18 / 29
とあるOLのお昼の話
しおりを挟む
もうお昼時か……手軽に済ませよ
私は社会人2年目。仕事仕事で色気もへったくれもない
近場のファストフード店に入って、バーガーとポテトとサラダと飲み物を買った。席に着いて食べようとしていると、前方に高校生のカップルがいた。右に男の子、左に女の子で、こちらに背を向けて座っている
(いや、あれカップルかな?なんかさっきから無言だし)
サラダをつつきながら1人首を捻っていると、女の子が何事か話したようだ。けど、どうにも感情というものが読み取れない。
男の子はというと、それまで食べていたバーガーを置き、ポテトを1本おもむろに掴むと
女の子の方に向けた
それを女の子はパクッと食べ、再び顔を正面に戻した
少しだけ見えた横顔はやはり表情が伺えない
(……ん?)
もしかして
(もしかして今の…"あーん"ってやつ?あんなドライにやっていいもんなの?)
今度は男の子が女の子に何かを話した
すると女の子は左手の近くにあったドリンクを持ち
男の子の方に向けた
男の子はドリンクを少し飲むと、ストローから口を離した
女の子はドリンクを先程の位置に戻した
(ちょっとお!なんなのキミたち!砂漠みたいに乾ききってるよ!オアシス、オアシスはどこ?!)
少々乱暴にストローを吸う
少ししてカップルは注文したものを食べ終えたようだったが、2人とも動かない
どちらもスマホを触っている訳では無い。ただ席に座って2人して空を見上げているのだ
(なに?今度は食後の休憩ですか?にしたってあんたら、そりゃ熟年夫婦だよ……今にも風景が縁側に移り変わって熱いお茶でも見えてきそうだよ……)
すると
女の子が男の子の肩に頭を預けた
男の子はさらにその頭に自分の頭を預けた
こてん…と
(ああぁぁぁ!反則!それ反則!)
ひとしきり悶えた私は、既に食べ終えていたトレイを片付け、そそくさと店を出た
(あーあー……恋、したいなー)
私は社会人2年目。仕事仕事で色気もへったくれもない
近場のファストフード店に入って、バーガーとポテトとサラダと飲み物を買った。席に着いて食べようとしていると、前方に高校生のカップルがいた。右に男の子、左に女の子で、こちらに背を向けて座っている
(いや、あれカップルかな?なんかさっきから無言だし)
サラダをつつきながら1人首を捻っていると、女の子が何事か話したようだ。けど、どうにも感情というものが読み取れない。
男の子はというと、それまで食べていたバーガーを置き、ポテトを1本おもむろに掴むと
女の子の方に向けた
それを女の子はパクッと食べ、再び顔を正面に戻した
少しだけ見えた横顔はやはり表情が伺えない
(……ん?)
もしかして
(もしかして今の…"あーん"ってやつ?あんなドライにやっていいもんなの?)
今度は男の子が女の子に何かを話した
すると女の子は左手の近くにあったドリンクを持ち
男の子の方に向けた
男の子はドリンクを少し飲むと、ストローから口を離した
女の子はドリンクを先程の位置に戻した
(ちょっとお!なんなのキミたち!砂漠みたいに乾ききってるよ!オアシス、オアシスはどこ?!)
少々乱暴にストローを吸う
少ししてカップルは注文したものを食べ終えたようだったが、2人とも動かない
どちらもスマホを触っている訳では無い。ただ席に座って2人して空を見上げているのだ
(なに?今度は食後の休憩ですか?にしたってあんたら、そりゃ熟年夫婦だよ……今にも風景が縁側に移り変わって熱いお茶でも見えてきそうだよ……)
すると
女の子が男の子の肩に頭を預けた
男の子はさらにその頭に自分の頭を預けた
こてん…と
(ああぁぁぁ!反則!それ反則!)
ひとしきり悶えた私は、既に食べ終えていたトレイを片付け、そそくさと店を出た
(あーあー……恋、したいなー)
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
寝室のクローゼットから女の声がする!夫の浮気相手が下着姿で隠れていてパニックになる私が下した天罰に絶句
白崎アイド
大衆娯楽
寝室のクローゼットのドアがゴトゴトと小刻みに震えて、中から女の声が聞こえてきた。
異様な現象を目の当たりにした私。
誰か人がいるのかパニック状態に。
そんな私に、さらなる恐ろしい出来事が目の前で起きて…
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
隣の人妻としているいけないこと
ヘロディア
恋愛
主人公は、隣人である人妻と浮気している。単なる隣人に過ぎなかったのが、いつからか惹かれ、見事に関係を築いてしまったのだ。
そして、人妻と付き合うスリル、その妖艶な容姿を自分のものにした優越感を得て、彼が自惚れるには十分だった。
しかし、そんな日々もいつかは終わる。ある日、ホテルで彼女と二人きりで行為を進める中、主人公は彼女の着物にGPSを発見する。
彼女の夫がしかけたものと思われ…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる