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第三章 リゾートを作ろう!
畑を作ろう!
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「――主様に頂いたこの名に誓い忠誠を捧げます」
「えっ、いや忠誠とか重たいモノ要らないから! ……取り敢えず行商のお仕事を頑張ってくれれば十分だから!」
「諦めろ。言っただろう、名付けるなら覚悟しろよって」
「う……。と、取り敢えず! まずは早速お買い物をお願いしたいんだ。この山から持てるだけ持って売って来て。その売ったお金で食材と、野菜や芋、果物なんかの種を買ってきて欲しいの」
「種、ですか? 食材は分かりますが……」
「うん。最低限の食料はドロップ品として手に入れられるけど、やっぱり新鮮な野菜とか果物も欲しいから、畑が欲しかったんだ。……設定すれば、種をドロップさせられない事もないんだけど」
種なんてそうしょっちゅう落とされても困るから……
「買えるなら買った方がよっぽど手っ取り早いのよ」
ついでに売ってる人から育て方のコツなんか聞けたら儲けものだ。
そう、必要に応じて度々ドロップ品の変更に余計な魔力を割く位なら……ね。
「ついでに肥料なんかもあれば欲しいわね」
「承りました。……荷車が欲しいので、この木板を少々頂いてよろしいでしょうか?」
「あ! そうだよね、行商っていうなら必要よね。……ついでに馬も必要よね? ちょっと待ってて!」
コアに魔力を注ぎ、魔物を生み出す。
額に美しい角を持つ、白馬を。
「……ユニコーンかよ。昨日俺に結構な量血を吸われておいてなんでこんなのが出せるくらい魔力があるんだ」
……どうやらこの世界にはユニコーンも現実に居るらしい。
「さぁ、シンくん、この仔に名前をつけて!」
「……いえ、名付けは主様がなさって下さい。俺は後でサブマス権限を与えていただければ十分でございます」
「え、そうなの?」
「……この女はこの世界の常識にまだまだ疎い。こんな事はよくある事だからさっさと慣れろ。それとカナデ、お前はシンの主だ。その主を差し置いてお前に権限のある魔物の名付けを行なえば、主従の契に矛盾を生みかねず、魔力で縛った契約によりシンに負荷がかからんとも限らない。だから、とっととまずそいつにも名付けをしろ。サブマス云々は今回は俺がやっておく」
うーん、ユニコーンの名前、か……。どうしようかな……
真珠みたいに輝く美しい白馬。
「よし、パールで」
パールは嬉しそうに嘶き。
「じゃ、パールとシンはこっちへ来い。そしてカナデ、お前は部屋で休んでろ。連日魔力の使いすぎだ。これ以上無理すれば体調を損ねる。ここには医者も薬もない。それを踏まえて無理をするんじゃないぞ。お前はただの人間なんだからな」
私はヴォルティスに自室へと押し込められたのだった。
「えっ、いや忠誠とか重たいモノ要らないから! ……取り敢えず行商のお仕事を頑張ってくれれば十分だから!」
「諦めろ。言っただろう、名付けるなら覚悟しろよって」
「う……。と、取り敢えず! まずは早速お買い物をお願いしたいんだ。この山から持てるだけ持って売って来て。その売ったお金で食材と、野菜や芋、果物なんかの種を買ってきて欲しいの」
「種、ですか? 食材は分かりますが……」
「うん。最低限の食料はドロップ品として手に入れられるけど、やっぱり新鮮な野菜とか果物も欲しいから、畑が欲しかったんだ。……設定すれば、種をドロップさせられない事もないんだけど」
種なんてそうしょっちゅう落とされても困るから……
「買えるなら買った方がよっぽど手っ取り早いのよ」
ついでに売ってる人から育て方のコツなんか聞けたら儲けものだ。
そう、必要に応じて度々ドロップ品の変更に余計な魔力を割く位なら……ね。
「ついでに肥料なんかもあれば欲しいわね」
「承りました。……荷車が欲しいので、この木板を少々頂いてよろしいでしょうか?」
「あ! そうだよね、行商っていうなら必要よね。……ついでに馬も必要よね? ちょっと待ってて!」
コアに魔力を注ぎ、魔物を生み出す。
額に美しい角を持つ、白馬を。
「……ユニコーンかよ。昨日俺に結構な量血を吸われておいてなんでこんなのが出せるくらい魔力があるんだ」
……どうやらこの世界にはユニコーンも現実に居るらしい。
「さぁ、シンくん、この仔に名前をつけて!」
「……いえ、名付けは主様がなさって下さい。俺は後でサブマス権限を与えていただければ十分でございます」
「え、そうなの?」
「……この女はこの世界の常識にまだまだ疎い。こんな事はよくある事だからさっさと慣れろ。それとカナデ、お前はシンの主だ。その主を差し置いてお前に権限のある魔物の名付けを行なえば、主従の契に矛盾を生みかねず、魔力で縛った契約によりシンに負荷がかからんとも限らない。だから、とっととまずそいつにも名付けをしろ。サブマス云々は今回は俺がやっておく」
うーん、ユニコーンの名前、か……。どうしようかな……
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「よし、パールで」
パールは嬉しそうに嘶き。
「じゃ、パールとシンはこっちへ来い。そしてカナデ、お前は部屋で休んでろ。連日魔力の使いすぎだ。これ以上無理すれば体調を損ねる。ここには医者も薬もない。それを踏まえて無理をするんじゃないぞ。お前はただの人間なんだからな」
私はヴォルティスに自室へと押し込められたのだった。
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