君と共に在りたい

秋元智也

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旅立

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照れると顔を背ける癖が付いた。しかし、横からはしっかり耳まで赤くなってるので分かりやすい。
「で?本体ってどんな感じだったりする?」
「植物だって言ってた。でも、むやみに近づくと食われるって」
「植物なのに?」
「仕方ないだろ?見たことねーんだもん。ただ火に弱いから燃やしちまえばいいって訳だけど、下手に近づくと液体飛ばしてくるって、ぜってー触るなって言ってたからヤバイもんじゃねーの?」
「でも、蝶も厄介だよね?」
「いや~それは何とかなるかな・・・」
「・・・」
気まずそうに視線をずらすと真っ赤な顔してその先を言い渋る。
まさか、、、そういうこと?
「拓実とのセックスって関係あるってこと?」
「!!・・・っっはっきりゆうな」
「やっぱり~」
「母さんもそうだったから、そうじゃないかなって。まぁ、寛貴には蝶は取り付けないってこと。あと、もしかしたらだけど、本体の植物の区別も出来るかも?」
「どうゆうこと?」
「本体は植物って言ったけど、そこに根を張ってる訳じゃなくて、異動するみたいなんだ。普通の人間にはただの綺麗な花にしか見えないって。でも、俺らが見ると黒いオーラを放つ気色悪い物体にしか見えないっていってたから。擬態でもしてるのかな?って思って」
おおっとなんということだ。って事は俺らしか退治できないって事かぁ~
・・・って、待てよ。って事は依頼を受けてから解決した方がいいんじゃないか?
「まずは、大きな街にいこう。それから多くの情報を得てからのが探し回らなくていいんじゃない?」
「確かに・・・さすが寛貴。これで最後っと」
最後の死体を焼き終えると一旦家に戻った。
数日かけて支度と情報の整理をして分かった事は黒死蝶がどこから来たかだった。
東の二つの村が壊滅したという話は聞いている。
それ以外には海沿いの集落も被害を受けていた。
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