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スキル「クリエイト」を獲得しました。
チートスキルをなめてました。
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夕食を済ませると、部屋へ戻された。
当然部屋も空きが多くできた訳だけど、こちらはそのまま彼と同室に押し込まれた。
これでこれから一週間毎日24時間彼と共に過ごす事が確定した。
「ねえ、さっきの夕飯の時もまた随分沢山水ばかり飲んでいたけど……足りなかったかしら?」
「……そりゃ、人の血なんか年単位で吸ってないんだ。無理矢理他の――野良猫や野良犬、酷いときはネズミの血まで吸って餓えを誤魔化してきたんだ。あの程度の量じゃ、正気を失うほどの飢餓感が少し和らいだ程度で……、ってそうじゃない。あんたこそどういうつもりで……! ――おい、何してる?」
左腕の袖を捲る私を奇異と怖れ混じりの目でみるレイフレッド少年。
「何って……餌付け?」
自分で切った親指の傷は既に跡形もなく消えている。小さな傷だったとはいえ普通ならまだ完治には早すぎる。
そもそも魔術に長けると言われる魔族は、獣人にこそ劣る身体能力も人間よりは優れている。
特に吸血鬼という種族は魔族の中でも身体能力に優れている。
某有名伯爵のように日の光を浴びて灰になる事はないけど、基本夜行性で闇属性魔術は種族デフォ。
何よりこの美少年の執事服姿は間違いなく私の萌え心を満足させてくれるだろう。
「ウチで働いてくれるなら、当然現金で給料は払うけど、貴方の場合はこっちの食事も契約内容に含めるべきだと思うから、私も先に加減とか慣れておきたいし」
「はあ? あんたホントに何者なんだよ、正気か?」
「私はアンリ=カーライルよ、カーライル商会会頭の娘で、この職人ギルドのギルドマスターの孫娘。今のところそれ以上でも以下でもないけどね」
混乱極まって涙目になってしまっている美少年が可愛くて口の端がついつい緩みそうになる。
「私は貧乏貴族の放蕩息子のお妾さんになれって言われてて。それが嫌だから、それに抗うために力が必要で。だから私はここに居る。貴方の力はきっと私の為になると思うから、貴方が欲しい。貴方も力を欲するなら小娘一人くらい利用してやるつもりでいれば良い」
「……僕は犬畜生じゃない、エサを貰ったからって尻尾振ったりしないし、お手もしてやらないぞ」
「私だって欲しいのはペットじゃないわ。別に今すぐの返答は求めない。少なくとも一週間は一緒なんだし、無理に急ぐ必要はどこにもないもの」
「……年下の女に言い負かされるとか、マジかよ」
ぶつぶつ文句を言いながらもようやく観念したらしい。
彼は私の腕に無造作に咬み付いた。
当然あるはずの痛みは――無い。
肌の下に牙が埋まっている感触はあるのに、綺麗に痛みの感覚だけが無い。
私的には、痛みもなく痕も残らない一風変わった献血程度の認識……なんだけど、どうにも血を啜る様子が必死すぎて小動物に餌付けして懐かせてる気分になる。
「ねぇ、レイフレッド。私と一緒に沢山の事を学びましょう。私ね、旅もしてみたいの。冒険者ギルドに入って、色んな場所に行って行商してお金を稼ぐの。……私に戦う力があるかはまだ分からないけど」
「……良いトコのお嬢様が冒険者に行商? そんな女を嫁に貰いたがる貴族が本当に居るのかよ」
「私が生まれる前からの金目当ての政略結婚だもの」
「…………一応、考えるくらいはしてやる」
レイフレッドはそれが今の精一杯だとばかりに寝台の上へ逃げて行った。
ほんの少しなつきかけた警戒心の強い黒猫の様に。
――翌朝にはまた不機嫌そうな顔をしていたけど。
「今日からは担当を一人付けるが、あくまでギルドから工房までの案内人だ。工房内の事は一切を向こうに任せてある」
ユリアさんに言われた案内人は昨日の男性職員だった。
「やあ、よろしくね」
「よろしくお願いします。お世話になります」
最初に連れて行かれたのは糸工場。
綿、麻、蚕の繭等から糸を紡ぎ出す職人の工房だ。
私も前世で裁縫は得意な方だったけれど、糸と布は店で買うものだった。
何よりここで使われているのは「糸紡ぎ機」。〝機〟なんて言うけど、かの有名な眠り姫のお伽噺で出てくる「糸車」だ。
仕組みすら知らない物の使い方を教わり、「やってご覧なさい」と恰幅の良いおばちゃんに迫られた。
実際機械の前に座った瞬間、私は自分のスキルのチートぶりを思い知らされた。
まずはこれをやるようにと、ゲームのチュートリアル画面の様にスポットと矢印が視界に表れ、そちらへ手を近づければ手指が勝手に動いて仕事を済ませる。
「……お嬢ちゃん、糸車に触るの本当に初めてなのかい?」
最終的に出来上がった糸を見たおばちゃんはそれを持って工房長の元へ駆け込んだ。
「工房長! あの子の腕はもうウチの見習いレベルを越えてますよ! 他に取られる前に何とかツバ付けといて下さいよ!」
気を取り直して、次の機織り工房では機織りをやらせてもらった。
これはもっとずっと規模の小さい器具(通販で買ったもの)での経験はあったのだけど。
明らかにその経験値だけではない感覚があるのを自覚した。
……私について教えてくれていたお姉さんが、出来上がった布切れを見て愕然とした表情は今夜夢に見そうだった。
私と同じ物を同じ様に作っていたはずのレイフレッドの糸は途中幾つか糸の絡まった結び目や固まりがあったし、布も目が空いたり詰まっていたりしていたけど、それでも職人さんには「その年で初めてなら当然、君は筋が良い」と誉められていた。
最後の仕立て屋さんでは今日作った糸と布で小さな巾着型のポプリを作った。
ここで使ったのは前世で使い慣れた縫い針なのだから、スキル無しでもある程度の物が作れて当然だった。それこそ名前を刺繍する余裕すらあった。
それを目にした大人たちは鑑定の魔道具を持ち出して来て、何事かと私が驚いていれば、私の作ったポプリにごく軽い「魅了」の効力が付いていたと大騒ぎになった。
……「魅了」と言っても例えば異性を惑わすようないかがわしいものではない。
ただ持ち主の魅力を少しばかり引き立てる程度のものなのだが。
どんなにショボくとも効力付きのアイテムはプレミアが付くんだそうだ。
まあ、ポプリ程度の雑貨ではあまりありがたみが分かりにくいけど、冒険装備でならそれも分かる。
「……なあ、本当にあんた何者なの?」
レイフレッドには心底呆れきった目で見られた。
……解せん。
しかし、スキル「クリエイト」によるチート無双は翌日以降の訪問先でも騒ぎを起こした。
私の経験があろうが無かろうが、最低でも一人前の職人並みの仕事が出来、私自身に少しでも経験があればその工房の稼ぎ頭の職人が唸るレベルのものができる。
得意な分野ともなればプレミア品ができる。
「おう、凄いなぁ。お前への問い合わせやスカウト予約が殺到してるぞ」
研修最終日、ユリアさんが「前代未聞だ」と怖い笑顔で言った。
……でもね。昨夜ステータスを確認したらいつの間にかスキル「クリエイト」のレベルが一つ上がっていたんだ。
「クリエイト」に含まれるスキル群に新しいスキルが加わっていたんだ。
スキル「空間魔法 Lv.1」
基本五属性に光と闇属性を出した七属性の魔術スキルとは全く別の次元の魔法。
家にあった本には、七属性の魔術の情報はあっても空間魔法については名前以上の情報は無かった。
私、アンリ=カーライルは「アイテムボックス」を使えるようになりました。
当然部屋も空きが多くできた訳だけど、こちらはそのまま彼と同室に押し込まれた。
これでこれから一週間毎日24時間彼と共に過ごす事が確定した。
「ねえ、さっきの夕飯の時もまた随分沢山水ばかり飲んでいたけど……足りなかったかしら?」
「……そりゃ、人の血なんか年単位で吸ってないんだ。無理矢理他の――野良猫や野良犬、酷いときはネズミの血まで吸って餓えを誤魔化してきたんだ。あの程度の量じゃ、正気を失うほどの飢餓感が少し和らいだ程度で……、ってそうじゃない。あんたこそどういうつもりで……! ――おい、何してる?」
左腕の袖を捲る私を奇異と怖れ混じりの目でみるレイフレッド少年。
「何って……餌付け?」
自分で切った親指の傷は既に跡形もなく消えている。小さな傷だったとはいえ普通ならまだ完治には早すぎる。
そもそも魔術に長けると言われる魔族は、獣人にこそ劣る身体能力も人間よりは優れている。
特に吸血鬼という種族は魔族の中でも身体能力に優れている。
某有名伯爵のように日の光を浴びて灰になる事はないけど、基本夜行性で闇属性魔術は種族デフォ。
何よりこの美少年の執事服姿は間違いなく私の萌え心を満足させてくれるだろう。
「ウチで働いてくれるなら、当然現金で給料は払うけど、貴方の場合はこっちの食事も契約内容に含めるべきだと思うから、私も先に加減とか慣れておきたいし」
「はあ? あんたホントに何者なんだよ、正気か?」
「私はアンリ=カーライルよ、カーライル商会会頭の娘で、この職人ギルドのギルドマスターの孫娘。今のところそれ以上でも以下でもないけどね」
混乱極まって涙目になってしまっている美少年が可愛くて口の端がついつい緩みそうになる。
「私は貧乏貴族の放蕩息子のお妾さんになれって言われてて。それが嫌だから、それに抗うために力が必要で。だから私はここに居る。貴方の力はきっと私の為になると思うから、貴方が欲しい。貴方も力を欲するなら小娘一人くらい利用してやるつもりでいれば良い」
「……僕は犬畜生じゃない、エサを貰ったからって尻尾振ったりしないし、お手もしてやらないぞ」
「私だって欲しいのはペットじゃないわ。別に今すぐの返答は求めない。少なくとも一週間は一緒なんだし、無理に急ぐ必要はどこにもないもの」
「……年下の女に言い負かされるとか、マジかよ」
ぶつぶつ文句を言いながらもようやく観念したらしい。
彼は私の腕に無造作に咬み付いた。
当然あるはずの痛みは――無い。
肌の下に牙が埋まっている感触はあるのに、綺麗に痛みの感覚だけが無い。
私的には、痛みもなく痕も残らない一風変わった献血程度の認識……なんだけど、どうにも血を啜る様子が必死すぎて小動物に餌付けして懐かせてる気分になる。
「ねぇ、レイフレッド。私と一緒に沢山の事を学びましょう。私ね、旅もしてみたいの。冒険者ギルドに入って、色んな場所に行って行商してお金を稼ぐの。……私に戦う力があるかはまだ分からないけど」
「……良いトコのお嬢様が冒険者に行商? そんな女を嫁に貰いたがる貴族が本当に居るのかよ」
「私が生まれる前からの金目当ての政略結婚だもの」
「…………一応、考えるくらいはしてやる」
レイフレッドはそれが今の精一杯だとばかりに寝台の上へ逃げて行った。
ほんの少しなつきかけた警戒心の強い黒猫の様に。
――翌朝にはまた不機嫌そうな顔をしていたけど。
「今日からは担当を一人付けるが、あくまでギルドから工房までの案内人だ。工房内の事は一切を向こうに任せてある」
ユリアさんに言われた案内人は昨日の男性職員だった。
「やあ、よろしくね」
「よろしくお願いします。お世話になります」
最初に連れて行かれたのは糸工場。
綿、麻、蚕の繭等から糸を紡ぎ出す職人の工房だ。
私も前世で裁縫は得意な方だったけれど、糸と布は店で買うものだった。
何よりここで使われているのは「糸紡ぎ機」。〝機〟なんて言うけど、かの有名な眠り姫のお伽噺で出てくる「糸車」だ。
仕組みすら知らない物の使い方を教わり、「やってご覧なさい」と恰幅の良いおばちゃんに迫られた。
実際機械の前に座った瞬間、私は自分のスキルのチートぶりを思い知らされた。
まずはこれをやるようにと、ゲームのチュートリアル画面の様にスポットと矢印が視界に表れ、そちらへ手を近づければ手指が勝手に動いて仕事を済ませる。
「……お嬢ちゃん、糸車に触るの本当に初めてなのかい?」
最終的に出来上がった糸を見たおばちゃんはそれを持って工房長の元へ駆け込んだ。
「工房長! あの子の腕はもうウチの見習いレベルを越えてますよ! 他に取られる前に何とかツバ付けといて下さいよ!」
気を取り直して、次の機織り工房では機織りをやらせてもらった。
これはもっとずっと規模の小さい器具(通販で買ったもの)での経験はあったのだけど。
明らかにその経験値だけではない感覚があるのを自覚した。
……私について教えてくれていたお姉さんが、出来上がった布切れを見て愕然とした表情は今夜夢に見そうだった。
私と同じ物を同じ様に作っていたはずのレイフレッドの糸は途中幾つか糸の絡まった結び目や固まりがあったし、布も目が空いたり詰まっていたりしていたけど、それでも職人さんには「その年で初めてなら当然、君は筋が良い」と誉められていた。
最後の仕立て屋さんでは今日作った糸と布で小さな巾着型のポプリを作った。
ここで使ったのは前世で使い慣れた縫い針なのだから、スキル無しでもある程度の物が作れて当然だった。それこそ名前を刺繍する余裕すらあった。
それを目にした大人たちは鑑定の魔道具を持ち出して来て、何事かと私が驚いていれば、私の作ったポプリにごく軽い「魅了」の効力が付いていたと大騒ぎになった。
……「魅了」と言っても例えば異性を惑わすようないかがわしいものではない。
ただ持ち主の魅力を少しばかり引き立てる程度のものなのだが。
どんなにショボくとも効力付きのアイテムはプレミアが付くんだそうだ。
まあ、ポプリ程度の雑貨ではあまりありがたみが分かりにくいけど、冒険装備でならそれも分かる。
「……なあ、本当にあんた何者なの?」
レイフレッドには心底呆れきった目で見られた。
……解せん。
しかし、スキル「クリエイト」によるチート無双は翌日以降の訪問先でも騒ぎを起こした。
私の経験があろうが無かろうが、最低でも一人前の職人並みの仕事が出来、私自身に少しでも経験があればその工房の稼ぎ頭の職人が唸るレベルのものができる。
得意な分野ともなればプレミア品ができる。
「おう、凄いなぁ。お前への問い合わせやスカウト予約が殺到してるぞ」
研修最終日、ユリアさんが「前代未聞だ」と怖い笑顔で言った。
……でもね。昨夜ステータスを確認したらいつの間にかスキル「クリエイト」のレベルが一つ上がっていたんだ。
「クリエイト」に含まれるスキル群に新しいスキルが加わっていたんだ。
スキル「空間魔法 Lv.1」
基本五属性に光と闇属性を出した七属性の魔術スキルとは全く別の次元の魔法。
家にあった本には、七属性の魔術の情報はあっても空間魔法については名前以上の情報は無かった。
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