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ヒュッっと息を飲み込み絶句する彼の声にならない叫びが、やけに大きく響いた。
警戒、困惑、疑念、拒否感、自己嫌悪と複雑に入り交じる感情が制御しきれず顔に出てしまっている。
だがそれも、生命の根幹に関わる本能的な〝渇き〟という名の飢餓感を抑えるには至らなかったらしく。
私の思惑通り、彼は辛抱堪らず私の手を掴み、血の滲んだ指に舌を這わせた。
紙で切った小さいながらも地味に痛む傷は、その熱と湿り気を帯びた柔らかい感触になぞられた途端に痛みを感じなくなった。
すぐに滲む血を舐めるだけでは足りないとばかりに指ごと咥えて血を吸出すように一心不乱にむしゃぶり付く。
他の事を考える余裕もない程に必死で、自分が床に膝を付いてまでそうしている事にも気付いていないみたい。
――この世界には、人間と獣人と魔族が存在する、と。
そしてこの国がある大陸には数多くのあらゆる政治体制の国が存在するが、それら全ては三つの帝国によって纏め上げられている、と。
人間の国、獣人の国、魔族の国があると本には記されていた。
獣人は身体能力に優れ、魔族は魔術に優れていて、人間は良くも悪くも平均的だと。
獣人や魔族に種族差別をする者は殆ど居ないけど、人間は他種族を強く差別する者が多くて、それ故人間を見下す傾向にある獣人や魔族が増えていると。
獣人や魔族だって教会で〝神眼石〟を得る、つまり同じ宗教を信仰しているのに。
別の種族と言うけど、互いに子を為す事の出来る、神々にも同格の存在と認められた間柄なのに。
そうと知りながらも大半の人間があのキャンキャン吠えていた子犬君と五十歩百歩な感情で彼らを厭う。
大の大人相手では勝負にもならないから表立ってはやらないけど。
彼のように非力な子供と見れば容赦なく追い詰める。
ただ生きる事に必死なだけの子供を苛めて優越感に浸る愚かな人間と一緒に見られるのは我慢ならないし。
やがて餓えも満たされ漸く正気と思考力を取り戻したらしい彼は愕然とし、そのまま床に手を付き、リアルorzしてたけど。
別に貧血の自覚症状も無いし……。
うん、やっぱり何も困らないな!
――そう言ってやったらそのままうつ伏せに五体投地までして脱力した。
「おい、昼休憩終わりだ。レクリエーションやるから起きろー!」
そのタイミングでユリアさんが戻って来たものだから、レイフレッド少年は何か理不尽なものを見る目で恨めしそうにこちらをチラチラ気にしながら席に着いた。
にしても美少年とは、凄いもんだね。こんな表情してても可愛らしいとは。
おねーさんてばついニマニマしたくなるではありませんか。
……やったら確実に機嫌損ねられるから頑張って我慢してるのに。
「さて、どうしたもんか。取り敢えず班組んで王様ゲームとか考えてたんだがな」
いやいやユリアさん、合コンですか!?
子供達にナニさせる気だったんですかね!?
「私を入れて三人だけでやっても面白くないしな。君らは何かアイデアはあるか?」
「だったら『宝探しゲーム』はどうですか?」
「何だそれは?」
「誰か一人に〝宝〟を部屋に隠してもらいます。それを他の二人で探すんです。制限時間は三分。それで見つけられなかったら、隠し場所のヒントを出してもらいます。でも、ヒントを聞くには質問に答えなければいけません。次も三分後、その次も……そうして最終制限時間十五分で見つけられなかったら隠した人の勝ち、見つけられたら見つけた人の勝ちです。負けた人は罰ゲーム。というのはどうですか?」
「面白いな。それで隠す奴をどう決める? 肝心の宝は?」
「チーム分けはじゃんけんで良いと思います。宝も何でも良いんですが、じゃあ私のペンを使いますか?」
乙女ゲームの世界だからかじゃんけんはあった。けれどボールペンやシャープペンシルは世界観を壊すせいか、存在しない。
辛うじて存在していた万年筆が今の私の愛用品。
……羽ペンとインク壺も萌えとしては悪くないんだけど。まぁ、実用するとインク壺の悲劇という落とし穴が存在するのよね。第一持ち歩きには向かない。
「良いだろう。ちょうど一時半になるところだ。それまでにチーム分けと宝隠しを済ませて始めよう」
で。初回はまぁ順当というか、ユリアさんが隠し役となった。
「フフフフ、子供の遊びと思っても中々面白いもんだな」
「なら今度はもっと規模を大きくしてギルドの建物全部使ってやったらきっともっと楽しいですよ。ただでさえ迷宮みたいなんだから、建物の地理を覚えるのと人の名前覚えるのと、職員用の初期研修レクにはピッタリかと」
「ほう! 成る程良いなそれ。よし今度の会議で提案してみるか」
お喋りしながら探すが、流石に机の中とか簡単に見付かる所には隠していない様で。
「よし、三分経ったぞ。さあ、ヒントを出す前にそれぞれ一つずつ質問に答えてもらおうか」
ユリアさんは心底愉快げに笑う。
「アンリ、お前は既に文字の読み書きができる様だが誰に教わった?」
「誰にも教わってません。本を読んで自分で覚えました」
「はぁ!?」
私の答えにすっとんきょうな声を上げたレイフレッド少年は、奇妙な獣でも見るかのように眼を見張っている。
……んー、まぁ実際私の場合は完璧ズルでも真実は明かせないしね。
「……それが本当ならとんでもない天才児だな。まぁ今は良い、じゃあ次はお前だレイフレッド君。好きな食べ物を言え」
「屋台広場の串焼屋の串焼肉」
「屋台広場?」
「ああ、冒険者ギルドの前の広場だよ。場所柄食い物の屋台が常にあるから〝屋台広場〟って呼ばれてるのさ」
質問に答えた私達はヒントを貰ってまた探すが、今度もまた制限時間が来てしまう。
「お前達の好きな遊びを一つ言え」
「読書です」
「……剣の、稽古」
そうして得たヒントでレイフレッド少年が宝を見つけた。
罰ゲームは、勝った人が負けた二人のどちらか選んで指名する。
彼はチラリとユリアさんに一瞬目をやったが、彼女を指名する度胸は無かった様で、私を指名してきた。
「お前が苦手なものを一つ言え」
「苦手って……食べ物とか? うーん、トマトジュースは苦手かな」
二回目のじゃんけんではレイフレッド少年が隠し役になった。
私への最初の質問は――
「お前、何歳なんだ……」
「先週の金曜日に三歳になったばかりだね」
「……」
「ああ、その前日にギルマスが孫娘の誕生日だと浮かれて散々触れ回っていたから間違い無いな」
「……ギルマスの、孫娘。――今回のプログラムに僕が参加するのを最終的に許可したのは?」
「それは私だね。私としちゃ真面目に働いて良いモノ作ってくれるなら老若男女種族なんざどうでも良いんでね」
その分不真面目な輩には厳しいんですね、分かります。
そうして得たヒントでユリアさんがあっさり勝った。
まぁ子供の隠したモノだしね。一回目は手心加えてくれたのかも?
「よしじゃあアンリ、その場で腕立て伏せ10回な。ああ、腕立て伏せは分かるか?」
「はい、毎日の日課なので」
健康と、体力・運動神経改善の為に始めた日課メニューも、少しずつ回数や種類を増やしている。
その成果として運動神経はともかく体力は確実についてきている。
「へぇ成る程ねぇ、確かにただ甘やかされてるだけのお嬢様ってのは誤った評価だったようだね」
ユリアさんの私に対する印象が少し上向いたところで最後のじゃんけん――は、またしてもレイフレッド少年が隠し役になった。
一度目にあまりにあっさりユリアさんに見つかったのが面白くなかった様で、レイフレッド少年は今度こそと張り切っていたが、ユリアさんはヒントも無しに探し当ててしまった。
いやいや、ユリアさん? 一体何のためのレクか良く考えて! 私はともかくまだ七歳の子供相手に大人げない!
「ではアンリ、私の肩を揉め!」
……えええぇ、それが子供のレクリエーションの罰ゲームですか?
って言うか、結局私しか罰ゲームしてないじゃない!
警戒、困惑、疑念、拒否感、自己嫌悪と複雑に入り交じる感情が制御しきれず顔に出てしまっている。
だがそれも、生命の根幹に関わる本能的な〝渇き〟という名の飢餓感を抑えるには至らなかったらしく。
私の思惑通り、彼は辛抱堪らず私の手を掴み、血の滲んだ指に舌を這わせた。
紙で切った小さいながらも地味に痛む傷は、その熱と湿り気を帯びた柔らかい感触になぞられた途端に痛みを感じなくなった。
すぐに滲む血を舐めるだけでは足りないとばかりに指ごと咥えて血を吸出すように一心不乱にむしゃぶり付く。
他の事を考える余裕もない程に必死で、自分が床に膝を付いてまでそうしている事にも気付いていないみたい。
――この世界には、人間と獣人と魔族が存在する、と。
そしてこの国がある大陸には数多くのあらゆる政治体制の国が存在するが、それら全ては三つの帝国によって纏め上げられている、と。
人間の国、獣人の国、魔族の国があると本には記されていた。
獣人は身体能力に優れ、魔族は魔術に優れていて、人間は良くも悪くも平均的だと。
獣人や魔族に種族差別をする者は殆ど居ないけど、人間は他種族を強く差別する者が多くて、それ故人間を見下す傾向にある獣人や魔族が増えていると。
獣人や魔族だって教会で〝神眼石〟を得る、つまり同じ宗教を信仰しているのに。
別の種族と言うけど、互いに子を為す事の出来る、神々にも同格の存在と認められた間柄なのに。
そうと知りながらも大半の人間があのキャンキャン吠えていた子犬君と五十歩百歩な感情で彼らを厭う。
大の大人相手では勝負にもならないから表立ってはやらないけど。
彼のように非力な子供と見れば容赦なく追い詰める。
ただ生きる事に必死なだけの子供を苛めて優越感に浸る愚かな人間と一緒に見られるのは我慢ならないし。
やがて餓えも満たされ漸く正気と思考力を取り戻したらしい彼は愕然とし、そのまま床に手を付き、リアルorzしてたけど。
別に貧血の自覚症状も無いし……。
うん、やっぱり何も困らないな!
――そう言ってやったらそのままうつ伏せに五体投地までして脱力した。
「おい、昼休憩終わりだ。レクリエーションやるから起きろー!」
そのタイミングでユリアさんが戻って来たものだから、レイフレッド少年は何か理不尽なものを見る目で恨めしそうにこちらをチラチラ気にしながら席に着いた。
にしても美少年とは、凄いもんだね。こんな表情してても可愛らしいとは。
おねーさんてばついニマニマしたくなるではありませんか。
……やったら確実に機嫌損ねられるから頑張って我慢してるのに。
「さて、どうしたもんか。取り敢えず班組んで王様ゲームとか考えてたんだがな」
いやいやユリアさん、合コンですか!?
子供達にナニさせる気だったんですかね!?
「私を入れて三人だけでやっても面白くないしな。君らは何かアイデアはあるか?」
「だったら『宝探しゲーム』はどうですか?」
「何だそれは?」
「誰か一人に〝宝〟を部屋に隠してもらいます。それを他の二人で探すんです。制限時間は三分。それで見つけられなかったら、隠し場所のヒントを出してもらいます。でも、ヒントを聞くには質問に答えなければいけません。次も三分後、その次も……そうして最終制限時間十五分で見つけられなかったら隠した人の勝ち、見つけられたら見つけた人の勝ちです。負けた人は罰ゲーム。というのはどうですか?」
「面白いな。それで隠す奴をどう決める? 肝心の宝は?」
「チーム分けはじゃんけんで良いと思います。宝も何でも良いんですが、じゃあ私のペンを使いますか?」
乙女ゲームの世界だからかじゃんけんはあった。けれどボールペンやシャープペンシルは世界観を壊すせいか、存在しない。
辛うじて存在していた万年筆が今の私の愛用品。
……羽ペンとインク壺も萌えとしては悪くないんだけど。まぁ、実用するとインク壺の悲劇という落とし穴が存在するのよね。第一持ち歩きには向かない。
「良いだろう。ちょうど一時半になるところだ。それまでにチーム分けと宝隠しを済ませて始めよう」
で。初回はまぁ順当というか、ユリアさんが隠し役となった。
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「なら今度はもっと規模を大きくしてギルドの建物全部使ってやったらきっともっと楽しいですよ。ただでさえ迷宮みたいなんだから、建物の地理を覚えるのと人の名前覚えるのと、職員用の初期研修レクにはピッタリかと」
「ほう! 成る程良いなそれ。よし今度の会議で提案してみるか」
お喋りしながら探すが、流石に机の中とか簡単に見付かる所には隠していない様で。
「よし、三分経ったぞ。さあ、ヒントを出す前にそれぞれ一つずつ質問に答えてもらおうか」
ユリアさんは心底愉快げに笑う。
「アンリ、お前は既に文字の読み書きができる様だが誰に教わった?」
「誰にも教わってません。本を読んで自分で覚えました」
「はぁ!?」
私の答えにすっとんきょうな声を上げたレイフレッド少年は、奇妙な獣でも見るかのように眼を見張っている。
……んー、まぁ実際私の場合は完璧ズルでも真実は明かせないしね。
「……それが本当ならとんでもない天才児だな。まぁ今は良い、じゃあ次はお前だレイフレッド君。好きな食べ物を言え」
「屋台広場の串焼屋の串焼肉」
「屋台広場?」
「ああ、冒険者ギルドの前の広場だよ。場所柄食い物の屋台が常にあるから〝屋台広場〟って呼ばれてるのさ」
質問に答えた私達はヒントを貰ってまた探すが、今度もまた制限時間が来てしまう。
「お前達の好きな遊びを一つ言え」
「読書です」
「……剣の、稽古」
そうして得たヒントでレイフレッド少年が宝を見つけた。
罰ゲームは、勝った人が負けた二人のどちらか選んで指名する。
彼はチラリとユリアさんに一瞬目をやったが、彼女を指名する度胸は無かった様で、私を指名してきた。
「お前が苦手なものを一つ言え」
「苦手って……食べ物とか? うーん、トマトジュースは苦手かな」
二回目のじゃんけんではレイフレッド少年が隠し役になった。
私への最初の質問は――
「お前、何歳なんだ……」
「先週の金曜日に三歳になったばかりだね」
「……」
「ああ、その前日にギルマスが孫娘の誕生日だと浮かれて散々触れ回っていたから間違い無いな」
「……ギルマスの、孫娘。――今回のプログラムに僕が参加するのを最終的に許可したのは?」
「それは私だね。私としちゃ真面目に働いて良いモノ作ってくれるなら老若男女種族なんざどうでも良いんでね」
その分不真面目な輩には厳しいんですね、分かります。
そうして得たヒントでユリアさんがあっさり勝った。
まぁ子供の隠したモノだしね。一回目は手心加えてくれたのかも?
「よしじゃあアンリ、その場で腕立て伏せ10回な。ああ、腕立て伏せは分かるか?」
「はい、毎日の日課なので」
健康と、体力・運動神経改善の為に始めた日課メニューも、少しずつ回数や種類を増やしている。
その成果として運動神経はともかく体力は確実についてきている。
「へぇ成る程ねぇ、確かにただ甘やかされてるだけのお嬢様ってのは誤った評価だったようだね」
ユリアさんの私に対する印象が少し上向いたところで最後のじゃんけん――は、またしてもレイフレッド少年が隠し役になった。
一度目にあまりにあっさりユリアさんに見つかったのが面白くなかった様で、レイフレッド少年は今度こそと張り切っていたが、ユリアさんはヒントも無しに探し当ててしまった。
いやいや、ユリアさん? 一体何のためのレクか良く考えて! 私はともかくまだ七歳の子供相手に大人げない!
「ではアンリ、私の肩を揉め!」
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