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不可思議な少年達!
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授業中に突然、少年が乱入してきた!?
「えっ!?」
でも先生も反応しない、固まったままだ。
周りの生徒もみんな、ピクリとも動かなくなってる。
「総長ー!! 総長ーー!! 奴らがまた乗り込んできたぜ!!」
「でかい声で総長って呼ぶなよ、柘榴」
寝ていたはずの飛鳥が、立ち上がる。
「総長は総長じゃん! 俺らの総長飛鳥! 校庭に妖魔の奇襲だ!」
「えっえっえっ! 何!?」
一体何が起きてるのか理解できず、つい声が出てしまう桃花。
「はぁー!? なんだよ、こいつ。別界内で動いてんじゃん。総長~別界展開ミスった??」
「(べっかい? てんかい? 何を話しているの!?)」
「そんなわけあるか」
「じゃあなんで、動けるんだよ!? この地味子!」
飛鳥と柘榴と呼ばれた少年二人が驚いたように桃花を見た。
そうなのだ。周りはみんな微動だにしないのに、桃花は見て動けて意識がある!!
「わっわっ……わかりません」
「もしかして、この地味子はスパイかよ!?」
柘榴が思い切り顔を寄せてきたので、慌てて立ち上がる。
この柘榴という少年も目はツリ目だけど整った顔立ちをしていた。
「ちちち違います! わ、私だってどうしてか……わからなくって……」
「やめろ柘榴……この子からは、特別な何かを感じる。朝も犬に襲われかけたのを助けた……加護を受けているかもしれない」
「はぁー!? まじかよ……この地味子がぁ~?」
「か、かご??」
籠!? 桃花には二人が何を言っているのか、わからない。
「本人は何もわからんって顔してるな」
「でもどーすんの? 一般人に見られたら処刑が普通だろ」
「しょ、しょけい!?」
まさか『処刑』!?
桃花は恐怖で泣きそうになる。
やっぱり転校なんてするんじゃなかった!!
飛鳥がコツンと柘榴の頭にゲンコツを当てる。
「アホな事ばっか言ってんじゃねーよ。何が処刑だ。嘘ばっか言うんじゃねぇよ」
「う、うそ」
「桃花だったな」
「は、はい」
「……いい名前だな」
そう言うと飛鳥は優しく微笑んだ。
桃花の心がジリっと熱くなる。
「えっ……あ、ありがとう」
「とりあえず、お前もチームに入るしかないようだな」
「チ、チーム!? わ、私は暴走族なんか……入りたくない!」
「暴走族なんかじゃねーよ」
「だ、だって、総長って……みんなが、女の子達も……言ってて」
「それは一般市民が勘違いしてるだけさ。俺達のチームはみんなを守るためにある」
「えっ……?」
驚く桃花。
すると外から声が聴こえてきた。
校庭からだ。
「おーーーい! 総長! 柘榴! 何やってんだよ!」
「あ! 立ち話してる暇なんかなかったって! 珊瑚と辰砂だ!! 苺ももう来てる! 行くぞ!!」
「えっ!?」
「そいつ、どーすんだよ総長!」
柘榴に思い切り指を指された。
「連れて行く。此処に置いて行ったら危険だからな」
「まじかよ! んーじゃあ、総長! 俺は先に行くぜ」
柘榴はそう言うと、カーテンを開けてぴょんと窓を乗り越えた。
「きゃーーーー!? こ、ここ……三階!!」
「俺達も行くぞ、桃花。お前はこれを着ておけ」
飛鳥は長ランを脱ぐと、桃花に渡して桃花をヒョイとお姫様抱っこした。
「きゃっ!?」
「お前は俺が守ってやるから、とりあえず大人しくしておけ」
「(か、顔が近い!!)」
どちらかと言えば、男子は苦手な桃花。
まさか今日初めて会ったイケメン男子にお姫様抱っこされるとは思わなかった。
「やっぱりお前……どこかで」
「えっええっ!?」
更に顔を近づけてくる飛鳥。
目を細め、見つめられる。
「な、なんですか!?」
「いや、話はあとだ」
「え!? きゃ! きゃあああああ~~~!!」
なんと飛鳥は桃花を抱っこしたまま、柘榴と同じように窓から飛び降りたのだった!
「えっ!?」
でも先生も反応しない、固まったままだ。
周りの生徒もみんな、ピクリとも動かなくなってる。
「総長ー!! 総長ーー!! 奴らがまた乗り込んできたぜ!!」
「でかい声で総長って呼ぶなよ、柘榴」
寝ていたはずの飛鳥が、立ち上がる。
「総長は総長じゃん! 俺らの総長飛鳥! 校庭に妖魔の奇襲だ!」
「えっえっえっ! 何!?」
一体何が起きてるのか理解できず、つい声が出てしまう桃花。
「はぁー!? なんだよ、こいつ。別界内で動いてんじゃん。総長~別界展開ミスった??」
「(べっかい? てんかい? 何を話しているの!?)」
「そんなわけあるか」
「じゃあなんで、動けるんだよ!? この地味子!」
飛鳥と柘榴と呼ばれた少年二人が驚いたように桃花を見た。
そうなのだ。周りはみんな微動だにしないのに、桃花は見て動けて意識がある!!
「わっわっ……わかりません」
「もしかして、この地味子はスパイかよ!?」
柘榴が思い切り顔を寄せてきたので、慌てて立ち上がる。
この柘榴という少年も目はツリ目だけど整った顔立ちをしていた。
「ちちち違います! わ、私だってどうしてか……わからなくって……」
「やめろ柘榴……この子からは、特別な何かを感じる。朝も犬に襲われかけたのを助けた……加護を受けているかもしれない」
「はぁー!? まじかよ……この地味子がぁ~?」
「か、かご??」
籠!? 桃花には二人が何を言っているのか、わからない。
「本人は何もわからんって顔してるな」
「でもどーすんの? 一般人に見られたら処刑が普通だろ」
「しょ、しょけい!?」
まさか『処刑』!?
桃花は恐怖で泣きそうになる。
やっぱり転校なんてするんじゃなかった!!
飛鳥がコツンと柘榴の頭にゲンコツを当てる。
「アホな事ばっか言ってんじゃねーよ。何が処刑だ。嘘ばっか言うんじゃねぇよ」
「う、うそ」
「桃花だったな」
「は、はい」
「……いい名前だな」
そう言うと飛鳥は優しく微笑んだ。
桃花の心がジリっと熱くなる。
「えっ……あ、ありがとう」
「とりあえず、お前もチームに入るしかないようだな」
「チ、チーム!? わ、私は暴走族なんか……入りたくない!」
「暴走族なんかじゃねーよ」
「だ、だって、総長って……みんなが、女の子達も……言ってて」
「それは一般市民が勘違いしてるだけさ。俺達のチームはみんなを守るためにある」
「えっ……?」
驚く桃花。
すると外から声が聴こえてきた。
校庭からだ。
「おーーーい! 総長! 柘榴! 何やってんだよ!」
「あ! 立ち話してる暇なんかなかったって! 珊瑚と辰砂だ!! 苺ももう来てる! 行くぞ!!」
「えっ!?」
「そいつ、どーすんだよ総長!」
柘榴に思い切り指を指された。
「連れて行く。此処に置いて行ったら危険だからな」
「まじかよ! んーじゃあ、総長! 俺は先に行くぜ」
柘榴はそう言うと、カーテンを開けてぴょんと窓を乗り越えた。
「きゃーーーー!? こ、ここ……三階!!」
「俺達も行くぞ、桃花。お前はこれを着ておけ」
飛鳥は長ランを脱ぐと、桃花に渡して桃花をヒョイとお姫様抱っこした。
「きゃっ!?」
「お前は俺が守ってやるから、とりあえず大人しくしておけ」
「(か、顔が近い!!)」
どちらかと言えば、男子は苦手な桃花。
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「やっぱりお前……どこかで」
「えっええっ!?」
更に顔を近づけてくる飛鳥。
目を細め、見つめられる。
「な、なんですか!?」
「いや、話はあとだ」
「え!? きゃ! きゃあああああ~~~!!」
なんと飛鳥は桃花を抱っこしたまま、柘榴と同じように窓から飛び降りたのだった!
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