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憎しみ

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勿論、若菜の行動は全ては計算通りに動いていた。
連れてきた時に、薬で完全に自由を奪うと調教を加えたのだ。
兄のように強情ではなく、すぐに快楽に落ちていった。
涼風が自ら調教したためか涼風の事を気に入ってしまい何度もせがむようになった。
最初は自分が代わりになるから兄を逃がしてくれとせがんでいたがいつの間にか自分の快楽だけを貪るようになっていた。
別に女に興味が有るわけではないがそのうち子供を生ませなければならなかった。
なら、彼の妹にその役割をやらせればいいと思うようになった。
「貴方が八雲の当主を産むのよ?どう?嬉しい?」
「あぁ、涼風様~もっと、一杯にして下さい・・・」
腕を絡ませて抱きついてくる若菜にひとつの条件をだす。
「そうね、これからやってもらいたい事があるの。それを無事にやってくれたら、若菜は私とずっといられるわ?いいかしら?」
涼風を見つめる瞳は潤みながら縦に首を振る。
それでも下半身が疼くのか足を開くと涼風を招き入れる。
「あぁー・・いいーーー。もっと、早くっ・・・もっと激しくっ!」
「そうね、今は好きにしてあげる、明日からはしっかりと頼むわよ?」
「あはっ・・・もっと、・・・涼風様っ・・・」
そうして兄を思い通りに動かして、自分から涼風を受け入れさせたのだ。
彼には何度も若菜に精子を注がせた。
涼風には自分の子供など欲しくはないのだ。
なら、いっそのこと彼の子供を作ればいい。
そう思うようになった。
嫌がるのも最近では諦めたのか妹との交わりもすんなりと受け入れていた。
「ほらっ!ちゃんと腰を使って若菜をイカせてあげなさい?・・・それとも後ろに入ってないと貴方はイケないの?」
何度も、何度も若菜を抱くが彼は中では射精することは少なかった。
このままでは子供ができないではないか?
涼風は気に入らないとばかりに交わる二人の後ろにまわると彼のお尻を鷲掴みにするとローションを馴染ませると指を差し込んだ。
「わぁっ・・・っ・・・なにをっ」
「はじめてじゃないでしょ?ほんとに慣れないのね?」
「・・っ・・やっ・・やめっ・・・」
息が上がるのがわかる。
若菜に抜き差ししていた動きが止まってしまう。
「続けなさい!・・・そう、ならお仕置きね?」
動きを止めた彼の後孔に指を増やし何度も前立腺を煽ってやる。
「ひゃっ・・・ダメっ・・あっ・・あっ・・あんっ・・・」
何度も煽ってはパンッ。パンッ。と尻を叩いていく。
紅くなっていくにつれて何度も涼風の指を締め付け、刺激を求める。
「大分と体は素直になってきたわね?」
彼には薬は使っていない。
なぜならこの反抗的な態度が涼風には堪らなく興奮するからである。
兄弟が繋がったままをいいことに後ろから自身をあてがってゆっくりと中へと入れる。
「涼風様ぁ~若菜にも~・・それを入れて下さい・・・めちゃくちゃに突いて~」
「若菜っ・・・」
愕然とする彼に涼風は黙って彼の中に入れると激しく突き上げる。
「やっ・・・ああっ・・・あっ・・あっ・・あっ・・」
いつまでも慣れない兄と快楽に溺れる妹。
面白い組合せだった。
涼風の動きに連動するかのように若菜に刺さる彼のぺニスが気持ちいいのか喜びに満ちた声をあげていた。
「いいっ・・・イクッ・・・ああっ・・もっとよ・・あんっ・・」
「はぁ・・はぁ・・くっ・・・ああっ・・」
我慢できずに声を微かに漏らす彼をもっと喘がせたくて段々と突き上げかたも左右に振ったりと趣向を凝らす。
彼はまだ知らない。
家族が一家心中しているという事実を・・・。
妹を連れてきたのは彼を屈伏するためではない。
一家心中の生き残りなのだ。
あのままでは自分でも命を絶とうとした。
それを止めるために薬付けにした。
もしも、事実を知ったら彼はどうするのだろう?

あれから何度も彼を犯した。
そして若菜に子供も授かった。
勿論兄の子供だ。
それからは涼風も少しは若菜を相手にするようになった。
今も若菜を抱いているのを傍らで無言で眺めている。
昔のように反抗する事もめっきり無くなった。
「涼風様ぁ~欲しいですっ・・・もっと、奥に・・・」
「そう?そんなに欲しいの?・・・いいわ、一杯あげる。ちゃんと飲むのよ?」
何度も突き上げると限界までいくとそこで抜き出し若菜の口に含ませた。
「・んんーー・・んっ・・んっ・」
「飲んでくれるんでしょう?溢したら、止めちゃうわよ?」
そう言うと必死にしゃぶりついた。
しかし、喉に直接受けると体が噎せかえしてしまう。
「ごぼっ・・げほっ・・けほっ・・」
ボタボタッと飲み込めなかった精液が口の両端から垂れて落ちていった。
「ごっ・・ごめんなさいっ・・次は・・上手くやるからっ・・・」
足元にすがり付くが涼風はそのまま黒服に命じると鎖に繋がせた。
「じゃー、代わりにポチ。おいで?」
そう言って彼の方を見る。
感情の籠らない瞳で涼風を眺めるとゆっくりと近寄ってきた。
ポチと呼ぶのは自分の所有物であることを分からせる為だった。
「ベットの上で四つん這いになりなさい」
「・・・」
無言でベットに上がると言われた通りにした。
お尻を向けた状態の態勢になると後ろからはコードが垂れて太股にスイッチが巻き付けられている。
いつもアナルを濡らしておくためにやった事だが、それが最近ではローションを塗り込まなくても勝手に濡れてくるようになっていた。
朝からずっとそれをいれっぱなしにして、排便は涼風が戻る前に黒服がさせるのだ。
勿論下剤を使うため綺麗に掃除できる。
食事は一日2回。
朝と昼のみ。
夜は激しい運動で食べてしまうとよく吐いてしまうからであった。
若菜の方はそうでもないが彼は日に日に痩せていった。
「ポチ、ちょっと痩せたんじゃない?」
「・・・」
「ちゃんと食べてる?・・・聞いてるの?」
顎を持ち上げ振り向かせる。
「・・っ・」
「お仕置きが欲しいの?」
そう言うと後ろに刺さっているバイブを引き抜いた。
「・・・あっ・・っっ・・・・」
「そんなに物欲しそうにしないでよ?」
涼風は口許を歪めると黒服になにかを持ってくるように指示していた。
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