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銀の剣の仲間達
2-6 初めての鑑定
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よくあるラノベだと、召喚されてすぐに「ステータスオープン」とか唱えるとステータスが見れてるけど。
この世界ではわざわざ教会でお金を払って鑑て貰わなければならない。
ごく稀に鑑定能力持ちが居るそうだけど、ケント君の様にレベルが低いと鑑られる情報は限られるそうで。
ここは王都だから町にいくつか教会があるけど、地方の田舎だと隣町の隣町まで行かないと……なんて場合もあるそうだ。
しかも全ての情報を知ろうとしたら一万エルドもするらしい。
エルドというのがこの国の通貨単位。私の袋の中身は鉄貨ばかりで、その価値はと尋ねれば、お金の種類と価値をイマルさんとマリーさんが教えてくれる。
1エルド=石貨
10エルド=鉄貨
100エルド=銅貨
1000エルド=銀貨
1万エルド=金貨
10万エルド=金板
100万エルド=白金貨
「俺らが普通の暮らしをしてりゃあ大概は銀貨を持ってりゃ困らない。金貨を使うのは家を買うか冠婚葬祭の時くらいだ」
「貴族でも当主でもなければ白金貨等使いませんし、それとてプライベートな出費で使うなど滅多な事ではありません」
さらにケント君が言うには、1エルドでは子供の駄菓子程度も買えない、と。屋台の軽食でも数十エルドはするそう。
とすると、1エルドは10円くらいの価値と言う事になる。つまりこの鉄貨は100円玉。
「け、ケント君……じゃあ昨日の宿の支払いは……?」
昨日私は金の入った袋ごと渡してケント君にその中から払ってくれと頼んだのに。
この国の価値観はまだ分からないけど、数百円で宿に泊まれるとは思えない。
ていうか、奴ら……百円玉一袋って、小学生のお年玉貯金じゃあるまいし、そんな金額で私にどうしろと?
「その……困ってるみたいだったし……」
ケント君が目を泳がせてるってことは、彼が支払ってくれたのだろう。
奴らの対応は酷すぎるけど、その分人の優しさが身に染みるよ……。
これは今後の働きできっちり恩返しをしなければバチが当たる。
私はざまぁする側であって、される側ではないのだから。
「ほら見えたぞ、あれが教会だ」
まるで小さな城のよう。そんな第一印象を抱く程に豪奢な建物。
その背に見える王城に比べたら数十分の一程度の大きさだけど、その装飾の程は遜色なく。
これが城の離宮と言われる方が納得出来そうだけど。
「鑑定を頼みたい。全員分、全ての情報を出して欲しい」
ドンと明らかに私のより重いお金入りの革袋を置くイマルさん。
「――確かに、ご依頼を受け付けました。3番の部屋へどうぞ」
と、ある通路へ案内される。
まるでカラオケボックスみたいに番号が振られたドアが幾つも並ぶ。
3と書かれた部屋には一人の若い神官が居た。
マリーさんが言うには、各部屋に居るのは高レベルの鑑定職。
彼らが鑑た情報を書き出してもらうのに、一人金貨一枚。
……希少な能力なのかもしれないけど、教会の数を考えたら相当数居るよね? ぼったくりじゃね? ――とは思うけど。
口に出したらろくな事にならないのは分かるから、お口にがっちりチャックしとく。
そして。鑑定結果を書いた紙が渡される。
これで、終わり。
何も神秘的な事とか無かったよ?
……ちょっと期待してたのにな。
まあいい、では早速鑑定結果を確認しようじゃないか、ははははは!
この世界ではわざわざ教会でお金を払って鑑て貰わなければならない。
ごく稀に鑑定能力持ちが居るそうだけど、ケント君の様にレベルが低いと鑑られる情報は限られるそうで。
ここは王都だから町にいくつか教会があるけど、地方の田舎だと隣町の隣町まで行かないと……なんて場合もあるそうだ。
しかも全ての情報を知ろうとしたら一万エルドもするらしい。
エルドというのがこの国の通貨単位。私の袋の中身は鉄貨ばかりで、その価値はと尋ねれば、お金の種類と価値をイマルさんとマリーさんが教えてくれる。
1エルド=石貨
10エルド=鉄貨
100エルド=銅貨
1000エルド=銀貨
1万エルド=金貨
10万エルド=金板
100万エルド=白金貨
「俺らが普通の暮らしをしてりゃあ大概は銀貨を持ってりゃ困らない。金貨を使うのは家を買うか冠婚葬祭の時くらいだ」
「貴族でも当主でもなければ白金貨等使いませんし、それとてプライベートな出費で使うなど滅多な事ではありません」
さらにケント君が言うには、1エルドでは子供の駄菓子程度も買えない、と。屋台の軽食でも数十エルドはするそう。
とすると、1エルドは10円くらいの価値と言う事になる。つまりこの鉄貨は100円玉。
「け、ケント君……じゃあ昨日の宿の支払いは……?」
昨日私は金の入った袋ごと渡してケント君にその中から払ってくれと頼んだのに。
この国の価値観はまだ分からないけど、数百円で宿に泊まれるとは思えない。
ていうか、奴ら……百円玉一袋って、小学生のお年玉貯金じゃあるまいし、そんな金額で私にどうしろと?
「その……困ってるみたいだったし……」
ケント君が目を泳がせてるってことは、彼が支払ってくれたのだろう。
奴らの対応は酷すぎるけど、その分人の優しさが身に染みるよ……。
これは今後の働きできっちり恩返しをしなければバチが当たる。
私はざまぁする側であって、される側ではないのだから。
「ほら見えたぞ、あれが教会だ」
まるで小さな城のよう。そんな第一印象を抱く程に豪奢な建物。
その背に見える王城に比べたら数十分の一程度の大きさだけど、その装飾の程は遜色なく。
これが城の離宮と言われる方が納得出来そうだけど。
「鑑定を頼みたい。全員分、全ての情報を出して欲しい」
ドンと明らかに私のより重いお金入りの革袋を置くイマルさん。
「――確かに、ご依頼を受け付けました。3番の部屋へどうぞ」
と、ある通路へ案内される。
まるでカラオケボックスみたいに番号が振られたドアが幾つも並ぶ。
3と書かれた部屋には一人の若い神官が居た。
マリーさんが言うには、各部屋に居るのは高レベルの鑑定職。
彼らが鑑た情報を書き出してもらうのに、一人金貨一枚。
……希少な能力なのかもしれないけど、教会の数を考えたら相当数居るよね? ぼったくりじゃね? ――とは思うけど。
口に出したらろくな事にならないのは分かるから、お口にがっちりチャックしとく。
そして。鑑定結果を書いた紙が渡される。
これで、終わり。
何も神秘的な事とか無かったよ?
……ちょっと期待してたのにな。
まあいい、では早速鑑定結果を確認しようじゃないか、ははははは!
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