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1章 農園始めます!
第8話 収穫物の行方
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さて、最初の一個は美味しく食したカブ。
残り8個をどうするか。
ちなみに調理すると、さっきの漬物や塩茹でのみの工程でも5ポイント入った。
もう少し凝った料理ならもっとポイントが貰えるらしい。
だけど、食べきらない分を“出荷”と称して丸ごとポイントにも出来る。ただしその場合は出荷した物は消滅し、食べる事は勿論、他の事に利用する事は出来なくなる。
一応アイテムボックスに保管するという方法もある、がだ。
このアイテムボックス、道具を入れる用とその他の物を入れる用と別れていて、道具の方は特に容量に制限は無い様なのだけど、それ以外を入れる方は枠も一枠に入れられる数も決まっていて。
新しい枠を手に入れるにも、一枠の容量を増やすにもポイントを消費するらしい。
ちなみにデフォルトの数値は一枠に付き10コ✕10枠。
カブで一枠、残り8個は余裕で入るけど、今畑には他にもじゃがいもやきゅうりがすくすく育っている。
数日の後にはあれも収穫出来る。
それに、空いた畑にもう一度カブの種を蒔くか別の種にするかも迷いどころだ。
「うーん、じゃがいもがあと2日、きゅうりがあと7日ってところか……」
野菜があるなら、一日に一食くらいは野菜が食べたい。
だけど今の乏しいポイントを見るとポイントを増やしておきたくもあって。
悩んだ末に4個はアイテムボックスで保管、残りの4個を出荷する事にした。
カブの出荷ポイントは1コ50ポイント。4個で計200ポイントゲット。
そのポイントで、私はいちごの種を入手した。
「お菓子もないし、やっぱり甘いものは欲しいよねぇ……」
もう一つ新しい畑を作って苺畑にした。
現在、カブの畑が3、じゃがいもが4、きゅうりが2、いちごが1。
全部で畑が10。
初期の畑としては賑やかな方じゃないかな?
今日は水撒きをしたらもうやる事はない。
さぁて、夕飯まで何しようか……
日本ならスマホポチポチとかテレビ見るとか幾らでも娯楽があったのに、少なくとも今は何もない。
小屋の玄関前のポーチの階段に腰掛け、どこまでも青く澄んだ空をぼぅっと見上げる。
そう言えば、最近は仕事に追われてばかりでこんな風に空を見上げた事も久しくなかったし、例えちらりと視線をやったとしても、東京の空など建物に遮られまくりで狭いし、そんなに綺麗なものでもない。
「たまにはのんびりお昼寝も良いか……」
幸いぽかぽかと春の陽気の用で暖かい。
階段から立ち上がり、短く刈り揃えた草原に再度腰を下ろし、そのままゴロンと寝転がる。
うん、なかなか気持ちが良い。
残り8個をどうするか。
ちなみに調理すると、さっきの漬物や塩茹でのみの工程でも5ポイント入った。
もう少し凝った料理ならもっとポイントが貰えるらしい。
だけど、食べきらない分を“出荷”と称して丸ごとポイントにも出来る。ただしその場合は出荷した物は消滅し、食べる事は勿論、他の事に利用する事は出来なくなる。
一応アイテムボックスに保管するという方法もある、がだ。
このアイテムボックス、道具を入れる用とその他の物を入れる用と別れていて、道具の方は特に容量に制限は無い様なのだけど、それ以外を入れる方は枠も一枠に入れられる数も決まっていて。
新しい枠を手に入れるにも、一枠の容量を増やすにもポイントを消費するらしい。
ちなみにデフォルトの数値は一枠に付き10コ✕10枠。
カブで一枠、残り8個は余裕で入るけど、今畑には他にもじゃがいもやきゅうりがすくすく育っている。
数日の後にはあれも収穫出来る。
それに、空いた畑にもう一度カブの種を蒔くか別の種にするかも迷いどころだ。
「うーん、じゃがいもがあと2日、きゅうりがあと7日ってところか……」
野菜があるなら、一日に一食くらいは野菜が食べたい。
だけど今の乏しいポイントを見るとポイントを増やしておきたくもあって。
悩んだ末に4個はアイテムボックスで保管、残りの4個を出荷する事にした。
カブの出荷ポイントは1コ50ポイント。4個で計200ポイントゲット。
そのポイントで、私はいちごの種を入手した。
「お菓子もないし、やっぱり甘いものは欲しいよねぇ……」
もう一つ新しい畑を作って苺畑にした。
現在、カブの畑が3、じゃがいもが4、きゅうりが2、いちごが1。
全部で畑が10。
初期の畑としては賑やかな方じゃないかな?
今日は水撒きをしたらもうやる事はない。
さぁて、夕飯まで何しようか……
日本ならスマホポチポチとかテレビ見るとか幾らでも娯楽があったのに、少なくとも今は何もない。
小屋の玄関前のポーチの階段に腰掛け、どこまでも青く澄んだ空をぼぅっと見上げる。
そう言えば、最近は仕事に追われてばかりでこんな風に空を見上げた事も久しくなかったし、例えちらりと視線をやったとしても、東京の空など建物に遮られまくりで狭いし、そんなに綺麗なものでもない。
「たまにはのんびりお昼寝も良いか……」
幸いぽかぽかと春の陽気の用で暖かい。
階段から立ち上がり、短く刈り揃えた草原に再度腰を下ろし、そのままゴロンと寝転がる。
うん、なかなか気持ちが良い。
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