双子攻略が難解すぎてもうやりたくない

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いつもと同じベンチに座り弁当を広げる。
ひまわりを眺めながら過ごす1人の時間はとても好きだ。

いつも通りなら好きな時間なのだが…

「何でいるんだ…」

左右には如月兄弟が座っていた。
男3人座っても少しだが余裕があるベンチだが、暑い夏の日にどうして男に挟まれなければいけないのか。

「佐藤くんと一緒に食べたくてきたんだ。」

如月雪はそう言っておにぎりをビニール袋から取り出した。

「証明するって言ったし、佐藤と一緒の時間が増えると証明する機会も多くなるだろう？だから昼も一緒に食べようと思ってさ」

如月雪成が経緯を話して雪と同じおにぎりを袋から取り出した。

証明すると言っていたがまさか昼から突撃してくると思っていなくて油断した。
どんな事を言われるのか内心不安だったが一言二言喋るだけで内容も当たり障りのないものばかりだ。
騒がしいと言う事は全くなく案外如月兄弟の隣は居心地がいいと思ってしまい絆されかけている自分がいる。
自分はチョロいのかもしれない。

それから夏休みに入るまでの2日間常に一緒に行動するようになり、俺に対して異常なぐらい優しくなった。
例えば俺が紙で指を少し切った時飛んできて保健室に連れて行かれたり、担任に頼まれたノートを持って行く時も最後まで手伝ってくれた。