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両親との初通話とみんなで登校
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部屋に戻って、ドキドキしながらお母さんのスマホへ電話をかけた。
『もしもし、桃花?』
「お母さん!」
家を出てからは、まだ三日目だ。
なのにお母さんの声を聞いたら、なんだか涙が出そうになる。
『お父さん~~来て!! 桃花から! スピーカーにするわね、ちょっと待ってて』
「うん!」
お父さんがドタバタ来る音が聞こえた。
『桃花か!! 大丈夫か。元気か。飛鳥家から連絡は逐一もらっていたが、声が聞けてよかった』
『大丈夫? 怖い目にあってない?』
二人とも、次から次へと桃花への心配を口にする。
「だ、大丈夫! 元気だよ!!」
『ごめんな桃花……』
「お父さん、どうして謝るの?」
『お父さんが守れなかったせいで、お前に……重い運命を背負わせてしまった』
『本当にごめんね……桃花』
桃花は覚えていなくても、二人はあの夜の惨劇を覚えている。
「そんなことない! 謝ることなんかないよ! 私は覚えてないけど、お母さんとお父さんも紅緒くんもみんなも守れて良かったって思うもん! 私は大丈夫だよ。これからもきっと頑張れる……絶対頑張るから!」
不安はあるけど、この運命から逃げたいとは思っていない。
『桃花』
「紅緒くんにも会えたの、茜ちゃんもいるし、みんないるから私も自分にできる事をするよ!」
『紅緒くん……そうか、さっき彼からも連絡をもらったよ』
「えっ……そうだったの」
『必ず守ると言ってくれた』
「う、うん」
すこし恥ずかしいけど、両親にまでそんな誓いを立ててくれたんだ。とジワリ胸が熱くなる。
『紅緒くんの写真なんかもね、見せてもらったのよ~! 可愛い子だったけど、あんなにイケメンになっちゃってねーー! いいわね桃花~!』
「お、お母さん!」
『うふふ、心配もあるけど新生活楽しんでね』
「うん! お洋服もありがとう!」
『また送るね、欲しい物があったり寂しくなったらすぐ連絡するのよ』
「うん! お母さんもお父さんも連絡してね」
『あぁ父さん達もメールするよ。じゃあ、学校へいってらっしゃい』
『いってらっしゃい! 桃花!』
「はい! いってきます!」
両親も村も今まで以上に守ってもらえてるとの事で、桃花は安心して電話を切った。
毎日一緒にいた両親と、これから離れて暮らすことを実感した。
「……やっぱりちょっと寂しいな……」
滲んだ涙を拭って、桃花はリビングに戻った。
「桃花。ご両親と、話はできたか」
「うん」
みんなが笑って話をしているなか、紅緒がそっと傍にきてくれる。
「大丈夫か?」
「えへ、うん……」
「落ち着いたら、ご両親もこっちへ遊びに来てもらったり、村へも遊びに行こうな」
「……できるの?」
「もちろん、安全を保証できるようになればな」
「そうなれるように……頑張る!」
「あぁ、一緒に証明しよう」
「うん」
紅緒やみんなも、茜も両親と離れて暮らしている。
だから弱音なんか吐けないと思っていたのに、紅緒が教えてくれたから、もっと頑張れる気がした。
「さ、そろそろ出かける時間だな」
みんなもう着替え終わって、学校へ行く準備ができたようだ。
「じゃあ、行ってきます~!」
「皆さま、いってらっしゃいませ!」
みんなで元気に夕子さんへ挨拶して寮を出た。
寮からは車で送ってもらう事もできるが、紅緒達は見回りも兼ねて歩いて行くのだという。
桃花に紅緒、四天王と揃って歩く。
茜は転校初日になるので教室で落ち合うとの事だった。
初夏の香りがする。爽やかな朝だ。
男子達に囲まれての登校。
「(私がこの中にいるの見られたら、絶対ヒソヒソされるよね)」
案の定、学校へ向かう生徒達が、突然混ざった女子二人を驚いて見ている。
「姫。どうせ注目されるのであれば、わざわざ地味な格好をする事もない気がするが……」
「だよねぇ、美少女っぷり見せつけてやればいいんじゃないのぉ?」
辰砂と珊瑚が言う。
「でもそしたら、お姉ちゃんがモテモテになっちゃうよ」
「俺は地味子は、地味子でいいと思うぜ、なぁ総長」
続いて苺と柘榴が言う。
「そうだな。ファンクラブなんかできても、また面倒だろう」
「(ファンクラブ!?)」
桃花は焦る。
「そ、そんな事あるわけないよ! 私はこのままでいいし、どんな格好しててもみんなのファンには嫌われるだろうから」
「何かあったら、必ず俺やこいつらに言うんだぞ」
「う、うん……わかった」
「お姉ちゃんはあの蒼玉にも、速攻で目をつけられてたしね」
蒼玉……氷のような美少年だ。
綺麗な美しい瞳なのに、見つめられた時の寒気がまた蘇る。
「彼は一体、何者なの?」
「俺達と敵対するチームの親玉、総長だ。んで向こうにも四人強いのがいる」
「えっ……向こうにも四天王が……」
「俺達の方がつえーから心配すんなよ地味子」
「それはそう☆」「だよねぇ」「そのとおり」
『紅刃斬』と『蒼騎審』
いつまでも続く、人間を守るあやかしと人間界に攻め込みたいあやかしとの闘い。
「あいつらは陰湿な闇そのもの……いつでも人間を闇に誘うんだ」
「闇に……」
「一気に話したら不安になるだろうから、徐々に説明していくさ。大丈夫、俺達は負けやしない」
「うん。紅緒くんも、みんなの事も信じてる」
昨日の戦いで見た。紅緒と四天王の強さはわかっている。
大人達が彼らに委ねているのだ、それだけの強さがある。
「私も、みんなの力になりたい……!」
「あぁ、サンキュ」
紅緒の微笑みも、青空に輝く太陽も、眩しい。
でもその光が作る影の中に蠢く闇がある……。
また闇が動き始めた……。
『もしもし、桃花?』
「お母さん!」
家を出てからは、まだ三日目だ。
なのにお母さんの声を聞いたら、なんだか涙が出そうになる。
『お父さん~~来て!! 桃花から! スピーカーにするわね、ちょっと待ってて』
「うん!」
お父さんがドタバタ来る音が聞こえた。
『桃花か!! 大丈夫か。元気か。飛鳥家から連絡は逐一もらっていたが、声が聞けてよかった』
『大丈夫? 怖い目にあってない?』
二人とも、次から次へと桃花への心配を口にする。
「だ、大丈夫! 元気だよ!!」
『ごめんな桃花……』
「お父さん、どうして謝るの?」
『お父さんが守れなかったせいで、お前に……重い運命を背負わせてしまった』
『本当にごめんね……桃花』
桃花は覚えていなくても、二人はあの夜の惨劇を覚えている。
「そんなことない! 謝ることなんかないよ! 私は覚えてないけど、お母さんとお父さんも紅緒くんもみんなも守れて良かったって思うもん! 私は大丈夫だよ。これからもきっと頑張れる……絶対頑張るから!」
不安はあるけど、この運命から逃げたいとは思っていない。
『桃花』
「紅緒くんにも会えたの、茜ちゃんもいるし、みんないるから私も自分にできる事をするよ!」
『紅緒くん……そうか、さっき彼からも連絡をもらったよ』
「えっ……そうだったの」
『必ず守ると言ってくれた』
「う、うん」
すこし恥ずかしいけど、両親にまでそんな誓いを立ててくれたんだ。とジワリ胸が熱くなる。
『紅緒くんの写真なんかもね、見せてもらったのよ~! 可愛い子だったけど、あんなにイケメンになっちゃってねーー! いいわね桃花~!』
「お、お母さん!」
『うふふ、心配もあるけど新生活楽しんでね』
「うん! お洋服もありがとう!」
『また送るね、欲しい物があったり寂しくなったらすぐ連絡するのよ』
「うん! お母さんもお父さんも連絡してね」
『あぁ父さん達もメールするよ。じゃあ、学校へいってらっしゃい』
『いってらっしゃい! 桃花!』
「はい! いってきます!」
両親も村も今まで以上に守ってもらえてるとの事で、桃花は安心して電話を切った。
毎日一緒にいた両親と、これから離れて暮らすことを実感した。
「……やっぱりちょっと寂しいな……」
滲んだ涙を拭って、桃花はリビングに戻った。
「桃花。ご両親と、話はできたか」
「うん」
みんなが笑って話をしているなか、紅緒がそっと傍にきてくれる。
「大丈夫か?」
「えへ、うん……」
「落ち着いたら、ご両親もこっちへ遊びに来てもらったり、村へも遊びに行こうな」
「……できるの?」
「もちろん、安全を保証できるようになればな」
「そうなれるように……頑張る!」
「あぁ、一緒に証明しよう」
「うん」
紅緒やみんなも、茜も両親と離れて暮らしている。
だから弱音なんか吐けないと思っていたのに、紅緒が教えてくれたから、もっと頑張れる気がした。
「さ、そろそろ出かける時間だな」
みんなもう着替え終わって、学校へ行く準備ができたようだ。
「じゃあ、行ってきます~!」
「皆さま、いってらっしゃいませ!」
みんなで元気に夕子さんへ挨拶して寮を出た。
寮からは車で送ってもらう事もできるが、紅緒達は見回りも兼ねて歩いて行くのだという。
桃花に紅緒、四天王と揃って歩く。
茜は転校初日になるので教室で落ち合うとの事だった。
初夏の香りがする。爽やかな朝だ。
男子達に囲まれての登校。
「(私がこの中にいるの見られたら、絶対ヒソヒソされるよね)」
案の定、学校へ向かう生徒達が、突然混ざった女子二人を驚いて見ている。
「姫。どうせ注目されるのであれば、わざわざ地味な格好をする事もない気がするが……」
「だよねぇ、美少女っぷり見せつけてやればいいんじゃないのぉ?」
辰砂と珊瑚が言う。
「でもそしたら、お姉ちゃんがモテモテになっちゃうよ」
「俺は地味子は、地味子でいいと思うぜ、なぁ総長」
続いて苺と柘榴が言う。
「そうだな。ファンクラブなんかできても、また面倒だろう」
「(ファンクラブ!?)」
桃花は焦る。
「そ、そんな事あるわけないよ! 私はこのままでいいし、どんな格好しててもみんなのファンには嫌われるだろうから」
「何かあったら、必ず俺やこいつらに言うんだぞ」
「う、うん……わかった」
「お姉ちゃんはあの蒼玉にも、速攻で目をつけられてたしね」
蒼玉……氷のような美少年だ。
綺麗な美しい瞳なのに、見つめられた時の寒気がまた蘇る。
「彼は一体、何者なの?」
「俺達と敵対するチームの親玉、総長だ。んで向こうにも四人強いのがいる」
「えっ……向こうにも四天王が……」
「俺達の方がつえーから心配すんなよ地味子」
「それはそう☆」「だよねぇ」「そのとおり」
『紅刃斬』と『蒼騎審』
いつまでも続く、人間を守るあやかしと人間界に攻め込みたいあやかしとの闘い。
「あいつらは陰湿な闇そのもの……いつでも人間を闇に誘うんだ」
「闇に……」
「一気に話したら不安になるだろうから、徐々に説明していくさ。大丈夫、俺達は負けやしない」
「うん。紅緒くんも、みんなの事も信じてる」
昨日の戦いで見た。紅緒と四天王の強さはわかっている。
大人達が彼らに委ねているのだ、それだけの強さがある。
「私も、みんなの力になりたい……!」
「あぁ、サンキュ」
紅緒の微笑みも、青空に輝く太陽も、眩しい。
でもその光が作る影の中に蠢く闇がある……。
また闇が動き始めた……。
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