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職人街で弟子入りします。
魔道具作りに挑戦します。
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様々な素材から、様々な糸を作る紡績製糸工房、糸から布を織る織物工房を回り。
ルクスドへ来て半年が経つ。
一通りの業種に携わり、一連の作業は覚えたと思う。
「次の仕事の希望はありますか?」
「できれば、木こりとか鉱石掘りみたいな素材採集の仕事を中心に回りたいです」
既に覚えた作業は後は自主練習で経験を積んで基礎力を上げ、他の作業と合わせて応用する術を自分で見つけるしかない。
となれば、次に欲しいのは必要素材を集めてくる仕事だ。
残念ながら狩猟や野に生える植物の採集は冒険者の領分だから、私はまだレイフレッドに頼むしかない。
でも木こりなら城壁近くの森なら冒険者の護衛一人雇えばそう危なくないし。
近くの鉱山までは毎日護衛付きの公営馬車が何台も往復している。
結果、薪用の木材の需要が上がりつつある木こりの仕事を斡旋された。
……マイ斧、用意しなくちゃ。
せっかく錬金術も鍛冶も木工も覚えたんだから、自家製マイ斧作っちゃおう。
ギルドから直接家に帰らず市場で金属や木材を調達する。
木こりの仕事は明後日からとの事で、翌朝早速空間を開いた。
毎日のように使うため、空間作成は更にレベルを上げた。
結果、空間内を自由にカスタマイズ出来るようになった。
これまでは無機質な床と壁と天井があるだけだった。
それ地面を砂地にしたり草原にしたり。空を青空にしたり。背景を変えるのは勿論、建物の建築が可能になった。
ステータスノートの「空間カスタマイズ」ページには今建設可能なリストが表示されている。
例えば小屋を選ぶと、規模や外観を選べ、更には内装まで好きに作り込んで〝決定〟すると、設定通りの物が指定した場所に建ち、要らなくなったらステータスノートで一瞬で消すことも出来る。
流石に家具や調度品は自分で作るか外から持ち込む必要があるけど。
今は東京ドーム一つ分の広さの敷地に各作業室を分けたアトリエを建ててある。
学校の教室のように、部屋を廊下で繋ぎ、鍛冶や金属加工と木工加工は一階、錬金と魔術具作成はは二階、布加工は三階と分けて。
私はまず二回の錬金室に向かう。
錬金術でいくつかの金属を錬成・合成して特長の異なるインゴットを作り。
柄部分に使う木材も同様に加工。
次に鍛冶室と木工室で斧の形を作り組み立て、装飾を施し。
最後に魔術具にするため装飾に加えて文字を刻み込む。
完成した斧の性能は。
●ウィングアックス
・斧(希少品)
・風属性
・最軽量化
・重加速
・自己修復
・使用者固定
・風撃刃
インゴットに風属性の魔物素材を使い、風の魔力に馴染みやすい斧を作り、術を施した。
柄部分にはめた魔石に魔力をこめると各能力が発動する。
柄の長さは振り回しやすい野球のバットサイズ。
翌日。
……親方の指導のもと、実際に使ってみたところ。
大きく振りかぶり、幹にまず一打を入れた瞬間に風撃刃が発動、一刀両断。
あっさり木が倒れ、まさか一撃で終わると誰も思っていなくて、慌てて人が逃げる羽目になり、私は親方に怒られた。
結果、とても便利な斧だけど、しばらくアイテムボックスの中で塩漬けが決定した。
ルクスドへ来て半年が経つ。
一通りの業種に携わり、一連の作業は覚えたと思う。
「次の仕事の希望はありますか?」
「できれば、木こりとか鉱石掘りみたいな素材採集の仕事を中心に回りたいです」
既に覚えた作業は後は自主練習で経験を積んで基礎力を上げ、他の作業と合わせて応用する術を自分で見つけるしかない。
となれば、次に欲しいのは必要素材を集めてくる仕事だ。
残念ながら狩猟や野に生える植物の採集は冒険者の領分だから、私はまだレイフレッドに頼むしかない。
でも木こりなら城壁近くの森なら冒険者の護衛一人雇えばそう危なくないし。
近くの鉱山までは毎日護衛付きの公営馬車が何台も往復している。
結果、薪用の木材の需要が上がりつつある木こりの仕事を斡旋された。
……マイ斧、用意しなくちゃ。
せっかく錬金術も鍛冶も木工も覚えたんだから、自家製マイ斧作っちゃおう。
ギルドから直接家に帰らず市場で金属や木材を調達する。
木こりの仕事は明後日からとの事で、翌朝早速空間を開いた。
毎日のように使うため、空間作成は更にレベルを上げた。
結果、空間内を自由にカスタマイズ出来るようになった。
これまでは無機質な床と壁と天井があるだけだった。
それ地面を砂地にしたり草原にしたり。空を青空にしたり。背景を変えるのは勿論、建物の建築が可能になった。
ステータスノートの「空間カスタマイズ」ページには今建設可能なリストが表示されている。
例えば小屋を選ぶと、規模や外観を選べ、更には内装まで好きに作り込んで〝決定〟すると、設定通りの物が指定した場所に建ち、要らなくなったらステータスノートで一瞬で消すことも出来る。
流石に家具や調度品は自分で作るか外から持ち込む必要があるけど。
今は東京ドーム一つ分の広さの敷地に各作業室を分けたアトリエを建ててある。
学校の教室のように、部屋を廊下で繋ぎ、鍛冶や金属加工と木工加工は一階、錬金と魔術具作成はは二階、布加工は三階と分けて。
私はまず二回の錬金室に向かう。
錬金術でいくつかの金属を錬成・合成して特長の異なるインゴットを作り。
柄部分に使う木材も同様に加工。
次に鍛冶室と木工室で斧の形を作り組み立て、装飾を施し。
最後に魔術具にするため装飾に加えて文字を刻み込む。
完成した斧の性能は。
●ウィングアックス
・斧(希少品)
・風属性
・最軽量化
・重加速
・自己修復
・使用者固定
・風撃刃
インゴットに風属性の魔物素材を使い、風の魔力に馴染みやすい斧を作り、術を施した。
柄部分にはめた魔石に魔力をこめると各能力が発動する。
柄の長さは振り回しやすい野球のバットサイズ。
翌日。
……親方の指導のもと、実際に使ってみたところ。
大きく振りかぶり、幹にまず一打を入れた瞬間に風撃刃が発動、一刀両断。
あっさり木が倒れ、まさか一撃で終わると誰も思っていなくて、慌てて人が逃げる羽目になり、私は親方に怒られた。
結果、とても便利な斧だけど、しばらくアイテムボックスの中で塩漬けが決定した。
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