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私の従者が可愛すぎる。
お迎えは盛大に!
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教会前の綺麗な広場も、一本裏通りに入れば雑多で言葉は悪いけど薄汚れた感じの町並みが続いていて。
スラム街とまでは言わないけど、比較的貧しい者達の住まいが集まる街区らしい。
そんな中を、私は馬丁のライルに頼んで馬車を走らせる。
馬車には、お父様に売った商品の代金の代わりに用意して貰った駄菓子を沢山詰めた袋を積んでいる。
また作品作りで余ったハギレで作ったハンカチやぬいぐるみ等の小物も。
……物で釣る様でちょっと思うところはあるけどね。
手っ取り早く子供の好感度をあげるには有効な手段でしょ?
あんまりのんびりもしていられないしね!
そもそも「よくあること」という都合の良い言い訳を使い、レイフレッドを虐げた者達だ。
それでもまだ善悪の判断のつかない子供達は百歩譲って許し、プレゼントで好感度を上げ、去り際にイメージ向上を狙おうと考えたワケ。
でもね、その子供達を教え導くべき大人こそが率先して彼を虐げた話を耳にしたから勿論彼らへのお土産なんか持って来なかったし。
いや、実を言うと持って来ようとはしたんだよね。
超高級品で「医者要らず」との俗名が付くほど健康に良いと言われるお茶の葉を。――ただし、超絶激マズで一瞬あの世が見えるとかで「地獄茶」とも呼称されてるんだけど。
熟練の茶師が秘された特殊な淹れ方をした場合のみ、天国が見える美味になるとかで王候貴族がせっせと買うから高級品扱いされるんだ。
……高級品過ぎて、流石のカーライル商会でも昨日の今日で手に入れられる代物じゃないから断念したけどね。
「お嬢様、見えましたぞ。おそらくあの建物ですな」
「ええ、慈善院と書かれているのが見えるから間違い無いわ」
こんな裏通りに小なりとは言え荷馬車以外の馬車が入って来るなんて滅多にないからだろう、わらわらと子供が湧いて出て来る。
「子供を轢いてしまったら大事になるわね。いいわ、ここでもう降りてしまうから車を止めてちょうだい」
ライルに言って馬車を止め、ひょいと車から飛び降りた。
「何、誰?」「女の子……?」「お前、貴族か?」「バッ、なんて口きいてんだよ、ホントにお貴族様だったらお前殺されるぞ!」「お姫様きれー」
口々に騒ぎ立てる子供達の大半は私より(実年齢的には)年上で、私はあっという間に囲まれ埋もれた。
「お、お嬢様!?」
ライルがその様に慌てているけど、まあ子供というのは手加減を知らないから、わちゃくちゃともみくちゃにされては堪らない。
「静まりなさい!」
慌てず騒がず、私は大きな声で彼らを一喝する。
「私はアンリ=カーライル。今日はレイフレッドを迎えにここまで来たのよ。さあ、レイフレッドはどこかしら? 皆様案内していただける?」
……遺憾なことに悪役令嬢の必須アイテムたる扇が無いのだけど。
大見得切って子供達を退かせる。
表の騒がしさに気付いたか、一人の男が出て来た。
「お前達、どうしたね? ……失礼だがあなたは?」
パッと見好好爺に見える穏やかな初老の男。
「私はアンリ=カーライル。こっちはウチの使用人のライルよ。貴方がここの責任者で間違いないかしら?」
がめつそうでもなければ子供を虐待するような人間にも見えない。
が。
「ええ、私がここの管理運営をしておりますクルスですが……」
「そう、なら子供達に言った私の用件を改めて申し上げましょう。私はこのクルス慈善院に暮らすレイフレッド少年に用があって来たのよ」
レイフレッドの名を聞いたとたんに顔色が変わった。
「……も、申し訳ありません!」
用が何かを言うより早く、彼はペコペコと頭を下げ始める。
「それは、何に対する謝罪かしら?」
「えー、だって姉ちゃんはレイフレッドを迎えに来たんだろー? アイツが何かやらかしたからドレーにされるんじゃねーの?」
「けどさー、アイツなら今居ないよー、アイツいっつも昼間どっか行っちゃうからさー」
「…………」
思わず頭を抱える。
「私は別に苦情を入れに来たのでも彼を咎めに来たのでもないわ。彼を私の家で雇い入れる為に話を付ける事と彼の身柄を預かる事が目的なのだから」
彼らの誤解を解こうと目的を言えば、皆ぽかんとしてしまって宇宙語でも聞いた様な顔をする。
「あ、あの……先程カーライルと聞いた気がするのですが……。まさかあのカーライル商会の……?」
「ええ、そうよ」
「……お前達、アレを探して連れて来い」
子供達はよく分からないままにも彼の指示に従いばらけて駆け出していく。
「通りで立ち話もなんですから、どうぞ中へ――汚い所ですが」
謙遜はするけれど。
確かに建物自体は古く、ガタの来ている箇所も目立つ。けれど掃除は行き届いていて、職人ギルドの有り様を見た後では十分に清潔が保たれている様に見える。
家具や小物も外見こそ粗末なものだけど、使うに困る様な物は一つも見当たらない。
どう見ても物語に良くある「悪徳孤児院」ではない。むしろ少ない予算で精一杯の努力を子供達の為にしている良心的な院に見える。
……そんな場所でさえ差別と虐めが平然と行われる。
種族差別の闇の深さを重い知らされた気がして、ため息を吐きたいのを堪えながらクルス院長について歩く。
案内されたのは職員室の隅に囲われた応接スペース。
折り畳みの椅子と長机を並べて置いてあるだけの場所。
上座に私が座り、その後ろにライルが立つ。
その対面に院長が座る。
「では改めてご用件を確認させていただいてもよろしいか?」
「ええ。まず、レイフレッドがここで暮らして居るのは間違いありませんね?」
「……はい。ですがご存じではないのですか、彼がその――」
「彼が吸血鬼という事なら勿論知っているわ。お父様にも話は通してあるしね」
「それで彼を雇いたい、と?」
「ええ、彼の意思を確認してからになるけれど、こちらとしてはカーライル家の使用人として雇う用意が整っているわ」
「……奴隷ではなく、使用人として、ですか?」
乙女ゲームの設定には表記の無かったはずの奴隷制度が、この世界にはある。
「犯罪奴隷」と「労働奴隷」。
前者は文字通り犯罪を起こした者が罰として労役刑となったときに落とされる身分で、所有するのは国や国の主だった高官――この国で言えば王や貴族がそれに当たる――者達が例えば鉱山など過酷で不人気な職に就かせるのに使われ、罪を償い切るまで元の身分に戻ることは許されない。
後者は、一般職に就けなかった者や借金を返し切れなくなった者が、所有者に一定の衣食住を保証される代わりに無給で働かされる。
借金が元の奴隷なら借金分を働けば解放されるけど、「職に就けなかった」者はその理由が解消されなければ一生奴隷のままだ。
レイフレッドが懸念していた「奴隷落ち」の理由は彼が孤児で身元がはっきりしない事以上に吸血鬼だからという、自分の努力ではどうにもならないものだったから。
その不利を覆すほどの何かがなければ、一生奴隷生活の未来が待つとか……必死になる訳だよね。
あ、勿論ウチの使用人は皆ちゃんとお給金払って雇ってるから。
レイフレッドもその扱いが適用される。
「いんちょー、レイ連れて来たよー」
「屋台広場に居たよー」
院長が困惑の表情をしかけた時、子供達の足音が聞こえ、わいわい騒ぐ声の中から院長を呼ぶ一際高い声が部屋に入ってきた。
「おお、ありがとう。私は今少し難しい話をしているのでね。レイだけ置いて皆はあちらで遊んでおいで」
「はーい」
子供達は素直に院長に従う。
が、唯一の例外は半眼になった。
「……アンタ、マジで来たのか」
スラム街とまでは言わないけど、比較的貧しい者達の住まいが集まる街区らしい。
そんな中を、私は馬丁のライルに頼んで馬車を走らせる。
馬車には、お父様に売った商品の代金の代わりに用意して貰った駄菓子を沢山詰めた袋を積んでいる。
また作品作りで余ったハギレで作ったハンカチやぬいぐるみ等の小物も。
……物で釣る様でちょっと思うところはあるけどね。
手っ取り早く子供の好感度をあげるには有効な手段でしょ?
あんまりのんびりもしていられないしね!
そもそも「よくあること」という都合の良い言い訳を使い、レイフレッドを虐げた者達だ。
それでもまだ善悪の判断のつかない子供達は百歩譲って許し、プレゼントで好感度を上げ、去り際にイメージ向上を狙おうと考えたワケ。
でもね、その子供達を教え導くべき大人こそが率先して彼を虐げた話を耳にしたから勿論彼らへのお土産なんか持って来なかったし。
いや、実を言うと持って来ようとはしたんだよね。
超高級品で「医者要らず」との俗名が付くほど健康に良いと言われるお茶の葉を。――ただし、超絶激マズで一瞬あの世が見えるとかで「地獄茶」とも呼称されてるんだけど。
熟練の茶師が秘された特殊な淹れ方をした場合のみ、天国が見える美味になるとかで王候貴族がせっせと買うから高級品扱いされるんだ。
……高級品過ぎて、流石のカーライル商会でも昨日の今日で手に入れられる代物じゃないから断念したけどね。
「お嬢様、見えましたぞ。おそらくあの建物ですな」
「ええ、慈善院と書かれているのが見えるから間違い無いわ」
こんな裏通りに小なりとは言え荷馬車以外の馬車が入って来るなんて滅多にないからだろう、わらわらと子供が湧いて出て来る。
「子供を轢いてしまったら大事になるわね。いいわ、ここでもう降りてしまうから車を止めてちょうだい」
ライルに言って馬車を止め、ひょいと車から飛び降りた。
「何、誰?」「女の子……?」「お前、貴族か?」「バッ、なんて口きいてんだよ、ホントにお貴族様だったらお前殺されるぞ!」「お姫様きれー」
口々に騒ぎ立てる子供達の大半は私より(実年齢的には)年上で、私はあっという間に囲まれ埋もれた。
「お、お嬢様!?」
ライルがその様に慌てているけど、まあ子供というのは手加減を知らないから、わちゃくちゃともみくちゃにされては堪らない。
「静まりなさい!」
慌てず騒がず、私は大きな声で彼らを一喝する。
「私はアンリ=カーライル。今日はレイフレッドを迎えにここまで来たのよ。さあ、レイフレッドはどこかしら? 皆様案内していただける?」
……遺憾なことに悪役令嬢の必須アイテムたる扇が無いのだけど。
大見得切って子供達を退かせる。
表の騒がしさに気付いたか、一人の男が出て来た。
「お前達、どうしたね? ……失礼だがあなたは?」
パッと見好好爺に見える穏やかな初老の男。
「私はアンリ=カーライル。こっちはウチの使用人のライルよ。貴方がここの責任者で間違いないかしら?」
がめつそうでもなければ子供を虐待するような人間にも見えない。
が。
「ええ、私がここの管理運営をしておりますクルスですが……」
「そう、なら子供達に言った私の用件を改めて申し上げましょう。私はこのクルス慈善院に暮らすレイフレッド少年に用があって来たのよ」
レイフレッドの名を聞いたとたんに顔色が変わった。
「……も、申し訳ありません!」
用が何かを言うより早く、彼はペコペコと頭を下げ始める。
「それは、何に対する謝罪かしら?」
「えー、だって姉ちゃんはレイフレッドを迎えに来たんだろー? アイツが何かやらかしたからドレーにされるんじゃねーの?」
「けどさー、アイツなら今居ないよー、アイツいっつも昼間どっか行っちゃうからさー」
「…………」
思わず頭を抱える。
「私は別に苦情を入れに来たのでも彼を咎めに来たのでもないわ。彼を私の家で雇い入れる為に話を付ける事と彼の身柄を預かる事が目的なのだから」
彼らの誤解を解こうと目的を言えば、皆ぽかんとしてしまって宇宙語でも聞いた様な顔をする。
「あ、あの……先程カーライルと聞いた気がするのですが……。まさかあのカーライル商会の……?」
「ええ、そうよ」
「……お前達、アレを探して連れて来い」
子供達はよく分からないままにも彼の指示に従いばらけて駆け出していく。
「通りで立ち話もなんですから、どうぞ中へ――汚い所ですが」
謙遜はするけれど。
確かに建物自体は古く、ガタの来ている箇所も目立つ。けれど掃除は行き届いていて、職人ギルドの有り様を見た後では十分に清潔が保たれている様に見える。
家具や小物も外見こそ粗末なものだけど、使うに困る様な物は一つも見当たらない。
どう見ても物語に良くある「悪徳孤児院」ではない。むしろ少ない予算で精一杯の努力を子供達の為にしている良心的な院に見える。
……そんな場所でさえ差別と虐めが平然と行われる。
種族差別の闇の深さを重い知らされた気がして、ため息を吐きたいのを堪えながらクルス院長について歩く。
案内されたのは職員室の隅に囲われた応接スペース。
折り畳みの椅子と長机を並べて置いてあるだけの場所。
上座に私が座り、その後ろにライルが立つ。
その対面に院長が座る。
「では改めてご用件を確認させていただいてもよろしいか?」
「ええ。まず、レイフレッドがここで暮らして居るのは間違いありませんね?」
「……はい。ですがご存じではないのですか、彼がその――」
「彼が吸血鬼という事なら勿論知っているわ。お父様にも話は通してあるしね」
「それで彼を雇いたい、と?」
「ええ、彼の意思を確認してからになるけれど、こちらとしてはカーライル家の使用人として雇う用意が整っているわ」
「……奴隷ではなく、使用人として、ですか?」
乙女ゲームの設定には表記の無かったはずの奴隷制度が、この世界にはある。
「犯罪奴隷」と「労働奴隷」。
前者は文字通り犯罪を起こした者が罰として労役刑となったときに落とされる身分で、所有するのは国や国の主だった高官――この国で言えば王や貴族がそれに当たる――者達が例えば鉱山など過酷で不人気な職に就かせるのに使われ、罪を償い切るまで元の身分に戻ることは許されない。
後者は、一般職に就けなかった者や借金を返し切れなくなった者が、所有者に一定の衣食住を保証される代わりに無給で働かされる。
借金が元の奴隷なら借金分を働けば解放されるけど、「職に就けなかった」者はその理由が解消されなければ一生奴隷のままだ。
レイフレッドが懸念していた「奴隷落ち」の理由は彼が孤児で身元がはっきりしない事以上に吸血鬼だからという、自分の努力ではどうにもならないものだったから。
その不利を覆すほどの何かがなければ、一生奴隷生活の未来が待つとか……必死になる訳だよね。
あ、勿論ウチの使用人は皆ちゃんとお給金払って雇ってるから。
レイフレッドもその扱いが適用される。
「いんちょー、レイ連れて来たよー」
「屋台広場に居たよー」
院長が困惑の表情をしかけた時、子供達の足音が聞こえ、わいわい騒ぐ声の中から院長を呼ぶ一際高い声が部屋に入ってきた。
「おお、ありがとう。私は今少し難しい話をしているのでね。レイだけ置いて皆はあちらで遊んでおいで」
「はーい」
子供達は素直に院長に従う。
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