、感じるっ……て、知って……じゃな、い?」
湿り気を帯びたショーツを剥いで、じかに触れたそこは難なく僕の指をのみこみ、いやらしくも可愛いらしい音を立てた。
「……なに、それ」
思わず噴きだしながらも既視感に似た思いを胸に留め、指先でまいさんを攻め続ける。
「だ、いちっ……」
僕の首にしがみつき、自らの快楽の波をこらえるように呼ぶ声とあえぐ吐息が、僕の耳を侵す。
ああ、本当に。何度聞いても飽きない、愉悦の瞬間。
「───まいさん……」
呼びかけて、つつまれる、至福の時。
僕に揺らされながら、僕の名前を声にならない声で呼ぶ、まいさんの『声』が、好きだ。
欲望に、忠実に。でも、愛しさあふれる表情で僕を見上げる、まいさんの『やらしい顔』も、好きだ。
「……もっと、見せて?」
耳もとでささやいて、僕も僕の欲望に忠実に、まいさんを一晩中、独りじめする───。
──後日談・おわり──
そんな僕を知ってか知らずか、まいさんが僕の耳もとでつぶやいた。
次いで、とても甘い声が、卑猥な吐息で告げる。
「酒入ってるから、すごくあんたとヤリたいんだけど。ね、機嫌なおして、しよ?」
チュッと音を立てて首筋にキスされた僕は、手の甲で頬をぬぐって苦笑いした。
……適わないなぁ、まいさんには。
僕の心を独占して、わずらわしいほどに掻き乱しておきながら、なんでもないことのように、僕の心のほつれた部分を、つくろってしまうんだから。
やわらかな肢体を横に抱き上げて、僕はまいさんの誘いにふふっと笑って応じる。
「それって、朝まで寝かせないでって、意味?」
するとまいさんは、上目遣いに僕を見て、めずらしく僕の言葉に同調してくれた。
「大地の、好きなようにして?」
期待以上の、甘い声音と返答。
そのまま、先に寝ているお父さんを起こさないように、まいさんを僕の部屋まで運ぶ。
「んんっ……大、地……!」
強引に唇を奪うと、まいさんの飲んだお酒の味を間接的に知らされて。
そのアルコールの成分と、いつもより積極的に動いてくれるまいさんに、僕の体温が上がっていくのが解る。
触れる肌が熱くて、もどかしい思いで着ていたシャツを脱ぎ捨てる。
「は……、あ、……ッ」
「ごめん、痛かった……?」
やわく歯を立てたつもりが、ビクンと震えたまいさんの反応を窺えば、欲に濡れた瞳が僕を見上げてきた。
「ばか……やめないでよ」
その艶っぽい表情に誘われるように、まいさんの肌にふたたび唇を寄せ、指先を熱く火照る下腹部へと伸ばす。
「少し……痛いくらい、のほうが、感じるっ……て、知って……じゃな、い?」
湿り気を帯びたショーツを剥いで、じかに触れたそこは難なく僕の指をのみこみ、いやらしくも可愛いらしい音を立てた。
「……なに、それ」
思わず噴きだしながらも既視感に似た思いを胸に留め、指先でまいさんを攻め続ける。
「だ、いちっ……」
僕の首にしがみつき、自らの快楽の波をこらえるように呼ぶ声とあえぐ吐息が、僕の耳を侵す。
ああ、本当に。何度聞いても飽きない、愉悦の瞬間。
「───まいさん……」
呼びかけて、つつまれる、至福の時。
僕に揺らされながら、僕の名前を声にならない声で呼ぶ、まいさんの『声』が、好きだ。
欲望に、忠実に。でも、愛しさあふれる表情で僕を見上げる、まいさんの『やらしい顔』も、好きだ。
「……もっと、見せて?」
耳もとでささやいて、僕も僕の欲望に忠実に、まいさんを一晩中、独りじめする───。
──後日談・おわり──
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