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第二章
最後の船旅
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ざざ……ん、ざざ……
流石に慣れつつある、船に水が当たる音。
そしてゆらゆら揺れる寝床。
こんな日々もそろそろ終わる。
「朝食、出来ましたよー」
船の料理人が、ベルを鳴らす。
これも航行中の恒例行事で、もう慣れたもの。
「うー……ん、」
一人部屋の寝台からゆっくり起き上がり、一度のびをしてあくびを一つ。
眠気眼のままそそくさと着替えを済ませ、食堂へ向かう。
今日のメニューは……うん、ご飯と生卵に川魚の塩焼きに大根おろし。
朝からシャキッとかっこいいのはルイーゼさんだけで、ジーク君もうちのメンバーも、熱いお茶を飲んでようやく目を覚ます。
その後は各自自由時間……なんだけど。
特に娯楽もなくやる事もない。
流れ行く川沿いの景色を楽しみつつお茶をしばいたりとか、本を読んでみたりとか。
そのうちランチの時間になる。
今日は魚のフライのサンドイッチだった。
……コーラがあれば言うことなしだったんだけど。
そこは紅茶で我慢、と。
「明日朝には到着予定です」
との事で。
この船で朝食をいただき船を降りたらこの船とはお別れ、と。
「なら、今日のうちに荷物は片付けないと」
そんなに散らかしてはいないけど、旅の最中船室で着ていた部屋着などはかばんに戻して馬車に積み込んでおかないと。
が、そんな私達と違い、男子部屋は何とも恐ろしい事態になっていたようで。
「おい、俺のシャツ知らねぇ?」
「それよりパンツは……」
「せ、洗濯……間に合うかな?」
「ミルフィ入るな!」
「あー、幼女にこの腐海は見せられませんねぇ……」
と、大騒ぎである。
のんびり過ごしてリフレッシュした私と、疲れ果てた男子諸君の対比が凄い夕食は。
「うおぉ、すげー!」
「わぁ、舟盛りなんて初めて見た……」
いや、マジで。
テレビや画像で見た事はあるけど、前世含めてリアルな刺し身の舟盛りは初めて見た。
木舟の模型の中に数々の魚貝の刺し身がキレイに盛り付けられている。
「本日が最後の晩餐となりますので。我々からのささやかな労いにございます」
マグロにタイにサーモン、ハマチにイカに、もちろんイクラも……
お刺身が好物な私からしたら最高のごちそうだ。
脂の乗った美味しいお魚に舌鼓を打つ。
あー、白飯が美味い♪
そして、一晩明けた翌朝。
よく晴れた穏やかな陽気の日。
中型の監視艇をよく見かける。
「そろそろ着きやすぜ」
港には、揃いの巡視艇が綺麗に並べられている。
ここを過ぎればすぐに湖があるらしいが、まだここからだと“湖”には見えない。
が、少し川幅が広がっている?
川には多くの船が行き交い、その隙間を縫うように警らの船が行く。
その中、クルーザーが港に入っていく。
さぁ、それじゃ行きますか!
流石に慣れつつある、船に水が当たる音。
そしてゆらゆら揺れる寝床。
こんな日々もそろそろ終わる。
「朝食、出来ましたよー」
船の料理人が、ベルを鳴らす。
これも航行中の恒例行事で、もう慣れたもの。
「うー……ん、」
一人部屋の寝台からゆっくり起き上がり、一度のびをしてあくびを一つ。
眠気眼のままそそくさと着替えを済ませ、食堂へ向かう。
今日のメニューは……うん、ご飯と生卵に川魚の塩焼きに大根おろし。
朝からシャキッとかっこいいのはルイーゼさんだけで、ジーク君もうちのメンバーも、熱いお茶を飲んでようやく目を覚ます。
その後は各自自由時間……なんだけど。
特に娯楽もなくやる事もない。
流れ行く川沿いの景色を楽しみつつお茶をしばいたりとか、本を読んでみたりとか。
そのうちランチの時間になる。
今日は魚のフライのサンドイッチだった。
……コーラがあれば言うことなしだったんだけど。
そこは紅茶で我慢、と。
「明日朝には到着予定です」
との事で。
この船で朝食をいただき船を降りたらこの船とはお別れ、と。
「なら、今日のうちに荷物は片付けないと」
そんなに散らかしてはいないけど、旅の最中船室で着ていた部屋着などはかばんに戻して馬車に積み込んでおかないと。
が、そんな私達と違い、男子部屋は何とも恐ろしい事態になっていたようで。
「おい、俺のシャツ知らねぇ?」
「それよりパンツは……」
「せ、洗濯……間に合うかな?」
「ミルフィ入るな!」
「あー、幼女にこの腐海は見せられませんねぇ……」
と、大騒ぎである。
のんびり過ごしてリフレッシュした私と、疲れ果てた男子諸君の対比が凄い夕食は。
「うおぉ、すげー!」
「わぁ、舟盛りなんて初めて見た……」
いや、マジで。
テレビや画像で見た事はあるけど、前世含めてリアルな刺し身の舟盛りは初めて見た。
木舟の模型の中に数々の魚貝の刺し身がキレイに盛り付けられている。
「本日が最後の晩餐となりますので。我々からのささやかな労いにございます」
マグロにタイにサーモン、ハマチにイカに、もちろんイクラも……
お刺身が好物な私からしたら最高のごちそうだ。
脂の乗った美味しいお魚に舌鼓を打つ。
あー、白飯が美味い♪
そして、一晩明けた翌朝。
よく晴れた穏やかな陽気の日。
中型の監視艇をよく見かける。
「そろそろ着きやすぜ」
港には、揃いの巡視艇が綺麗に並べられている。
ここを過ぎればすぐに湖があるらしいが、まだここからだと“湖”には見えない。
が、少し川幅が広がっている?
川には多くの船が行き交い、その隙間を縫うように警らの船が行く。
その中、クルーザーが港に入っていく。
さぁ、それじゃ行きますか!
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