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第二十三話 結弦の相談
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2時間分授業をサボってしまった為、帰りのホームルームにはギリギリ
間に合った。
担任の態度はいつもと変わらないが、少しだけ宮野に対してぎこちない
気がした。
山田 「体育の時間どうしたんだよ~こなかったから心配したんだぞ?」
宮野 「あ、ごめん。ちょっと気分悪くて…」
結弦 「最近は暑いからな、気をつけろよ。そういえば大和のやつもサ
ボってたみたいだが、大丈夫か?」
宮野 「へっ!…な、なんで?」
結弦 「最近まで嫌がらせされてただろ?」
宮野 「あ…うん、平気だから。」
結弦 「ならいいが、最近は女の連れ込みも無くなって珍しく勉強してる
しな~。何があったんだか。」
宮野 「まぁ、いい事じゃない?」
結弦 「なんかありそうで気持ち悪いんだよ。あの落ちこぼれが…」
宮野 「はははっ…」
山田 「部活面倒だな~。大和のやつなんて毎回女子に声援貰ってて、マジで
ムカつくんだよな~。あの性格破綻者のどこがいいんだかな~。」
結弦 「顔だろ?それ以外ないだろ?」
山田 「アソコがデカかったりして?」
宮野 「…/////」
山田 「どうした?」
宮野 「な、何でもない。」
確かに、アソコは自分と比べて大きかった。
鬼頭を入れるだけでも結構痛い。一回入ってしまえば快楽が押し寄せてきて痛み
なんて消えてしまうけど、最初がいつも辛い。
そんな事知らないだろう友人をよそに山田が部活へ行くのを見送った。
結弦 「今日、暇だったら家来るか?」
宮野 「えっ…でも…」
結弦 「あぁ、無理にとは言わないよ。気分悪いなら…」
宮野 「平気。さっき寝てたら治ったし。」
結弦 「最近さ、ちょっと聞いて欲し事もあってさ…」
宮野 「僕でよければいいよ。」
結弦 「ありがとう。男同士で喫茶店とか入りづらくってさ、家のが気楽か
なって。」
大和は山田と同じバスケ部に在籍しているので帰りは遅い。
部活をしていない結弦も宮野も真っ直ぐ家に帰るか、遊びに行くかだった。
一旦家に帰って着替えるとそのまま結弦の家に向かった。
案外近いので迷う事もない。それに一回大和によって連れ込まれたせいもあって、
来るのに少し迷ったが結弦なら平気だろうと思って玄関のチャイムを鳴らす。
結弦 「はーい!守、来たか。入って。」
リビングに通されるとあの時の配置のままだった。
ここでも大和に抱かれた事を思い出すと顔が熱くなった。
結弦 「熱い?顔真っ赤だけど?」
宮野 「うんん、平気。」
結弦 「ならいいけど、相談ってのが兄貴…大和の事なんだ。最近彼女ができたって
言ってたんだけど、ちょっと前に部屋から逃げたらしくてすげー剣幕で探し
に行ったんだよ。なんか大和の一方的な片思いみたいでさ、強姦したっぽく
てさ…これってやばいよな?」
宮野 「あ…それは…」
それは多分、宮野の事だった。
一方的に思われて、強姦まがいのセックスを強要された。
あの時はまだ自分の気持ちも整理できてなくて、逃げる事しか考えてなかった。
大和の気持ちは嫌と言うほど聞こえていたのに、信じられなかった自分。
でも、今は…。
宮野 「結弦はどうしたいの?家族でしょ?」
結弦 「分からない。もし、大和が犯罪犯してるなら止めさせないとって思ってる。
こんな事親にも相談できなくて…」
宮野 「多分、大丈夫だと思うよ。問題になる様な事はしないと思う。ただ今まで
の女遊びのツケくらいはありそうだけど?」
結弦 「信じていいと思うか?大和のやつが入れ込む程の女って…」
宮野 「あー。それは詮索しない方がいいんじゃないかな?ほら、結弦もさ、好き
な子作ってさ~。結奈ちゃんは残念だったけど…」
結弦 「あぁ、元々僕じゃなくて、大和に近づいてきただけだしな…あー。女って
面倒だな?いっそ守と付き合ったら楽なのにな~。」
宮野 「はははっ…僕は男だから…」
結弦 「だな~。女子に産まれてればな~。絶対告白してる自信あるわ」
冗談で話しながら、すごくドキっとした。
大和と同じ顔で近づかれると、心臓が高鳴る気がした。
双子って似てるんだなって改めて思い知らされた気がする。
性格も全く違うのに、顔も背格好も同じ。
ドキドキしないはずはない。ただ、結弦と一緒にいると落ち着く気はした。
好きとかそうゆうんじゃなくて、ただ単に友達として気が許せた。
結弦 「そういえば、新作のゲーム買ったんだ~。ちょっと部屋行く?」
宮野 「あぁ、いいね!」
ゲームに夢中になっているといつのまにか日が暮れていた。
宮野 「あ!そろそろ帰らねーと」
結弦 「なんか守といるとホッとするな~」
宮野 「僕でよければいつでも相談に乗るよ。」
結弦 「守も彼女できたら教えろよ!いつでも相談乗るからさ。先輩として!」
宮野 「結弦のくせに生意気っ!」
揶揄う様に話しながら玄関のドアを開けると、目の前に大和が帰って来ていた。
宮野 「またな!…っと、ごめっ…!!」
大和 「なんでここにいるんだよ?」
宮野 「えっと、結弦と話してて…」
結弦 「大和には関係ないだろ?僕の友人なんだから邪魔すんなよ!っておい!
待てって!」
いきなり、鞄を廊下に投げ出すと玄関で靴を履こうとしていた宮野の腕を掴むと
奥へと連れ込む。
間に合った。
担任の態度はいつもと変わらないが、少しだけ宮野に対してぎこちない
気がした。
山田 「体育の時間どうしたんだよ~こなかったから心配したんだぞ?」
宮野 「あ、ごめん。ちょっと気分悪くて…」
結弦 「最近は暑いからな、気をつけろよ。そういえば大和のやつもサ
ボってたみたいだが、大丈夫か?」
宮野 「へっ!…な、なんで?」
結弦 「最近まで嫌がらせされてただろ?」
宮野 「あ…うん、平気だから。」
結弦 「ならいいが、最近は女の連れ込みも無くなって珍しく勉強してる
しな~。何があったんだか。」
宮野 「まぁ、いい事じゃない?」
結弦 「なんかありそうで気持ち悪いんだよ。あの落ちこぼれが…」
宮野 「はははっ…」
山田 「部活面倒だな~。大和のやつなんて毎回女子に声援貰ってて、マジで
ムカつくんだよな~。あの性格破綻者のどこがいいんだかな~。」
結弦 「顔だろ?それ以外ないだろ?」
山田 「アソコがデカかったりして?」
宮野 「…/////」
山田 「どうした?」
宮野 「な、何でもない。」
確かに、アソコは自分と比べて大きかった。
鬼頭を入れるだけでも結構痛い。一回入ってしまえば快楽が押し寄せてきて痛み
なんて消えてしまうけど、最初がいつも辛い。
そんな事知らないだろう友人をよそに山田が部活へ行くのを見送った。
結弦 「今日、暇だったら家来るか?」
宮野 「えっ…でも…」
結弦 「あぁ、無理にとは言わないよ。気分悪いなら…」
宮野 「平気。さっき寝てたら治ったし。」
結弦 「最近さ、ちょっと聞いて欲し事もあってさ…」
宮野 「僕でよければいいよ。」
結弦 「ありがとう。男同士で喫茶店とか入りづらくってさ、家のが気楽か
なって。」
大和は山田と同じバスケ部に在籍しているので帰りは遅い。
部活をしていない結弦も宮野も真っ直ぐ家に帰るか、遊びに行くかだった。
一旦家に帰って着替えるとそのまま結弦の家に向かった。
案外近いので迷う事もない。それに一回大和によって連れ込まれたせいもあって、
来るのに少し迷ったが結弦なら平気だろうと思って玄関のチャイムを鳴らす。
結弦 「はーい!守、来たか。入って。」
リビングに通されるとあの時の配置のままだった。
ここでも大和に抱かれた事を思い出すと顔が熱くなった。
結弦 「熱い?顔真っ赤だけど?」
宮野 「うんん、平気。」
結弦 「ならいいけど、相談ってのが兄貴…大和の事なんだ。最近彼女ができたって
言ってたんだけど、ちょっと前に部屋から逃げたらしくてすげー剣幕で探し
に行ったんだよ。なんか大和の一方的な片思いみたいでさ、強姦したっぽく
てさ…これってやばいよな?」
宮野 「あ…それは…」
それは多分、宮野の事だった。
一方的に思われて、強姦まがいのセックスを強要された。
あの時はまだ自分の気持ちも整理できてなくて、逃げる事しか考えてなかった。
大和の気持ちは嫌と言うほど聞こえていたのに、信じられなかった自分。
でも、今は…。
宮野 「結弦はどうしたいの?家族でしょ?」
結弦 「分からない。もし、大和が犯罪犯してるなら止めさせないとって思ってる。
こんな事親にも相談できなくて…」
宮野 「多分、大丈夫だと思うよ。問題になる様な事はしないと思う。ただ今まで
の女遊びのツケくらいはありそうだけど?」
結弦 「信じていいと思うか?大和のやつが入れ込む程の女って…」
宮野 「あー。それは詮索しない方がいいんじゃないかな?ほら、結弦もさ、好き
な子作ってさ~。結奈ちゃんは残念だったけど…」
結弦 「あぁ、元々僕じゃなくて、大和に近づいてきただけだしな…あー。女って
面倒だな?いっそ守と付き合ったら楽なのにな~。」
宮野 「はははっ…僕は男だから…」
結弦 「だな~。女子に産まれてればな~。絶対告白してる自信あるわ」
冗談で話しながら、すごくドキっとした。
大和と同じ顔で近づかれると、心臓が高鳴る気がした。
双子って似てるんだなって改めて思い知らされた気がする。
性格も全く違うのに、顔も背格好も同じ。
ドキドキしないはずはない。ただ、結弦と一緒にいると落ち着く気はした。
好きとかそうゆうんじゃなくて、ただ単に友達として気が許せた。
結弦 「そういえば、新作のゲーム買ったんだ~。ちょっと部屋行く?」
宮野 「あぁ、いいね!」
ゲームに夢中になっているといつのまにか日が暮れていた。
宮野 「あ!そろそろ帰らねーと」
結弦 「なんか守といるとホッとするな~」
宮野 「僕でよければいつでも相談に乗るよ。」
結弦 「守も彼女できたら教えろよ!いつでも相談乗るからさ。先輩として!」
宮野 「結弦のくせに生意気っ!」
揶揄う様に話しながら玄関のドアを開けると、目の前に大和が帰って来ていた。
宮野 「またな!…っと、ごめっ…!!」
大和 「なんでここにいるんだよ?」
宮野 「えっと、結弦と話してて…」
結弦 「大和には関係ないだろ?僕の友人なんだから邪魔すんなよ!っておい!
待てって!」
いきなり、鞄を廊下に投げ出すと玄関で靴を履こうとしていた宮野の腕を掴むと
奥へと連れ込む。
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