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吸血鬼と一緒に。
王様との会食です。
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「……シリカさん?」
「ああ悪いな、事情を話してなくて。……着替えてくるから待て。いや、お前達も先に着替えた方が良いな。おい、お前達。彼女らは私が直々に招いた客人だ。部屋を用意し身支度を手伝ってやれ」
シリカさんは慣れた様子で使用人に命令し、スコットさんと勝手知ったる足取りで迷路みたいな城の廊下をすたすた歩いて先に行ってしまった。
「では、王との会食の前に入浴を済ませていただきましょう」
代わりに私とレイフレッドの背後に数人の使用人の気配。
ハッと振り向くより早く私達は拉致られ、別々の部屋へ押し込まれ。服を剥かれて湯殿へイン。数人がかりで洗われ磨かれ。マーメイドタイプのシンプルなドレスを着せられ化粧をされ。
私は誕生日並みに着飾らされていた。……まあ今年の誕生日は屋敷に戻れないからレイフレッドとささやかなお祝いで済ます予定だったんだけど。
その格好で廊下に出ると、まるで貴公子みたいに着飾らされているレイフレッドが、そこに居た。
……誰か、真剣に私を誉めてくれ。今すぐその辺ゴロゴロ転がりながら床をバンバン叩きつつこぼれる鼻血を手で押さえたりしたくなる衝動を全身全霊を懸けて耐えきった事に。
私作の戦闘服はそりゃあ素晴らしかったけど!
ああ、なんで私は今カメラを持ってないんだろう。
もう、この状況を神に感謝したり自分を呪うのに頭が一杯になって、他の全てが視界と思考から消えていく。
さぞかし私はぼーっとしていたんだろう。
レイフレッドがエスコートするみたいに私の手に触れた。
ああ、本当に誰か誉めて。そのままレイフレッドを襲わなかった事を。
何だろう、今日は私の萌え心と理性の限界に挑戦する日なのか、そういう試練の日なのか?
嬉しすぎるシチュエーションのはずなのに、私の耐久性が足らないなんて。
レイフレッドに手を引かれ、使用人さん達に着いていくと、広いと思っていたカーライル家の食堂が狭く思える程広い食堂に案内された。
一番奥の席に座るあのイケてるオジサマは……まさかと思いたいけど……でもそのすぐ右の席に座るシリカさんそっくりの女性と、左に座るシリカさんという席順からしてどうにもそうとしか思えない。
私はすぐさま習った通りの挨拶をする。
レイフレッドもすぐに私に倣い頭を下げた。
「ふむ、成る程。確かに聡明な子供達であるな」
「あらあら可愛らしいこと」
「アンリ、レイフレッド、ここは私的な場だ。そう畏まる必要はないよ。流石にいつも通りは困るが、な」
「……ではやはりシリカ様はこの国の姫様なのですね」
「まあ立場としてはな。だがこんな性分だ、姫のイメージからかけ離れている自覚はあるから姫呼ばわりはしてくれるなよ、頼むから」
王様が仕草で席に着くよう促すので、私はレイフレッドとシリカさんの隣に並んで座った。
すかさず給仕の使用人がてきぱきと動き、食卓に並ぶグラスの一つに飲み物を注いでいく。
王様達大人のグラスには食前酒の果実酒を。私達子供には果汁のジュースを。
「では、我らが同胞とその親しき友の来訪に乾杯を――」
王がグラスを持ち上げる。
それに倣い王妃様とシリカさんがグラスを持ち上げる。私もレイフレッドと真似をするように、子供の手には大きなグラスを持ち上げ、彼らがそのグラスに口をつけるまでの動きを必死にトレースする。
グラスをテーブルに戻すと、前菜の皿が運ばれてくる。
フレッシュチーズを生ハムで巻き、ミニトマトと一緒にお洒落に盛り付けられた綺麗で可愛い美味しそうな一皿。
……さすが、王族の食卓。カーライル家のシェフの腕も良いけど、やはりこの完成度の高さは流石だ。
お行儀良くフォークで口に運べば、ハーブと柑橘系の酸味が利いたオリーブ油が良いアクセントになっていて美味しい。
――勿論素材そのものの味や食感の良さは言うまでもなく。
塩加減の絶妙な薫り高い生ハムの噛み応え。トマトの甘味と弾ける果汁と果肉の熟し加減の完璧さ。それら全てをまろやかに纏めるチーズ。
どれを取っても感動ものだ。
「ふむ、我が国の料理を気に入って貰えた様で何よりだ」
……特に取り繕ってもなかったから、顔に出ていたんだろう。何か微笑ましいものを見る目を向けられた。
続いてスープが出される。……いわゆるミネストローネスープだ。
様々な香味野菜が具として浮いたトマトスープ。
「……」
匙で掬い口に含む。
ふふふふふ。この国ではよくトマトスープが出されると聞いてから、必死に苦手克服に努力した甲斐があった!
……先の前菜の時に比べれば味に対する感動は薄れているけど、普通に美味しいと思える。
――隣で何故レイフレッドがドヤ顔してるのかだけがよく分からないんだけど。
続いては川海老のガーリックソテー。食欲をそそるニンニクとハーブの香りがたまらない。
旨味が凝縮された脂がたっぷり乗っているのに重たくないぷりぷりの身が美味しい。
「ふむ、なかなかに肝の据わった小娘だの」
脂でこってりした口の中をさっぱりさせるレモンのソルベを舌の上で溶かしていると、王はやがて面白そうな顔をした。
「平民の娘と聞いたが、貴人との食事に付き合う事が出きるとはな。……使用人の筈の我らが同胞の子までもがそれだけの教育を受けている。同胞の子が他種族の元で育つ事例はこれまでも例はあったが、これ程恵まれた状況にあった者は魔族の他国で育った者でも居なかったぞ」
「吸血鬼の特性上、魔族からも嫌われる事があるのが我らの一族。虐げられる事はなくとも食事の確保に困る子は少なくありませんのよ」
新しいグラスに赤ワインと葡萄ジュースが注がれ、豚肉の赤ワイン煮がメイン料理として運ばれてくる。
ナイフを入れるとほろりと崩れ、口に入れると溶けるように無くなる肉。
上等な肉を上品な料理で味わったレイフレッドはびっくりしながら食べ進めている。……服装も相まって、小さな王子様なレイフレッドが可愛い。
「……あー、シリカや。お前もそろそろ結婚を真剣に考えんか?」
「ふん、と言いたいところだが、最近あてられてるからな……」
最後にラズベリーのケーキをデザートにいただいて、お茶を楽しむ段になり。
「さて、シリカからおおよその報告は受けたんだがな。――お前達二人、我が国の民となる気はあるのか?」
「ああ悪いな、事情を話してなくて。……着替えてくるから待て。いや、お前達も先に着替えた方が良いな。おい、お前達。彼女らは私が直々に招いた客人だ。部屋を用意し身支度を手伝ってやれ」
シリカさんは慣れた様子で使用人に命令し、スコットさんと勝手知ったる足取りで迷路みたいな城の廊下をすたすた歩いて先に行ってしまった。
「では、王との会食の前に入浴を済ませていただきましょう」
代わりに私とレイフレッドの背後に数人の使用人の気配。
ハッと振り向くより早く私達は拉致られ、別々の部屋へ押し込まれ。服を剥かれて湯殿へイン。数人がかりで洗われ磨かれ。マーメイドタイプのシンプルなドレスを着せられ化粧をされ。
私は誕生日並みに着飾らされていた。……まあ今年の誕生日は屋敷に戻れないからレイフレッドとささやかなお祝いで済ます予定だったんだけど。
その格好で廊下に出ると、まるで貴公子みたいに着飾らされているレイフレッドが、そこに居た。
……誰か、真剣に私を誉めてくれ。今すぐその辺ゴロゴロ転がりながら床をバンバン叩きつつこぼれる鼻血を手で押さえたりしたくなる衝動を全身全霊を懸けて耐えきった事に。
私作の戦闘服はそりゃあ素晴らしかったけど!
ああ、なんで私は今カメラを持ってないんだろう。
もう、この状況を神に感謝したり自分を呪うのに頭が一杯になって、他の全てが視界と思考から消えていく。
さぞかし私はぼーっとしていたんだろう。
レイフレッドがエスコートするみたいに私の手に触れた。
ああ、本当に誰か誉めて。そのままレイフレッドを襲わなかった事を。
何だろう、今日は私の萌え心と理性の限界に挑戦する日なのか、そういう試練の日なのか?
嬉しすぎるシチュエーションのはずなのに、私の耐久性が足らないなんて。
レイフレッドに手を引かれ、使用人さん達に着いていくと、広いと思っていたカーライル家の食堂が狭く思える程広い食堂に案内された。
一番奥の席に座るあのイケてるオジサマは……まさかと思いたいけど……でもそのすぐ右の席に座るシリカさんそっくりの女性と、左に座るシリカさんという席順からしてどうにもそうとしか思えない。
私はすぐさま習った通りの挨拶をする。
レイフレッドもすぐに私に倣い頭を下げた。
「ふむ、成る程。確かに聡明な子供達であるな」
「あらあら可愛らしいこと」
「アンリ、レイフレッド、ここは私的な場だ。そう畏まる必要はないよ。流石にいつも通りは困るが、な」
「……ではやはりシリカ様はこの国の姫様なのですね」
「まあ立場としてはな。だがこんな性分だ、姫のイメージからかけ離れている自覚はあるから姫呼ばわりはしてくれるなよ、頼むから」
王様が仕草で席に着くよう促すので、私はレイフレッドとシリカさんの隣に並んで座った。
すかさず給仕の使用人がてきぱきと動き、食卓に並ぶグラスの一つに飲み物を注いでいく。
王様達大人のグラスには食前酒の果実酒を。私達子供には果汁のジュースを。
「では、我らが同胞とその親しき友の来訪に乾杯を――」
王がグラスを持ち上げる。
それに倣い王妃様とシリカさんがグラスを持ち上げる。私もレイフレッドと真似をするように、子供の手には大きなグラスを持ち上げ、彼らがそのグラスに口をつけるまでの動きを必死にトレースする。
グラスをテーブルに戻すと、前菜の皿が運ばれてくる。
フレッシュチーズを生ハムで巻き、ミニトマトと一緒にお洒落に盛り付けられた綺麗で可愛い美味しそうな一皿。
……さすが、王族の食卓。カーライル家のシェフの腕も良いけど、やはりこの完成度の高さは流石だ。
お行儀良くフォークで口に運べば、ハーブと柑橘系の酸味が利いたオリーブ油が良いアクセントになっていて美味しい。
――勿論素材そのものの味や食感の良さは言うまでもなく。
塩加減の絶妙な薫り高い生ハムの噛み応え。トマトの甘味と弾ける果汁と果肉の熟し加減の完璧さ。それら全てをまろやかに纏めるチーズ。
どれを取っても感動ものだ。
「ふむ、我が国の料理を気に入って貰えた様で何よりだ」
……特に取り繕ってもなかったから、顔に出ていたんだろう。何か微笑ましいものを見る目を向けられた。
続いてスープが出される。……いわゆるミネストローネスープだ。
様々な香味野菜が具として浮いたトマトスープ。
「……」
匙で掬い口に含む。
ふふふふふ。この国ではよくトマトスープが出されると聞いてから、必死に苦手克服に努力した甲斐があった!
……先の前菜の時に比べれば味に対する感動は薄れているけど、普通に美味しいと思える。
――隣で何故レイフレッドがドヤ顔してるのかだけがよく分からないんだけど。
続いては川海老のガーリックソテー。食欲をそそるニンニクとハーブの香りがたまらない。
旨味が凝縮された脂がたっぷり乗っているのに重たくないぷりぷりの身が美味しい。
「ふむ、なかなかに肝の据わった小娘だの」
脂でこってりした口の中をさっぱりさせるレモンのソルベを舌の上で溶かしていると、王はやがて面白そうな顔をした。
「平民の娘と聞いたが、貴人との食事に付き合う事が出きるとはな。……使用人の筈の我らが同胞の子までもがそれだけの教育を受けている。同胞の子が他種族の元で育つ事例はこれまでも例はあったが、これ程恵まれた状況にあった者は魔族の他国で育った者でも居なかったぞ」
「吸血鬼の特性上、魔族からも嫌われる事があるのが我らの一族。虐げられる事はなくとも食事の確保に困る子は少なくありませんのよ」
新しいグラスに赤ワインと葡萄ジュースが注がれ、豚肉の赤ワイン煮がメイン料理として運ばれてくる。
ナイフを入れるとほろりと崩れ、口に入れると溶けるように無くなる肉。
上等な肉を上品な料理で味わったレイフレッドはびっくりしながら食べ進めている。……服装も相まって、小さな王子様なレイフレッドが可愛い。
「……あー、シリカや。お前もそろそろ結婚を真剣に考えんか?」
「ふん、と言いたいところだが、最近あてられてるからな……」
最後にラズベリーのケーキをデザートにいただいて、お茶を楽しむ段になり。
「さて、シリカからおおよその報告は受けたんだがな。――お前達二人、我が国の民となる気はあるのか?」
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