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1章 農園始めます!
第5話 農園ポイント
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「では、隣のページを見て下さい」
小屋とカブ畑が表記された、今は地図とも言い難いその図の隣に、色々と書かれたページが付属している。
「その、農園ポイントの所。先程より30ポイント増えているでしょう?」
そこには確かに1030Pとある。
……正直先の数値をしっかり見ていなかったので何とも言えないけれど、神様の言葉を信じるならデフォルトで1000Pあった所にプラスで30Pされたと言う事なんだろう。
そしてその表記の後に、右向き三角形のボタンがあった。
これが下向きならプルダウン方式の選択方式かとも思うのだけれど。
試しに押してみると、ページが切り替わるように表示が丸ごと変わった。
それは、ポイントと引き換えに出来る物の一覧だった。
「そうだ。畑でなにか作業をすれば、一つの作業毎に10ポイント入る。作物が育ちきり、収穫する際にはその作物によって定められたポイントが、収穫作業ポイントの10ポイントとは別に入る」
つまり、畑を耕したことで10P、種を撒いて10P、水をやって10Pとこういう事らしい。
ちなみにカブの収穫ポイントは100Pらしい。
「ああ、カブやじゃがいもは一度収穫したら終わりだけど、きゅうりやトマトみたいに何度か収穫出来る作物はその度に収穫ポイントが入るよ」
その手の作物の収穫ポイントは、30Pと少なめだが、四度以上収穫出来ればカブやじゃがいもよりお得にポイントをゲット出来る。
そうして貯めたポイントで、次の新しい種を買ったり設備を整えたり出来るらしい。
「……そのポイントの原資は私の神力です。本当はもっとポイントをあげたいのですけどね。先にも言った通りこの世界はボロボロで。私の力もかなり削がれてしまっている」
だからこそ、と彼は言う。
「仮初とはいえこの場所で生命を育み、ポイントを増やしていただければその分私の力は回復する。その力で、私は私の世界を創り変えたいのです」
「……まぁ、ここでのんびり平和に農園やってれば良いと言うなら、私はそれで構いません」
早速500P使って小屋に毛の生えた自宅と、それぞれ100Pのじゃがいもの種と、120Pのきゅうりの種を交換した。
「私はあの小屋に大抵は居ますから、いつでも気軽にお茶しに来て下さいね」
自分の世界を破壊するつもりの神様は、そういってほけほけと笑う。
こんな穏やかそうな神様にそんな決断をさせるこの世界の住人の愚かさに少し同情しつつも、彼女にはどうしようもない話で。
取り敢えず交換した種を撒くため、新たな畑造りに勤しむ事にしたのだった。
小屋とカブ畑が表記された、今は地図とも言い難いその図の隣に、色々と書かれたページが付属している。
「その、農園ポイントの所。先程より30ポイント増えているでしょう?」
そこには確かに1030Pとある。
……正直先の数値をしっかり見ていなかったので何とも言えないけれど、神様の言葉を信じるならデフォルトで1000Pあった所にプラスで30Pされたと言う事なんだろう。
そしてその表記の後に、右向き三角形のボタンがあった。
これが下向きならプルダウン方式の選択方式かとも思うのだけれど。
試しに押してみると、ページが切り替わるように表示が丸ごと変わった。
それは、ポイントと引き換えに出来る物の一覧だった。
「そうだ。畑でなにか作業をすれば、一つの作業毎に10ポイント入る。作物が育ちきり、収穫する際にはその作物によって定められたポイントが、収穫作業ポイントの10ポイントとは別に入る」
つまり、畑を耕したことで10P、種を撒いて10P、水をやって10Pとこういう事らしい。
ちなみにカブの収穫ポイントは100Pらしい。
「ああ、カブやじゃがいもは一度収穫したら終わりだけど、きゅうりやトマトみたいに何度か収穫出来る作物はその度に収穫ポイントが入るよ」
その手の作物の収穫ポイントは、30Pと少なめだが、四度以上収穫出来ればカブやじゃがいもよりお得にポイントをゲット出来る。
そうして貯めたポイントで、次の新しい種を買ったり設備を整えたり出来るらしい。
「……そのポイントの原資は私の神力です。本当はもっとポイントをあげたいのですけどね。先にも言った通りこの世界はボロボロで。私の力もかなり削がれてしまっている」
だからこそ、と彼は言う。
「仮初とはいえこの場所で生命を育み、ポイントを増やしていただければその分私の力は回復する。その力で、私は私の世界を創り変えたいのです」
「……まぁ、ここでのんびり平和に農園やってれば良いと言うなら、私はそれで構いません」
早速500P使って小屋に毛の生えた自宅と、それぞれ100Pのじゃがいもの種と、120Pのきゅうりの種を交換した。
「私はあの小屋に大抵は居ますから、いつでも気軽にお茶しに来て下さいね」
自分の世界を破壊するつもりの神様は、そういってほけほけと笑う。
こんな穏やかそうな神様にそんな決断をさせるこの世界の住人の愚かさに少し同情しつつも、彼女にはどうしようもない話で。
取り敢えず交換した種を撒くため、新たな畑造りに勤しむ事にしたのだった。
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