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聖剣と聖女と聖木と
23話 養分は聖女で
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丸一日、SEXに明け暮れると、朝方になってよう
やく落ちつきをみせた。
再び蔦に絡まれるように幹の中に取り込まれると
ぐったりするように眠ってしまった。
「本当に大丈夫なのか?………」
ルイスを眺める視線はジェイムスだけではなかっ
た。
外で事情が終わるまで待っていた人物が入ってく
きたのだった。
「ジェイムス、ちょっといいか?」
「ハイド先生?」
「もうすぐ世界樹の浄化も終わる。そうしたらこ
の場を離れる事になるだろう。遠征パレードを
終えてからでいいんだがルイスを貸して貰えな
いだろうか?見せたいものがあるんだ」
「例のキメラですか?」
「知っていたか?そうだ!そうなんだ、この前ル
イスくんの精液をたっぷり飲ませたせいか成長
が早くてねぇ~それで……」
「先生?それってどう言う意味ですか?ルイスの
精液?その採取方法をぜひ教えて貰いたいんで
すけど?」
「アスラくんに依頼したぞ?」
「なるほど……アスラね……」
未だに一本も取れない先輩冒険者アスラ・ヴィク
トリア。
あの日、ルイスを連れて行ったのも彼に違いない。
そしてハイドに頼まれた事をしたのだ。
沸々と怒りが漲ってくるのがわかる。
「絶対に殺す……」
眠ってしまったルイスを眺めるとちゅっとキスを
した。
「お前は絶対に俺がなんとかするからな……」
聖女なんかにならなければこんな事を考える事も
なかった。
寿命が短くなるなんて考えたくもなかった。
ただ、一緒に生きたい。
王座なんて望まない。
たった二人で生きていければいい。
そう願うようになったばかりだったのに……。
全ては、自分の母を御せなかったジェイムスにも
責任があるだろう。
もし、ちゃんと弟を庇うことができていたら?
しっかり気づいてあげられていたら?
そう思うと悔しくてならない。
このまま遠征を終えれば、ルイスは次期国王とし
て隣国の皇女との縁談話が進む事だろう。
それは男としてのルイスを欲していると言う事だ
った。
ジェイムスの腕の中で寝息を立てていたルイスで
はない。
「俺は、お前がどちらでもいい。俺のそばにさえ
いてくれればそれで…………」
いつか居なくなるとしても、今ではない。
まだ先の事であってほしい。
俺たちの子供ができて、仲睦まじく暮らす。
そんな未来が来てもいいと思う。
木に寄りかかるようにジェイムスは一旦眠る為目
を瞑った。
次の日の朝、ジェイムスに寄りかかるように腕の
中でもぞもぞと動くものがあった。
「……ん?」
「おはよ……兄さん」
やっと解放されたのか、毛布に包まったジェイム
スの腕の中にすっぽり治っているルイスの姿があ
った。
やく落ちつきをみせた。
再び蔦に絡まれるように幹の中に取り込まれると
ぐったりするように眠ってしまった。
「本当に大丈夫なのか?………」
ルイスを眺める視線はジェイムスだけではなかっ
た。
外で事情が終わるまで待っていた人物が入ってく
きたのだった。
「ジェイムス、ちょっといいか?」
「ハイド先生?」
「もうすぐ世界樹の浄化も終わる。そうしたらこ
の場を離れる事になるだろう。遠征パレードを
終えてからでいいんだがルイスを貸して貰えな
いだろうか?見せたいものがあるんだ」
「例のキメラですか?」
「知っていたか?そうだ!そうなんだ、この前ル
イスくんの精液をたっぷり飲ませたせいか成長
が早くてねぇ~それで……」
「先生?それってどう言う意味ですか?ルイスの
精液?その採取方法をぜひ教えて貰いたいんで
すけど?」
「アスラくんに依頼したぞ?」
「なるほど……アスラね……」
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そしてハイドに頼まれた事をしたのだ。
沸々と怒りが漲ってくるのがわかる。
「絶対に殺す……」
眠ってしまったルイスを眺めるとちゅっとキスを
した。
「お前は絶対に俺がなんとかするからな……」
聖女なんかにならなければこんな事を考える事も
なかった。
寿命が短くなるなんて考えたくもなかった。
ただ、一緒に生きたい。
王座なんて望まない。
たった二人で生きていければいい。
そう願うようになったばかりだったのに……。
全ては、自分の母を御せなかったジェイムスにも
責任があるだろう。
もし、ちゃんと弟を庇うことができていたら?
しっかり気づいてあげられていたら?
そう思うと悔しくてならない。
このまま遠征を終えれば、ルイスは次期国王とし
て隣国の皇女との縁談話が進む事だろう。
それは男としてのルイスを欲していると言う事だ
った。
ジェイムスの腕の中で寝息を立てていたルイスで
はない。
「俺は、お前がどちらでもいい。俺のそばにさえ
いてくれればそれで…………」
いつか居なくなるとしても、今ではない。
まだ先の事であってほしい。
俺たちの子供ができて、仲睦まじく暮らす。
そんな未来が来てもいいと思う。
木に寄りかかるようにジェイムスは一旦眠る為目
を瞑った。
次の日の朝、ジェイムスに寄りかかるように腕の
中でもぞもぞと動くものがあった。
「……ん?」
「おはよ……兄さん」
やっと解放されたのか、毛布に包まったジェイム
スの腕の中にすっぽり治っているルイスの姿があ
った。
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