17 / 31
17 彼女じゃ物足りない?
しおりを挟む
薄暗くなった部屋にシャワーを浴びたままパンツ一枚で寝転がって
いた。
部屋の中はさっきまでしていたせいか残り香が漂っている。
「母さんが帰ってくる前に換気しなきゃ…」
起きるのも少し疲れた…。
久しぶりに自分で弄ったけど、こんなに溜まっていたのかと思うほど
止まらなかった。
そこにチャイムが鳴った。
上着を羽織ると玄関に向かう。
「はーい」
ガチャ。
ドアの前には大輔が立っていた。
「どうしたんだ?彼女の家に行ったんじゃないのか?」
「それがさ…ヤらせてくれなくてさ…」
「どうせ、何回もしようとしたんじゃねーのか?」
「そう!そうなんだよ!たった2回しただけでもう限界って言われた
からさ~、稔ならもっとできるだろ?」
「…えっ、まさか続きがしたくてきたんじゃねーよな?」
さっきまで煽った為柔らかくはなっているけど、これから大輔とする
には体力的に無理があるだろ…。
「もう、彼女できたんだからさ~俺はいらないだろ?」
「別れた…」
「はぁ~?なんで?」
「だってさ…ちゃんと慣らしたのに痛いっていうし、それに締まりが悪
いんだぜ?もっとキュッと締め付けて欲しいのに、なんか足りねーん
だよー。稔のここで慣れたせいかあんまり気持ちよくなくてさ~!」
俺ので慣れたせい…?
「帰れよ…」
「はぁ?いいだろう?頼むって…」
「帰れって…もう、大輔とはしないって決めたんだ。他の女子探せよな、
じゃーな!」
ガチャっと、ドアを閉じると鍵をかけた。
彼女と別れた?
嬉しいけど、でも、また身体だけの関係をずるずると続けるだけ…。
俺はどうしたい?
部屋へ戻るとすぐに寝転がった。
自分でもどうしたいのか分からない…。
ただ、誰かの代わりなんかにはなりたくない。
自分だけを好きになって欲しい。
きっと無理なんだろうけど…、それでも願ってしまう。
夜遅くに母が帰って来るとキッチンの方が騒がしくなっていた。
俺は起き上がると部屋を出た。
そこには大輔がいて、母が毛布で包むと熱を測らせていた。
俺を見つけると手招きしてくる。
「なんでこんな時間まで大輔くんを外で待たせてたの?鍵開けてあげれば
いいじゃない!あんたって子は…」
「なにそれ…?俺、帰ってきて寝てただけじゃん…なんでそんな事言われ
なきゃならないんだよ!大輔もなんでそんなとこにいんだよ!」
「ごめん、謝らなきゃって…マジでごめん。稔を傷つけたから…」
「いいのよ、まずは熱測って病院行こうか?稔あんたっ…」
「勝手に行けよ!俺には関係ないだろ?」
そういうと部屋へ戻って鍵をかけた。
なんでだよ、俺のせいかよ?
大輔に抱かれてやれって?母親なら、そのくらいわかれよ!
なんか…虚しい…。
スマホを握るとマッチングアプリを開いた。
いっそ知らない人に抱かれれば、少しは気が紛れるだろうか?
今から会える人…セックスしてくれる人…。
誰でもいいから、抱かれたい。
家の前に救急車がきて母と大輔が出て行った。
窓から外を眺めると見送った。
すると、見覚えのある車を見つけた。
あきらさん…どうして?
メールが届く。
ーどうしても君に会いたいー
ー今、家から運ばれたのは稔かい?何かあったのかい?ー
ーすぐに、病院に追うよー
待って!
それは違うから。
すぐに電話をかけると、受話器に向こうから聞きなれた声が響い
てきた。
ーあきらさん…ー
ー久しぶりだね。心配したよ。今は大丈夫かい?できれば会いたい
けど、きっと稔は会ってはくれないだろうね?ー
ーいいよ。すぐに降りてく…ー
ーいいのかい?あんな事があって、俺には会いたくなかったんじゃ
ないのかい?ー
ー今は…違うからー
服を着替えるとコートを掴み、玄関を閉めると外へと駆け出してい
た。
外は寒く、こんなところでずっと待っていた大輔はバカだ。
ただのセフレにフラれたくらいでこんな寒いところで…。
「変わらないね?いつでも稔は可愛いよ。車乗るのは嫌かな?」
「そんな事ないよ。俺も出かけたかったし…」
「なら、ドライブにでも行こうか?ご飯は食べたかい?」
「そういえば…まだかも…」
「なら、軽く食べようか?」
車を走らせると夜景が綺麗なレストランへと入った。
なんだか場違いな気がしてならない。
「嫌だったかい?」
「なんか…こういうところって…」
「場違い?」
「はい」
「そんな事はないよ。この後ゆっくり話そうか?」
俺は頷くとあきらさんが注文した料理を口に運んだ。
どれも美味しくてすぐに食べ終わってしまった。
車を走らせると、人通りのない工業地帯へと入る。
夜景が綺麗で嫌な事を全て忘れさせてくれそうな場所だった。
「すまない…息子がしようとした事は…」
「もう、いいんです。僕とあきらさんの写真消せました?奥さんには
見せられないですもんね。男とホテルに入るところなんて…」
「…すまない。傷つけたと思ってる。でも、俺は本気で稔の事をだね…」
息を思いっきり吸うと、ゆっくりと吐き出した。
「もう、終わった事だし忘れましょう。お互い、その方がいい。そうで
しょ?もし、罪悪感があるなら朝まで俺を抱いて下さい。それで全部
ちゃらです!どうですか?」
「それは…俺はいいけど、稔くんにとっていいのかい?」
「はい…人肌が恋しいっていうか…思いっきり中で気持ちよくなりたい
ので。玩具じゃ物足りなくて…」
俺は苦笑いを浮かべるとあきらさんに抱きつくように唇を重ねた。
キスをねだるように何度も重ねて舌を絡ませた。
「本当に上手くなったね?いいだろう?ホテルに行こうか?」
「うん…」
海辺のホテルに入るとすぐにお互い熱くなっていく。
服をもどかしそうに脱ぐとベッドへと入る。
キスしながらお互いの熱を握り込み扱きあげる。
勃ちかけた時にはあきらさんの口の中の暖かさに包まれ俺も必死で彼
のをしゃぶった。
俺の上に覆い被さるようにあきらさんがまたがり股を開く。
ちんこをしゃぶられながら尻の中にローションを垂らされ指が入って
くる。
ぬちゃ ぬちゃ ぬちゃ ぐちゅ ぐちゅっ
「んんっ…ぁっ…」
「さっきまで弄ってたのかい?もう3本飲み込んでいるよ?」
顔を赤くしながらあきらさんのを吸い上げた。
いた。
部屋の中はさっきまでしていたせいか残り香が漂っている。
「母さんが帰ってくる前に換気しなきゃ…」
起きるのも少し疲れた…。
久しぶりに自分で弄ったけど、こんなに溜まっていたのかと思うほど
止まらなかった。
そこにチャイムが鳴った。
上着を羽織ると玄関に向かう。
「はーい」
ガチャ。
ドアの前には大輔が立っていた。
「どうしたんだ?彼女の家に行ったんじゃないのか?」
「それがさ…ヤらせてくれなくてさ…」
「どうせ、何回もしようとしたんじゃねーのか?」
「そう!そうなんだよ!たった2回しただけでもう限界って言われた
からさ~、稔ならもっとできるだろ?」
「…えっ、まさか続きがしたくてきたんじゃねーよな?」
さっきまで煽った為柔らかくはなっているけど、これから大輔とする
には体力的に無理があるだろ…。
「もう、彼女できたんだからさ~俺はいらないだろ?」
「別れた…」
「はぁ~?なんで?」
「だってさ…ちゃんと慣らしたのに痛いっていうし、それに締まりが悪
いんだぜ?もっとキュッと締め付けて欲しいのに、なんか足りねーん
だよー。稔のここで慣れたせいかあんまり気持ちよくなくてさ~!」
俺ので慣れたせい…?
「帰れよ…」
「はぁ?いいだろう?頼むって…」
「帰れって…もう、大輔とはしないって決めたんだ。他の女子探せよな、
じゃーな!」
ガチャっと、ドアを閉じると鍵をかけた。
彼女と別れた?
嬉しいけど、でも、また身体だけの関係をずるずると続けるだけ…。
俺はどうしたい?
部屋へ戻るとすぐに寝転がった。
自分でもどうしたいのか分からない…。
ただ、誰かの代わりなんかにはなりたくない。
自分だけを好きになって欲しい。
きっと無理なんだろうけど…、それでも願ってしまう。
夜遅くに母が帰って来るとキッチンの方が騒がしくなっていた。
俺は起き上がると部屋を出た。
そこには大輔がいて、母が毛布で包むと熱を測らせていた。
俺を見つけると手招きしてくる。
「なんでこんな時間まで大輔くんを外で待たせてたの?鍵開けてあげれば
いいじゃない!あんたって子は…」
「なにそれ…?俺、帰ってきて寝てただけじゃん…なんでそんな事言われ
なきゃならないんだよ!大輔もなんでそんなとこにいんだよ!」
「ごめん、謝らなきゃって…マジでごめん。稔を傷つけたから…」
「いいのよ、まずは熱測って病院行こうか?稔あんたっ…」
「勝手に行けよ!俺には関係ないだろ?」
そういうと部屋へ戻って鍵をかけた。
なんでだよ、俺のせいかよ?
大輔に抱かれてやれって?母親なら、そのくらいわかれよ!
なんか…虚しい…。
スマホを握るとマッチングアプリを開いた。
いっそ知らない人に抱かれれば、少しは気が紛れるだろうか?
今から会える人…セックスしてくれる人…。
誰でもいいから、抱かれたい。
家の前に救急車がきて母と大輔が出て行った。
窓から外を眺めると見送った。
すると、見覚えのある車を見つけた。
あきらさん…どうして?
メールが届く。
ーどうしても君に会いたいー
ー今、家から運ばれたのは稔かい?何かあったのかい?ー
ーすぐに、病院に追うよー
待って!
それは違うから。
すぐに電話をかけると、受話器に向こうから聞きなれた声が響い
てきた。
ーあきらさん…ー
ー久しぶりだね。心配したよ。今は大丈夫かい?できれば会いたい
けど、きっと稔は会ってはくれないだろうね?ー
ーいいよ。すぐに降りてく…ー
ーいいのかい?あんな事があって、俺には会いたくなかったんじゃ
ないのかい?ー
ー今は…違うからー
服を着替えるとコートを掴み、玄関を閉めると外へと駆け出してい
た。
外は寒く、こんなところでずっと待っていた大輔はバカだ。
ただのセフレにフラれたくらいでこんな寒いところで…。
「変わらないね?いつでも稔は可愛いよ。車乗るのは嫌かな?」
「そんな事ないよ。俺も出かけたかったし…」
「なら、ドライブにでも行こうか?ご飯は食べたかい?」
「そういえば…まだかも…」
「なら、軽く食べようか?」
車を走らせると夜景が綺麗なレストランへと入った。
なんだか場違いな気がしてならない。
「嫌だったかい?」
「なんか…こういうところって…」
「場違い?」
「はい」
「そんな事はないよ。この後ゆっくり話そうか?」
俺は頷くとあきらさんが注文した料理を口に運んだ。
どれも美味しくてすぐに食べ終わってしまった。
車を走らせると、人通りのない工業地帯へと入る。
夜景が綺麗で嫌な事を全て忘れさせてくれそうな場所だった。
「すまない…息子がしようとした事は…」
「もう、いいんです。僕とあきらさんの写真消せました?奥さんには
見せられないですもんね。男とホテルに入るところなんて…」
「…すまない。傷つけたと思ってる。でも、俺は本気で稔の事をだね…」
息を思いっきり吸うと、ゆっくりと吐き出した。
「もう、終わった事だし忘れましょう。お互い、その方がいい。そうで
しょ?もし、罪悪感があるなら朝まで俺を抱いて下さい。それで全部
ちゃらです!どうですか?」
「それは…俺はいいけど、稔くんにとっていいのかい?」
「はい…人肌が恋しいっていうか…思いっきり中で気持ちよくなりたい
ので。玩具じゃ物足りなくて…」
俺は苦笑いを浮かべるとあきらさんに抱きつくように唇を重ねた。
キスをねだるように何度も重ねて舌を絡ませた。
「本当に上手くなったね?いいだろう?ホテルに行こうか?」
「うん…」
海辺のホテルに入るとすぐにお互い熱くなっていく。
服をもどかしそうに脱ぐとベッドへと入る。
キスしながらお互いの熱を握り込み扱きあげる。
勃ちかけた時にはあきらさんの口の中の暖かさに包まれ俺も必死で彼
のをしゃぶった。
俺の上に覆い被さるようにあきらさんがまたがり股を開く。
ちんこをしゃぶられながら尻の中にローションを垂らされ指が入って
くる。
ぬちゃ ぬちゃ ぬちゃ ぐちゅ ぐちゅっ
「んんっ…ぁっ…」
「さっきまで弄ってたのかい?もう3本飲み込んでいるよ?」
顔を赤くしながらあきらさんのを吸い上げた。
0
お気に入りに追加
25
あなたにおすすめの小説
幼馴染は僕を選ばない。
佳乃
BL
ずっと続くと思っていた〈腐れ縁〉は〈腐った縁〉だった。
僕は好きだったのに、ずっと一緒にいられると思っていたのに。
僕がいた場所は僕じゃ無い誰かの場所となり、繋がっていると思っていた縁は腐り果てて切れてしまった。
好きだった。
好きだった。
好きだった。
離れることで断ち切った縁。
気付いた時に断ち切られていた縁。
辛いのは、苦しいのは彼なのか、僕なのか…。
その恋、応援します!
秋元智也
BL
いきなり告白された!
それもいつも一緒にいる同性から!?
突然、結城裕之にクラスメイトの高橋隆盛が告白!
真剣な彼に断る事もできずにまずは付き合う事に。
それを知った姉同士の阿鼻叫喚!
腐女子の協力もあり、本人たちの気持ちに変化が…。
自覚した気持ちは止まらない!
もどかしい二人の関係をお楽しみ下さい。
その後の『その恋、応援します続!』もお楽しみに。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
黄色い水仙を君に贈る
えんがわ
BL
──────────
「ねぇ、別れよっか……俺たち……。」
「ああ、そうだな」
「っ……ばいばい……」
俺は……ただっ……
「うわああああああああ!」
君に愛して欲しかっただけなのに……
モテる兄貴を持つと……(三人称改訂版)
夏目碧央
BL
兄、海斗(かいと)と同じ高校に入学した城崎岳斗(きのさきやまと)は、兄がモテるがゆえに様々な苦難に遭う。だが、カッコよくて優しい兄を実は自慢に思っている。兄は弟が大好きで、少々過保護気味。
ある日、岳斗は両親の血液型と自分の血液型がおかしい事に気づく。海斗は「覚えてないのか?」と驚いた様子。岳斗は何を忘れているのか?一体どんな秘密が?
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語
紅林
BL
『桜田門学院高等学校』
日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ
しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ
そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である
真柴さんちの野菜は美味い
晦リリ
BL
運命のつがいを探しながら、相手を渡り歩くような夜を繰り返している実業家、阿賀野(α)は野菜を食べない主義。
そんななか、彼が見つけた運命のつがいは人里離れた山奥でひっそりと野菜農家を営む真柴(Ω)だった。
オメガなのだからすぐにアルファに屈すると思うも、人嫌いで会話にすら応じてくれない真柴を落とすべく山奥に通い詰めるが、やがて阿賀野は彼が人嫌いになった理由を知るようになる。
※一話目のみ、攻めと女性の関係をにおわせる描写があります。
※2019年に前後編が完結した創作同人誌からの再録です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる