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「ベイビーロマンチカ-02」
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「あー、気が済んだ」
一通り蹴り終わると、教本を片付け縄を、解いた。縛られていた体が、痺れている。
「ちょっと、ダウンタイムな。俺、竹田の吐いたコーヒー、綺麗に拭くからゆっくりしててくれ」
「うん・・・」
防音の為にコルク床になっている部屋の汚れは、すぐに取れる。ぐったりしている竹田を寝かせたまま、縄をてきぱきと纏め、蝋燭を取り出して並べた。
「あ・・・蝋燭・・・」
「うん、今日は火を押し当てるより、蝋燭の気分でね。でも低音蝋燭じゃないから、熱いよ」
「鞭は・・・」
「鞭は、その後」
もう一度、縄をほぐす。両足を抱えさせ、腰と体をぐるぐると、縛った。身体を横たえさせ、腰にクッションを噛ませる。陰茎と肛門に、薄くローションを塗った。その刺激で陰茎が、硬くなる。
「ここに、蝋燭垂らすから」
「うん・・・」
ZIPPOに火をつけ、スパイラル模様になっているパーティ用の蝋燭、3本に火をつける。暫くは蝋が溶けるのを待ち、一気に陰茎に、火を落とした。
「ん、ぁぁぁっ」
「何?物足りない?」
「い、いや・・・」
声のトーンで解る。これは熱に満足していない。ZIPPOオイルを垂らした脱脂綿に直接火をつけて、落とすのが普通になっていたから、蝋くらいどうと言う事もないのだろう。特に、ローションまでつけて保護している陰部は。
「何?いつものオイルの方がいい?あっちだと焼けただれるけど?」
「や、あの・・・」
「正直に言いなよ。物足りないんだろ?背中とかじゃないから、手加減して蝋燭にしたんだけど、もっと刺激が、欲しい?」
畳みかける様に蝋を、垂らす。たまに、んっ、んっ、という反応はあるが、完全に温いと思われているようだった。
「ハードな攻めが、好きになった?」
「そっ、そんな事っ・・・」
「でもチンチン、全然勃起しないし。どうした?つまんないか?」
心配そうにのぞき込まれて、思わず、赤面してしまう。本音は陰茎に、現れると痛い程、思い知らされた。蝋燭の火を、ふっと消した。
「つまんないだろ、やめとくわ」
「そんな・・・」
「蝋、剥がしてやるからな」
言うと、ローションごと蝋を、落とした。あっという間に、陰茎が硬くなる。現金なものだ。
「竹田、・・・俺が思っている以上に、変態の素養があったんだな?」
「ご、ごめん・・・」
「謝らなくていいよ、容赦なく攻められるから。ほら、これ、鞭。要らなくなったウッドベースの、弓。ばらして竿だけにした奴で、尻、ひっぱたいてやるよ」
足を抱え込んで臀部を晒した状態は、継続。そのまま横にあぐらをかいて、ひゅっと音をさせ、竿を臀部に当てた。
「う、うぁっ」
「普通の鞭と違って、容赦なく蚯蚓腫れになるぞ。ボロボロになるまで、叩いてやる」
「あ、ああ・・・」
「これ、カーボンじゃなくて本格的な木で出来たやつだから、何十万ってするんだよ。もう使い物にならないから、竹田の尻をぼろぼろにするだけの余生を、送らせてやろうかと思ってな」
何度も何度も、臀部を叩きつける。その度に赤い蚯蚓腫れが増え、次第に黒ずみ、血飛沫が飛び始めた。
「300超えると、流石に血が出始めるな。・・・なんだよ、ギンギンじゃん」
すっと立ち上がると、陰茎を踏みつけた。反り返って熱く、昂っている。溜息を、漏らした。
「やっぱ変態だな、痛いプレイになった途端、興奮しだして。そんなとこ、好きだよ」
コルクの床に、血飛沫が散らばっているが、藤原は全く意に介さない。パズルピースになっているので、凄惨な事になったら嵌めかえればいいだけの話だ。
「っぁぁぁっ」
バシっ。当たり所が悪かったのかどろりと、流血している。
「んー?そろそろ500回だから、そこら辺までにしておいてやるか」
「あぁぁ、やぁっ」
「最高だよこの声。これが聞けるならなんだって、してやるよ」
打ち据えながら、うっとりと言う。自身も陰茎を痛い程固くさせながら、500回、打ち終えた。
「あっ、ありがとう、ございました、ふじ・・・わら」
「何、改まって?まぁ、嬉しいからいいけど」
「こういう時、ありがとう、ございました、っていうんだって、・・・ネットで、見た」
「まぁどっちでもいいよ、こだわりはない。チンチン叩いて、イカせてやろうな」
いつものストラップを、取り出す。三重に巻いて重たくしたものが、一番効いた。何も言わずに陰茎を、打ちのめす。
「っああ、あぁっ」
「もっと」
「んぁぁぁっ、やぁぁ」
「喘いで見せろよ」
陰茎が痺れる。全てが熱い。けれど、それがたまらない刺激になっていた。射精は快楽でするものだと思っていたけれど、脳が痺れる刺激でも射精すると、解らされた。無理やりに、藤原から。
「あぁぁっ、ふじ、わらっ、もう・・・」
「いいよ、イケよ。引き摺る様な最高の声で、喘いでくれ」
「もう、げんかっ・・・あぁぁーっ!!」
切ない声と同時に精が、放たれる。脱がせておいてよかった、鎖骨まで精が、飛び散っていた。余程、気持よかったらしい。
「解いてやるから、ちょっと待ってな」
縄を解き、精液を拭き取る。ゆっくりとうつ伏せにし、アルコールで凄まじい事になっている臀部を消毒し、ワセリンで出血を止めた。
「ぐったり、してろよ」
「藤原、は、出さないの?」
「俺は今日は、いい」
空を切るように、気持が傾く。火であぶられ、喉の奥まで陰茎を突っ込まれる事のないプレイは、全体的に不安とも、不満ともつかないものが、あった。
「着替えなよ、また、コーヒー淹れてやるから」
「ああ・・・」
ゆっくりと服を、着る。ついおどおどと、藤原の方を見てしまう。
「ん?もしかして何か言いたげ?」
「いや、別に・・・ぬ、抜きたいなら抜いてやる、けど?」
「竹田」
目線を合わせて、くる。頬に手を当て、唇に軽く、キスをした。
「なっ・・・」
「呪い、かけた。もう竹田がハードなプレイじゃないと、満足しない、呪い。喉まで押し込んでイラマチオされないと、満足できない、呪い。今日はそこまでハード気分じゃなかったけど、もう竹田のペースに合わせたプレイ、出来ないかもしれないな?」
「そ、んな、お、れ、ノーマル・・・」
「もう言わせねぇよさすがにさ。コーヒー、淹れるからリビングのソファに座ってて。・・・尻、つけられるならな」
優雅にそう言うと、リビングに向かう。ふたりが出ていくと、部屋を照らしていたセンサーライトがカチリと消える、音がした。
一通り蹴り終わると、教本を片付け縄を、解いた。縛られていた体が、痺れている。
「ちょっと、ダウンタイムな。俺、竹田の吐いたコーヒー、綺麗に拭くからゆっくりしててくれ」
「うん・・・」
防音の為にコルク床になっている部屋の汚れは、すぐに取れる。ぐったりしている竹田を寝かせたまま、縄をてきぱきと纏め、蝋燭を取り出して並べた。
「あ・・・蝋燭・・・」
「うん、今日は火を押し当てるより、蝋燭の気分でね。でも低音蝋燭じゃないから、熱いよ」
「鞭は・・・」
「鞭は、その後」
もう一度、縄をほぐす。両足を抱えさせ、腰と体をぐるぐると、縛った。身体を横たえさせ、腰にクッションを噛ませる。陰茎と肛門に、薄くローションを塗った。その刺激で陰茎が、硬くなる。
「ここに、蝋燭垂らすから」
「うん・・・」
ZIPPOに火をつけ、スパイラル模様になっているパーティ用の蝋燭、3本に火をつける。暫くは蝋が溶けるのを待ち、一気に陰茎に、火を落とした。
「ん、ぁぁぁっ」
「何?物足りない?」
「い、いや・・・」
声のトーンで解る。これは熱に満足していない。ZIPPOオイルを垂らした脱脂綿に直接火をつけて、落とすのが普通になっていたから、蝋くらいどうと言う事もないのだろう。特に、ローションまでつけて保護している陰部は。
「何?いつものオイルの方がいい?あっちだと焼けただれるけど?」
「や、あの・・・」
「正直に言いなよ。物足りないんだろ?背中とかじゃないから、手加減して蝋燭にしたんだけど、もっと刺激が、欲しい?」
畳みかける様に蝋を、垂らす。たまに、んっ、んっ、という反応はあるが、完全に温いと思われているようだった。
「ハードな攻めが、好きになった?」
「そっ、そんな事っ・・・」
「でもチンチン、全然勃起しないし。どうした?つまんないか?」
心配そうにのぞき込まれて、思わず、赤面してしまう。本音は陰茎に、現れると痛い程、思い知らされた。蝋燭の火を、ふっと消した。
「つまんないだろ、やめとくわ」
「そんな・・・」
「蝋、剥がしてやるからな」
言うと、ローションごと蝋を、落とした。あっという間に、陰茎が硬くなる。現金なものだ。
「竹田、・・・俺が思っている以上に、変態の素養があったんだな?」
「ご、ごめん・・・」
「謝らなくていいよ、容赦なく攻められるから。ほら、これ、鞭。要らなくなったウッドベースの、弓。ばらして竿だけにした奴で、尻、ひっぱたいてやるよ」
足を抱え込んで臀部を晒した状態は、継続。そのまま横にあぐらをかいて、ひゅっと音をさせ、竿を臀部に当てた。
「う、うぁっ」
「普通の鞭と違って、容赦なく蚯蚓腫れになるぞ。ボロボロになるまで、叩いてやる」
「あ、ああ・・・」
「これ、カーボンじゃなくて本格的な木で出来たやつだから、何十万ってするんだよ。もう使い物にならないから、竹田の尻をぼろぼろにするだけの余生を、送らせてやろうかと思ってな」
何度も何度も、臀部を叩きつける。その度に赤い蚯蚓腫れが増え、次第に黒ずみ、血飛沫が飛び始めた。
「300超えると、流石に血が出始めるな。・・・なんだよ、ギンギンじゃん」
すっと立ち上がると、陰茎を踏みつけた。反り返って熱く、昂っている。溜息を、漏らした。
「やっぱ変態だな、痛いプレイになった途端、興奮しだして。そんなとこ、好きだよ」
コルクの床に、血飛沫が散らばっているが、藤原は全く意に介さない。パズルピースになっているので、凄惨な事になったら嵌めかえればいいだけの話だ。
「っぁぁぁっ」
バシっ。当たり所が悪かったのかどろりと、流血している。
「んー?そろそろ500回だから、そこら辺までにしておいてやるか」
「あぁぁ、やぁっ」
「最高だよこの声。これが聞けるならなんだって、してやるよ」
打ち据えながら、うっとりと言う。自身も陰茎を痛い程固くさせながら、500回、打ち終えた。
「あっ、ありがとう、ございました、ふじ・・・わら」
「何、改まって?まぁ、嬉しいからいいけど」
「こういう時、ありがとう、ございました、っていうんだって、・・・ネットで、見た」
「まぁどっちでもいいよ、こだわりはない。チンチン叩いて、イカせてやろうな」
いつものストラップを、取り出す。三重に巻いて重たくしたものが、一番効いた。何も言わずに陰茎を、打ちのめす。
「っああ、あぁっ」
「もっと」
「んぁぁぁっ、やぁぁ」
「喘いで見せろよ」
陰茎が痺れる。全てが熱い。けれど、それがたまらない刺激になっていた。射精は快楽でするものだと思っていたけれど、脳が痺れる刺激でも射精すると、解らされた。無理やりに、藤原から。
「あぁぁっ、ふじ、わらっ、もう・・・」
「いいよ、イケよ。引き摺る様な最高の声で、喘いでくれ」
「もう、げんかっ・・・あぁぁーっ!!」
切ない声と同時に精が、放たれる。脱がせておいてよかった、鎖骨まで精が、飛び散っていた。余程、気持よかったらしい。
「解いてやるから、ちょっと待ってな」
縄を解き、精液を拭き取る。ゆっくりとうつ伏せにし、アルコールで凄まじい事になっている臀部を消毒し、ワセリンで出血を止めた。
「ぐったり、してろよ」
「藤原、は、出さないの?」
「俺は今日は、いい」
空を切るように、気持が傾く。火であぶられ、喉の奥まで陰茎を突っ込まれる事のないプレイは、全体的に不安とも、不満ともつかないものが、あった。
「着替えなよ、また、コーヒー淹れてやるから」
「ああ・・・」
ゆっくりと服を、着る。ついおどおどと、藤原の方を見てしまう。
「ん?もしかして何か言いたげ?」
「いや、別に・・・ぬ、抜きたいなら抜いてやる、けど?」
「竹田」
目線を合わせて、くる。頬に手を当て、唇に軽く、キスをした。
「なっ・・・」
「呪い、かけた。もう竹田がハードなプレイじゃないと、満足しない、呪い。喉まで押し込んでイラマチオされないと、満足できない、呪い。今日はそこまでハード気分じゃなかったけど、もう竹田のペースに合わせたプレイ、出来ないかもしれないな?」
「そ、んな、お、れ、ノーマル・・・」
「もう言わせねぇよさすがにさ。コーヒー、淹れるからリビングのソファに座ってて。・・・尻、つけられるならな」
優雅にそう言うと、リビングに向かう。ふたりが出ていくと、部屋を照らしていたセンサーライトがカチリと消える、音がした。
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