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第四十七話 君の側に
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毎日ようにしていたせいか、我慢できず誰かれ構わず抱かれていたと…。
宮野 「つまらないだろ?それとも幻滅した?実の父親に毎晩抱かれて
たんだぞ?気持ち悪いって言われても仕方ねーよな?」
大和 「嘘だ…そんな…。ごめっ…ごめん。こんな事、俺も他のやつと
同じ事してたんだな…」
宮野 「一生監禁したい?一生面倒みたい?誰にでも足開く男でも?…
もういいよ。もう、どうでもいいんだ…やりたいならやらせて
あげる。しばらく家に泊めてよ?せっかく就職先も決まったん
だし、ちゃんとお金も入れるからさ」
大和はぎゅっと拳を握ると、宮野に覆い被さった。
大和 「俺がお前の面倒みてやるって言ったら毎晩ヤらせてくれるの
か?」
宮野 「…!…いいよ!好きなだけ…」
大和 「だったらこれから俺以外のやつに身体を許すな!ここにずっ
といていいから。俺だけの守でいてくれよ!」
宮野 「えっ…いいの?僕の身体、とっくに汚れてるのに?」
大和 「昔のまんまだよ!昨日震えてる守を見た時、守ってやりたい
って思えたんだ。あの時は何の力もなかったけど、今度はち
ゃんとまもるからさ~。お前の事ずっと守らせてくれよ」
宮野 「…バカだ…ほんとにバカだよ…。もしさっき話した事が嘘だ
って言ったら?」
大和 「それでも、今度こそ守の側にずっといるって決めたから」
驚いた顔で見つめてきたが、ほっとしたのか身体の力が抜けていく。
宮野 「キスして…」
大和 「あぁ、これからはいくらでも、嫌ってくらい何度もしてやる
からな?」
あえて、唇を避けるように身体中にキスを落としていく。
くすぐったそうに笑う顔は昔のままで、このまま抱きしめてしまいた
くなる。
大和 「もうちょっと広い部屋に引っ越すか?」
宮野 「いいよ、このままで。大和の匂いが染み付いてるし…狭けれ
ばひっついていられるじゃん?」
大和 「お前は…どれだけ誘惑する気だ!」
大和は宮野を見下ろしながら我慢の限界を感じていた。
裸のまま寝かせた大和が悪いのか?それとも誘惑してくる宮野の身体
が悪いのか?
後者を言い訳にして、手が秘部を割り開いていく。
朝になると、隣にいたはずの宮野の姿は無くなっていた。
大和は慌てて飛び起きると、トイレ、風呂場、キッチンと狭い空間を
探したがどこにも姿はなかった。
玄関の靴を見て、出て行った事に落胆した。
あれほど、一緒にいたいと言っていたのに、朝には何もなかったかの
ように居なくなるなんて。
大和 「こんな事なら、縛りつけておけばよかったか…くそッ!」
物に八つ当たりすると、朝から缶ビールを手に取った。
昨日はホストクラブの方を無断で休んでしまったので、今日は休む訳
にはいかない。
居酒屋の方は、昼のランチの前には行けばいいので、まだ少し寝られ
る。一気に飲み干すとベッドに転がった。
しばらくして玄関のドアが開いた。
大きな荷物を持った宮野は合鍵を作ってくると大和のポケットに元の
鍵を返した。
宮野 「あれ?まだ寝てるの~、もう!少しは手伝ってよね!」
段ボール2箱と大きなバックを部屋の中へと運び込んだ。
荷物は最小限しか無いので持ってくるのも楽だった。
眠る大和を眺めながら横に潜り込んだ。
体温を感じながら目を瞑る。
夕方になってやっと起きた大和は隣に温かいぬくもりを感じて電気を
つけた。
そこには静かに寝息を立てている宮野の姿があった。
部屋を見回すと、見慣れない荷物と段ボールが並んでいた。
中を開けると、スーツや服、日曜日が入っていた。
最低限の物しか無い荷物に、『一緒に住んでいい?』と言っていた宮野
を思い出した。
もう少しで出勤時間だというのに、目の前の眠る宮野に触れながらこの
まま貪りたいと思ってしまう大和がいた。
宮野 「ん?…起きたの?おはよ…」
大和 「あぁ、そろそろ出かけるから、鍵ちゃんと閉めとけよ?」
宮野 「うん…帰ってきたらシよ!」
大和 「あぁ、週末はデート行こうぜ?」
宮野 「いいね~、期待してる♪」
簡単に食事を終えると大和は出て行った。
宮野は片付けをしながら、昨日の夜のベッドでの事を思い出しながら頬
を染めた。
宮野 「これからは…いつでも一緒なんだな~…」
週末のデートを楽しみにしながら大和との時間を過ごす事にした。
日曜日、二人で水族館へと出掛ける事にした。
大和 「こんな近くてよかったのか?」
宮野 「いいよ、一緒に出かけられるのがいいんだもん。ほら、行く
よ!」
大和の腕に寄り添うと入場ゲートを通る。
大和も満更では無いようで、宮野の手を握りしめた。
アシカショーや、イルカショーを見ながら、ふれあい広場へとやって
きた。
日曜日のせいかカップルが多く、大和の容姿は女性陣の視線を釘付け
にしていた。もちろん、宮野もそれなりに中性的な顔立ちをしていた
ので決して悪くはない。
遠くから大和を眺める視線があったが、それに気づく事もなく、久し
ぶりに楽しかったし、心から笑い合えた気がした。
帰り際にお揃いのストラップを選ぶとスマホにつけた。
宮野 「お揃い♪」
大和 「ストラップなんて始めたつけたな~」
宮野 「そうなんだ~、これからはずっと付けてくれるの?」
大和 「あぁ、守がそうしたいなら、そうするか?」
宮野 「ありがとう。きっと、拒絶されるかと思ってたからさ~」
大和 「俺はしつこいんだよ!守が居なくなってからはずっと探し
てた…」
宮野 「うん…でも嬉しかった…まだ思っててくれて。それと…」
『大和なんでそんなやつと一緒にいるんだよ!俺の事振っといてま
た似たような容姿のやつと…許せない、許せない!』
はっと、して周りを見回す宮野に大和が心配そうに声をかけてきた。
大和 「どうした?」
宮野 「う、うん。今すごい殺気がしてて。大和恨まれるような事
してない?」
大和 「俺が何するっていうんだよ?守に一途なだけだぞ?」
普通にサラッというと、普通に抱き寄せた。
宮野 「人前だから…」
大和 「手はいいよな?もうどっかいかねーようにしねーとな?」
宮野 「もう!行かないって!」
『抱きつくなよ!大和は俺のだ…悔しい、悔しい、悔しい。居なく
なればいいそうだ、消えて無くなればいい!死んでしまえばこん
な気持ちもなくなる。死んじゃえ、死んでしまえ…殺してしまえ
ばいい…』
宮野 「つまらないだろ?それとも幻滅した?実の父親に毎晩抱かれて
たんだぞ?気持ち悪いって言われても仕方ねーよな?」
大和 「嘘だ…そんな…。ごめっ…ごめん。こんな事、俺も他のやつと
同じ事してたんだな…」
宮野 「一生監禁したい?一生面倒みたい?誰にでも足開く男でも?…
もういいよ。もう、どうでもいいんだ…やりたいならやらせて
あげる。しばらく家に泊めてよ?せっかく就職先も決まったん
だし、ちゃんとお金も入れるからさ」
大和はぎゅっと拳を握ると、宮野に覆い被さった。
大和 「俺がお前の面倒みてやるって言ったら毎晩ヤらせてくれるの
か?」
宮野 「…!…いいよ!好きなだけ…」
大和 「だったらこれから俺以外のやつに身体を許すな!ここにずっ
といていいから。俺だけの守でいてくれよ!」
宮野 「えっ…いいの?僕の身体、とっくに汚れてるのに?」
大和 「昔のまんまだよ!昨日震えてる守を見た時、守ってやりたい
って思えたんだ。あの時は何の力もなかったけど、今度はち
ゃんとまもるからさ~。お前の事ずっと守らせてくれよ」
宮野 「…バカだ…ほんとにバカだよ…。もしさっき話した事が嘘だ
って言ったら?」
大和 「それでも、今度こそ守の側にずっといるって決めたから」
驚いた顔で見つめてきたが、ほっとしたのか身体の力が抜けていく。
宮野 「キスして…」
大和 「あぁ、これからはいくらでも、嫌ってくらい何度もしてやる
からな?」
あえて、唇を避けるように身体中にキスを落としていく。
くすぐったそうに笑う顔は昔のままで、このまま抱きしめてしまいた
くなる。
大和 「もうちょっと広い部屋に引っ越すか?」
宮野 「いいよ、このままで。大和の匂いが染み付いてるし…狭けれ
ばひっついていられるじゃん?」
大和 「お前は…どれだけ誘惑する気だ!」
大和は宮野を見下ろしながら我慢の限界を感じていた。
裸のまま寝かせた大和が悪いのか?それとも誘惑してくる宮野の身体
が悪いのか?
後者を言い訳にして、手が秘部を割り開いていく。
朝になると、隣にいたはずの宮野の姿は無くなっていた。
大和は慌てて飛び起きると、トイレ、風呂場、キッチンと狭い空間を
探したがどこにも姿はなかった。
玄関の靴を見て、出て行った事に落胆した。
あれほど、一緒にいたいと言っていたのに、朝には何もなかったかの
ように居なくなるなんて。
大和 「こんな事なら、縛りつけておけばよかったか…くそッ!」
物に八つ当たりすると、朝から缶ビールを手に取った。
昨日はホストクラブの方を無断で休んでしまったので、今日は休む訳
にはいかない。
居酒屋の方は、昼のランチの前には行けばいいので、まだ少し寝られ
る。一気に飲み干すとベッドに転がった。
しばらくして玄関のドアが開いた。
大きな荷物を持った宮野は合鍵を作ってくると大和のポケットに元の
鍵を返した。
宮野 「あれ?まだ寝てるの~、もう!少しは手伝ってよね!」
段ボール2箱と大きなバックを部屋の中へと運び込んだ。
荷物は最小限しか無いので持ってくるのも楽だった。
眠る大和を眺めながら横に潜り込んだ。
体温を感じながら目を瞑る。
夕方になってやっと起きた大和は隣に温かいぬくもりを感じて電気を
つけた。
そこには静かに寝息を立てている宮野の姿があった。
部屋を見回すと、見慣れない荷物と段ボールが並んでいた。
中を開けると、スーツや服、日曜日が入っていた。
最低限の物しか無い荷物に、『一緒に住んでいい?』と言っていた宮野
を思い出した。
もう少しで出勤時間だというのに、目の前の眠る宮野に触れながらこの
まま貪りたいと思ってしまう大和がいた。
宮野 「ん?…起きたの?おはよ…」
大和 「あぁ、そろそろ出かけるから、鍵ちゃんと閉めとけよ?」
宮野 「うん…帰ってきたらシよ!」
大和 「あぁ、週末はデート行こうぜ?」
宮野 「いいね~、期待してる♪」
簡単に食事を終えると大和は出て行った。
宮野は片付けをしながら、昨日の夜のベッドでの事を思い出しながら頬
を染めた。
宮野 「これからは…いつでも一緒なんだな~…」
週末のデートを楽しみにしながら大和との時間を過ごす事にした。
日曜日、二人で水族館へと出掛ける事にした。
大和 「こんな近くてよかったのか?」
宮野 「いいよ、一緒に出かけられるのがいいんだもん。ほら、行く
よ!」
大和の腕に寄り添うと入場ゲートを通る。
大和も満更では無いようで、宮野の手を握りしめた。
アシカショーや、イルカショーを見ながら、ふれあい広場へとやって
きた。
日曜日のせいかカップルが多く、大和の容姿は女性陣の視線を釘付け
にしていた。もちろん、宮野もそれなりに中性的な顔立ちをしていた
ので決して悪くはない。
遠くから大和を眺める視線があったが、それに気づく事もなく、久し
ぶりに楽しかったし、心から笑い合えた気がした。
帰り際にお揃いのストラップを選ぶとスマホにつけた。
宮野 「お揃い♪」
大和 「ストラップなんて始めたつけたな~」
宮野 「そうなんだ~、これからはずっと付けてくれるの?」
大和 「あぁ、守がそうしたいなら、そうするか?」
宮野 「ありがとう。きっと、拒絶されるかと思ってたからさ~」
大和 「俺はしつこいんだよ!守が居なくなってからはずっと探し
てた…」
宮野 「うん…でも嬉しかった…まだ思っててくれて。それと…」
『大和なんでそんなやつと一緒にいるんだよ!俺の事振っといてま
た似たような容姿のやつと…許せない、許せない!』
はっと、して周りを見回す宮野に大和が心配そうに声をかけてきた。
大和 「どうした?」
宮野 「う、うん。今すごい殺気がしてて。大和恨まれるような事
してない?」
大和 「俺が何するっていうんだよ?守に一途なだけだぞ?」
普通にサラッというと、普通に抱き寄せた。
宮野 「人前だから…」
大和 「手はいいよな?もうどっかいかねーようにしねーとな?」
宮野 「もう!行かないって!」
『抱きつくなよ!大和は俺のだ…悔しい、悔しい、悔しい。居なく
なればいいそうだ、消えて無くなればいい!死んでしまえばこん
な気持ちもなくなる。死んじゃえ、死んでしまえ…殺してしまえ
ばいい…』
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