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通知を見て固まった。如月兄弟と兄は知り合い?
驚いていたのは知り合いだったからって事??


携帯にはロックがかかっていて中を見る事は出来なかった。
兄を起こす気にもなれなくてそのまま部屋を出て母さんにまだ寝てるとだけ伝えて自室に戻った。


色々ありすぎて爆発しそう…ってかもうしてる
知り合いなのは別にいい。そこが問題なのではなく兄ははっきりと「初めまして」と言ったのだ。

それがとてつもなく不気味に思えて仕方がなかった。


兄が起きたのはそれから1時間後だった。
母さんに呼ばれリビングに行くと兄がご飯を食べていた。

「翔おはよう」

「…おはよう」

自然に挨拶できただろうか。
母さんは凛を抱っこしながらテレビを見ていた。

「翔、話があるんだけど」

食べ終わった兄は俺を見てそう言った。

「…うん俺もある」

兄がどう考えているのか俺が1人で悩んでも無駄だと思った
ここではっきりさせる事にする。




兄の部屋で話をする事にした。
一度入ったがカーテンも開いてなかったため何が置いてあるかわからなかったが
今は日の光が入ってきており部屋が明るい。
ベッドとサイドテーブル、壁際に椅子が置いてありその横にはアルバムと難しそうな分厚い本が並ぶ本棚。

兄はベッドに座ったので俺は壁際にあった椅子を持ってきて兄の正面に座った。

「話って何?」

「…兄さんの話は?」

質問を質問で返すと兄は少しムッとしながら

「翔から言いなよ」

「…わかった。如月兄弟と知り合いなの?」

頭の中でどう話せばいいのか考えながら話す
兄は少し考えてから俺の目を見て話し出した。

「何故そう思ったんだ?」

質問で返されるとは思ってなかった。少し戸惑ってしまった。

「…如月雪から連絡がきてるのが見えたから」

兄は…なるほどと言った後黙り込んでしまった。
どれぐらい時間が経っただろうか。5分だったかもしれないし、10秒だったかもしれない。

「家庭教師してたときの教え子なんだよ。俺が17の時。」

はぐらかされるかも知れないと思っていたので拍子抜けした。俺は一つ咳払いして会話を続ける。

「…その時連絡先を交換したって事だよね」

「そうそう。家庭教師辞めてからは連絡はあまりしてないな。会うのは本当に久しぶりだった。」

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