3 / 73
第一章 生暖かいアイスキャンディー
イマドキの愛人の子【2】
しおりを挟む
*****
仕事を終え家に帰ると、まるで自分の家のように(あ、昨日から、この子にとっても自分ちになるのか)リビングでくつろいでいた大地くんに、お帰りなさいと迎え入れられた。
「えぇと……僕、まいみさんのこと『お姉さん』て、呼んだ方がいいのかな?」
彼が用意してくれた夕食───オムライスとオニオンスープを、二人で食べていると、いきなりそんなことを訊かれた。
や、無理。
確かに半分は血が繋がっているのかもしれないけど、ムリ。
「……舞、でいいよ。お姉さんて呼ばれるのは、なんか、変なカンジだし」
実感ないしね、と、心の中で付け加える。
「分かった。まいさん、だね?
……ふふっ、なんか嬉しいな、こういうの」
「え?」
「僕、ずっと一人っ子として育ったし、それに」
そこで彼は、淋しそうに笑った。わずかに視線を落とす。
「母は、昼も夜も働いていたから……僕、一人で過ごすことが多くて。
今日みたいに……こんなふうに誰かと一緒に夕飯を食べるのも、初めてで……だから、嬉しいんだ。
まいさんにとっては、僕って迷惑な存在かもしれないけど……。
僕は、まいさんと仲良くしたいと思っているんだ。
だから……勝手なお願いだけど、できる範囲でいいから、僕とこうやって一緒に過ごしてくれないかな?」
口調はやわらかく、高校生というには、幼い印象を受けるのに。
私の瞳をのぞきこんできた彼は、なんだか歳より大人びて見えた。
初対面の印象が、あまりにも礼儀正しくて、人懐っこくて。普段、街で見かける男子高校生とかけ離れていて。
私は正直、気持ち悪い、コイツ宇宙人か?
と、内心で思っていたりもした。
でも。考えたら、不倫の果てに生まれた子なんだよね。
いわゆる……母一人子一人で、育ってきたわけだ。苦労してないわけがない。
意地悪な態度をとるのは、もうじき三十路にもなろうっていう女のすることじゃないか……。
そう思い直して、彼に微笑んでみせた。
「分かった。仲良くしようね、【大地】」
*****
翌日は、その日届いた大地の引っ越しの荷をほどくことになった。
大地の部屋としてあてがったのは、もとは客室として使っていた部屋だ。
折り畳み式のベッドと木製の丸テーブル、ピーコックブルーのカーテン以外は、なんのインテリアもなかった。
しかもここ数年は、本来の用途に使うことがないせいで、すっかり我が家の物置き部屋と化していた。
よって、大地と二人、それらを片付けつつ掃除する。
「……太宰治……夏目漱石……川端康成……島崎藤村……星新一? あんた何、コレ、全部読んだわけ?」
「うん。面白いよ。漱石の『草枕』とか。
冒頭の一文から引き込まれたし」
「ふーん」
私なんて、夏目漱石は『吾輩は猫である』しか、知らないんだけど。
しかも、有名なあの「名前はまだない」の冒頭だけだし。
「まいさんは、マンガが好きなんだね。
しかもこれ……少年マンガが多いよね?」
あまりにも巻数が増えすぎて、何十冊かまとめて置いていたそれを、大地は手に取ってパラパラとめくった。
……なんか、妙~に悔しいんだけど。
「いいじゃないのよ。大人だって、息抜きは必要なの!」
「悪いなんて言ってないよ。僕、マンガって、あんまり読んだことないから。借りて読んでもいい?」
「いいけど……マンガ読んだことないって、お母さんの教育方針か何か?」
「まさか。単に、買うお金が無かっただけ。
ここにある本も、小学校の時に図書室に通いつめていたら、先生が古くなったものを譲ってくれたんだ」
ちょっと笑って、大地はカラーボックスに本を並べていく。
……地雷、踏んじゃったか、私……。
四段あるプラスチック製のチェストに、衣類をつめこみ始めた大地の横顔を、盗み見る。
私と血が繋がっているとは思えないほどの、整った目鼻立ち。お母さん似なんだろうな。
染めているのか地毛なのか、判断のつかない髪は、栗色の無造作ヘアだ。よく見ると、片耳にはピアスが刺さっている。
一見、チャラい容姿だよね。
とても愛読書は『草枕』だなんて、想像もつかない。
当然、女の子にもモテるだろうし、彼女もいるのだろうと思ったんだけど、
「ううん、いないよ。
同世代の子って、自分勝手で下品な子が多くて……興味ないんだ」
なんて、のたまうた。……もったいない。
私がそう言うと、
「えー? そうかなぁ?
好きでもない子と付き合って、世間並みのことをする……なんて、その方が時間の無駄だと思うけど」
「時間のムダって、あんた……。
まぁ、そういう考え方も、あるかもしれないけどさ。
私がもし、大地みたいなルックスで男だったら、片っ端から寄ってくる女の子と付き合っちゃうなー。
だって、高校生って、そういうものじゃん」
部屋の片付けを終え、私達は夕食の準備をしていた。
二人して、せっせと餃子の皮にあんを詰めていたのだけれど(マジで大地は料理慣れしてる)ピタリと手を止め、大地が息をついた。
「なんか、まいさんって高校生に対して、偏見があるんじゃない? 僕の同級生、モラルとかマナーちゃんとしてる奴の方が多いし」
「あー、ゴメン。思いこみで言ったんじゃなくて。
私、高校生の頃、男女交際に疎くって、まともな恋愛したのが、ハタチ過ぎて社会人になってからでさ。
それで……学生の頃にそういった経験なかったから、少し後悔してるんだよね」
「へぇ? そうなんだ?」
大地が意味ありげに、こちらを見てくる。
……しまった。ぶっちゃけ過ぎだ、私。
「ほらほら、手、止めない。
もう7時まわってるんだから、ちゃっちゃと包んで、早く食べられるようにするよ?」
「はぁい……」
話をそらそうとした私の意図を察したらしく、大地は口元をゆるめたまま、肩をすくめてみせた。
仕事を終え家に帰ると、まるで自分の家のように(あ、昨日から、この子にとっても自分ちになるのか)リビングでくつろいでいた大地くんに、お帰りなさいと迎え入れられた。
「えぇと……僕、まいみさんのこと『お姉さん』て、呼んだ方がいいのかな?」
彼が用意してくれた夕食───オムライスとオニオンスープを、二人で食べていると、いきなりそんなことを訊かれた。
や、無理。
確かに半分は血が繋がっているのかもしれないけど、ムリ。
「……舞、でいいよ。お姉さんて呼ばれるのは、なんか、変なカンジだし」
実感ないしね、と、心の中で付け加える。
「分かった。まいさん、だね?
……ふふっ、なんか嬉しいな、こういうの」
「え?」
「僕、ずっと一人っ子として育ったし、それに」
そこで彼は、淋しそうに笑った。わずかに視線を落とす。
「母は、昼も夜も働いていたから……僕、一人で過ごすことが多くて。
今日みたいに……こんなふうに誰かと一緒に夕飯を食べるのも、初めてで……だから、嬉しいんだ。
まいさんにとっては、僕って迷惑な存在かもしれないけど……。
僕は、まいさんと仲良くしたいと思っているんだ。
だから……勝手なお願いだけど、できる範囲でいいから、僕とこうやって一緒に過ごしてくれないかな?」
口調はやわらかく、高校生というには、幼い印象を受けるのに。
私の瞳をのぞきこんできた彼は、なんだか歳より大人びて見えた。
初対面の印象が、あまりにも礼儀正しくて、人懐っこくて。普段、街で見かける男子高校生とかけ離れていて。
私は正直、気持ち悪い、コイツ宇宙人か?
と、内心で思っていたりもした。
でも。考えたら、不倫の果てに生まれた子なんだよね。
いわゆる……母一人子一人で、育ってきたわけだ。苦労してないわけがない。
意地悪な態度をとるのは、もうじき三十路にもなろうっていう女のすることじゃないか……。
そう思い直して、彼に微笑んでみせた。
「分かった。仲良くしようね、【大地】」
*****
翌日は、その日届いた大地の引っ越しの荷をほどくことになった。
大地の部屋としてあてがったのは、もとは客室として使っていた部屋だ。
折り畳み式のベッドと木製の丸テーブル、ピーコックブルーのカーテン以外は、なんのインテリアもなかった。
しかもここ数年は、本来の用途に使うことがないせいで、すっかり我が家の物置き部屋と化していた。
よって、大地と二人、それらを片付けつつ掃除する。
「……太宰治……夏目漱石……川端康成……島崎藤村……星新一? あんた何、コレ、全部読んだわけ?」
「うん。面白いよ。漱石の『草枕』とか。
冒頭の一文から引き込まれたし」
「ふーん」
私なんて、夏目漱石は『吾輩は猫である』しか、知らないんだけど。
しかも、有名なあの「名前はまだない」の冒頭だけだし。
「まいさんは、マンガが好きなんだね。
しかもこれ……少年マンガが多いよね?」
あまりにも巻数が増えすぎて、何十冊かまとめて置いていたそれを、大地は手に取ってパラパラとめくった。
……なんか、妙~に悔しいんだけど。
「いいじゃないのよ。大人だって、息抜きは必要なの!」
「悪いなんて言ってないよ。僕、マンガって、あんまり読んだことないから。借りて読んでもいい?」
「いいけど……マンガ読んだことないって、お母さんの教育方針か何か?」
「まさか。単に、買うお金が無かっただけ。
ここにある本も、小学校の時に図書室に通いつめていたら、先生が古くなったものを譲ってくれたんだ」
ちょっと笑って、大地はカラーボックスに本を並べていく。
……地雷、踏んじゃったか、私……。
四段あるプラスチック製のチェストに、衣類をつめこみ始めた大地の横顔を、盗み見る。
私と血が繋がっているとは思えないほどの、整った目鼻立ち。お母さん似なんだろうな。
染めているのか地毛なのか、判断のつかない髪は、栗色の無造作ヘアだ。よく見ると、片耳にはピアスが刺さっている。
一見、チャラい容姿だよね。
とても愛読書は『草枕』だなんて、想像もつかない。
当然、女の子にもモテるだろうし、彼女もいるのだろうと思ったんだけど、
「ううん、いないよ。
同世代の子って、自分勝手で下品な子が多くて……興味ないんだ」
なんて、のたまうた。……もったいない。
私がそう言うと、
「えー? そうかなぁ?
好きでもない子と付き合って、世間並みのことをする……なんて、その方が時間の無駄だと思うけど」
「時間のムダって、あんた……。
まぁ、そういう考え方も、あるかもしれないけどさ。
私がもし、大地みたいなルックスで男だったら、片っ端から寄ってくる女の子と付き合っちゃうなー。
だって、高校生って、そういうものじゃん」
部屋の片付けを終え、私達は夕食の準備をしていた。
二人して、せっせと餃子の皮にあんを詰めていたのだけれど(マジで大地は料理慣れしてる)ピタリと手を止め、大地が息をついた。
「なんか、まいさんって高校生に対して、偏見があるんじゃない? 僕の同級生、モラルとかマナーちゃんとしてる奴の方が多いし」
「あー、ゴメン。思いこみで言ったんじゃなくて。
私、高校生の頃、男女交際に疎くって、まともな恋愛したのが、ハタチ過ぎて社会人になってからでさ。
それで……学生の頃にそういった経験なかったから、少し後悔してるんだよね」
「へぇ? そうなんだ?」
大地が意味ありげに、こちらを見てくる。
……しまった。ぶっちゃけ過ぎだ、私。
「ほらほら、手、止めない。
もう7時まわってるんだから、ちゃっちゃと包んで、早く食べられるようにするよ?」
「はぁい……」
話をそらそうとした私の意図を察したらしく、大地は口元をゆるめたまま、肩をすくめてみせた。
10
お気に入りに追加
36
あなたにおすすめの小説
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
とある高校の淫らで背徳的な日常
神谷 愛
恋愛
とある高校に在籍する少女の話。
クラスメイトに手を出し、教師に手を出し、あちこちで好き放題している彼女の日常。
後輩も先輩も、教師も彼女の前では一匹の雌に過ぎなかった。
ノクターンとかにもある
お気に入りをしてくれると喜ぶ。
感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。
してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。
お知らせ有り※※束縛上司!~溺愛体質の上司の深すぎる愛情~
ひなの琴莉
恋愛
イケメンで完璧な上司は自分にだけなぜかとても過保護でしつこい。そんな店長に秘密を握られた。秘密をすることに交換条件として色々求められてしまう。 溺愛体質のヒーロー☓地味子。ドタバタラブコメディ。
2021/3/10
しおりを挟んでくださっている皆様へ。
こちらの作品はすごく昔に書いたのをリメイクして連載していたものです。
しかし、古い作品なので……時代背景と言うか……いろいろ突っ込みどころ満載で、修正しながら書いていたのですが、やはり難しかったです(汗)
楽しい作品に仕上げるのが厳しいと判断し、連載を中止させていただくことにしました。
申しわけありません。
新作を書いて更新していきたいと思っていますので、よろしくお願いします。
お詫びに過去に書いた原文のママ載せておきます。
修正していないのと、若かりし頃の作品のため、
甘めに見てくださいm(__)m
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる