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目指せ勝ち組!~君と歩む花道~
合宿開始 ~生徒会~
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到着したその翌日から、本格的に研修が始まる。
今週はまだEクラスだから、この宿泊所を泊まりがけで出ての研修は無い。
ただ、この近くの冒険者ギルドの自主練用の訓練室はとても広くて充実しているので有名な支部だ。
この宿泊所の隣の山は魔物がよく出る冒険者の格好の狩り場となっている。
私達Sクラスが途中宿泊所と別のコテージでの研修を行うのはまさにあの山の中。
つまり、これまで習った武術や魔術を実戦で使うための研修なんだよね。……流石、冒険者活動でも経験値が得られステータスにかかわってくるゲーム。
この合宿は、騎士団長子息らの好感度に大きく影響してくるんだけど……果たしてアリスちゃんのお手並みやいかに。一月後が怖いけど。
このEクラスの研修はその冒険者ギルドで、現役冒険者に稽古をつけて貰う事、また納品された魔物の素材を実際に見たりといったかなりソフトな内容になっている。
私達はその間、度々の点呼と往復の馬車の面倒を見る以外は比較的暇である。
……そして。私とレイフレッドは黄金級冒険者パーティーだ。
ギルマスに先生達や他の生徒会メンバーと一緒に挨拶したのに、ギルマスに私達ばかりガン見された。
「あの、もしや『疾風の牙』ですかな?」
「……そうですが。しかし、本日は冒険者としてではなく、いち学生としての訪問です。その旨、ご理解願います」
「ああ、いや……。その、後日使いたいと申し出のあったエリアに、厄介な魔物が出たというタレコミがあったんですが……」
しかし、ギルマスは申し訳なさそうに視線を泳がせた。
「偵察に向かわせられるランクの冒険者が足りず……」
ああ、今日の研修に人手を取られるからな……。
「つまり、それを私達疾風の牙に指名依頼すると?」
「……本来、黄金級冒険者へ依頼するような内容で無いことは重々承知致しておりますが」
「ギルマス殿、それに我らが同行しても問題はないのかな?」
「……は? え、ええ。ギルドカードが無ければギルドから直接の報酬を受け取れないことをご承知いただいた上で当のパーティーの許諾があるなら――」
「ならば、私達も同行させて貰えないだろうか」
いやいやいやいや、王子達に何かあったら私達の首が物理的に飛びかねないんだけどね?
「……ギルマス、そのタレコミとやらの正確な内容は?」
「普段はもっと奥でしか見ないような高ランクの魔物が多く見られたそうでな。いや高ランクのとはいえあくまでこの辺りでは、という話で実際は銅級ランクの冒険者なら楽に狩れる程度の魔物なのだが……何か厄介な魔物が現れそれから逃げたた故のもので無ければ良いが……」
「私達二人なら何の問題もない依頼ですが……」
「……殿下。任務中は私達の指示に確実に従っていただくことをご承知いただけないなら、例え依頼がゴブリンの群れの討伐任務でもお連れすることはできません。何故なら安全を保証することが不可能だからです」
「……承知した」
王太子が認めたなら、以下の者は従わざるを得ない。
「分かりました。……では、先生方に報告したら行きましょう」
こうして、研修初日にしていきなり魔物退治に出掛けることになったのだった。
今週はまだEクラスだから、この宿泊所を泊まりがけで出ての研修は無い。
ただ、この近くの冒険者ギルドの自主練用の訓練室はとても広くて充実しているので有名な支部だ。
この宿泊所の隣の山は魔物がよく出る冒険者の格好の狩り場となっている。
私達Sクラスが途中宿泊所と別のコテージでの研修を行うのはまさにあの山の中。
つまり、これまで習った武術や魔術を実戦で使うための研修なんだよね。……流石、冒険者活動でも経験値が得られステータスにかかわってくるゲーム。
この合宿は、騎士団長子息らの好感度に大きく影響してくるんだけど……果たしてアリスちゃんのお手並みやいかに。一月後が怖いけど。
このEクラスの研修はその冒険者ギルドで、現役冒険者に稽古をつけて貰う事、また納品された魔物の素材を実際に見たりといったかなりソフトな内容になっている。
私達はその間、度々の点呼と往復の馬車の面倒を見る以外は比較的暇である。
……そして。私とレイフレッドは黄金級冒険者パーティーだ。
ギルマスに先生達や他の生徒会メンバーと一緒に挨拶したのに、ギルマスに私達ばかりガン見された。
「あの、もしや『疾風の牙』ですかな?」
「……そうですが。しかし、本日は冒険者としてではなく、いち学生としての訪問です。その旨、ご理解願います」
「ああ、いや……。その、後日使いたいと申し出のあったエリアに、厄介な魔物が出たというタレコミがあったんですが……」
しかし、ギルマスは申し訳なさそうに視線を泳がせた。
「偵察に向かわせられるランクの冒険者が足りず……」
ああ、今日の研修に人手を取られるからな……。
「つまり、それを私達疾風の牙に指名依頼すると?」
「……本来、黄金級冒険者へ依頼するような内容で無いことは重々承知致しておりますが」
「ギルマス殿、それに我らが同行しても問題はないのかな?」
「……は? え、ええ。ギルドカードが無ければギルドから直接の報酬を受け取れないことをご承知いただいた上で当のパーティーの許諾があるなら――」
「ならば、私達も同行させて貰えないだろうか」
いやいやいやいや、王子達に何かあったら私達の首が物理的に飛びかねないんだけどね?
「……ギルマス、そのタレコミとやらの正確な内容は?」
「普段はもっと奥でしか見ないような高ランクの魔物が多く見られたそうでな。いや高ランクのとはいえあくまでこの辺りでは、という話で実際は銅級ランクの冒険者なら楽に狩れる程度の魔物なのだが……何か厄介な魔物が現れそれから逃げたた故のもので無ければ良いが……」
「私達二人なら何の問題もない依頼ですが……」
「……殿下。任務中は私達の指示に確実に従っていただくことをご承知いただけないなら、例え依頼がゴブリンの群れの討伐任務でもお連れすることはできません。何故なら安全を保証することが不可能だからです」
「……承知した」
王太子が認めたなら、以下の者は従わざるを得ない。
「分かりました。……では、先生方に報告したら行きましょう」
こうして、研修初日にしていきなり魔物退治に出掛けることになったのだった。
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