第二王子に転生したら、当て馬キャラだった。

聖剣と聖女と聖木と

10話 覚悟

いきなりの言葉に、理解が追いつかなかった。
服の中にジェイムスの手が入ってくるとあっとい
う間に脱がされてしまう。

「兄さんっ、待って…ここってまだ学校だからっ」

「別にいいだろ？ここには滅多に人も来ないし…」

「もし、来たらどうするのさっ」

「それはその時考えるよ」

「嫌だって……、本当にやめてってばっ！」

必死に抵抗したが簡単に押さえ込まれてしまった。
嫌だと何度も駄々をこねたが、その度にルイス自
身を口に含まれ吸われると気持ちよくて抵抗も疎
かになってしまう。

そのうちにヒクヒクとさせている穴に指が侵入し
てくる。

もちろん、ルイスにとってどちらとは言わない。
ジェイムスはルイスに自分の子種を孕ませたいと
言っていたので、もちろん入れる場所は一つしか
ない。

まさかこんなところで妊娠を体験するなんてこと
はないよな？

嫌な予感がする。

グリッと中を擦られると、上擦った声が漏れる。

「可愛いよ、ルイス…ほら、足自分で開いてて…」

「兄さん……怖いよ…」

「大丈夫。こんなに濡れてたら痛くないよ？それ
　に…ルイスのここは、もう欲しがってくれてる
　みたいだね」

言われるとさっきまで中をかき回していた指を
ルイスの目の前に出して見せてきた。

ねばっとした液体が絡みつき滴り落ちていた。

「すぐにでも使えそうだけど……いい？」

「待って……お願い、今日は後ろに……してくれ
　ないかな？」

もし妊娠でもしたら……。
そう思うと、どうしてもそう言うしかなかった。

「いいよ。こっちもご無沙汰だったもんね、解し
　ていこうね」

ジェイムスはポケットに入っていた香油を取り出
すとお尻に塗りつけたのだった。

誰もいない教室でこんなことしていいのだろうか？

でも、ここまできたら止められない。

身体が火照って来て、雄が欲しくなる。

逞しく、綺麗なピンク色のソレを眺めると躊躇い
もなくパクッと口に含んだ。

「ルイス？そんなに吸わなくてもガチガチだろ
　う？」

「ふっ……ンッ……」

確かに兄さんに言われた通りだった。
もうすでに硬くなっており、これが自分の中に入
ってくると思うとゾクゾクする。

「ルイスのここも大分と柔らかくなって来たぞ。
　ほら、口を離して……こっち向いて」

ジェイムスは自分の膝の上にルイスを座らせる
と首に手を回すと引き寄せキスをする。

さっきまでジェイムスのを咥えていた口でキス
なんてと思ってしまうが、今はそれどころでは
ない。

何度も弄られたせいで下半身が疼く。

ついキスの最中も腰が浮いてしまう。

「ふふっ、我慢できないか？」

「違っ……」

「ルイスは素直じゃないな……さぁ～おいで」

反り立ったそこの上にお尻を置くとジェイムスの
でゆっくりと解された場所を開かされる。

ぐぐっと力がこもると、少し痛い。

が、先端が入ってしまえばもうあとは奥に一気に
押し込まれていく。

「ハァッ……イッ……」

「一気に入っちゃったね……ルイス？」

ジェイムスの服をしっかり掴むと離そうとしない。
奥に入った衝撃で前がぐしょぐしょに濡れてしま
っていたのだった。

それに気づいたのかゆっくりと前に触れてくると
上下にスライドさせた。

「気持ちよかったらイっていいよ」

「やぁっ……そこ……だめっ……」

「もっとイってよ。自分で腰を浮かせれる？俺の
　上で動ける？」

一瞬言葉を失う。
それは自分で動けとでも言うのだろか？

「無理っ……奥に入ってて……力が……」

「そっか、ルイスは本当におねだりが上手だな」

「おねだり？そんな事は……あっ……いやぁっ、
　だめっ」

なんの事をと言おうとして、座っていたはずの
ジェイムスがルイスを抱えたまま立ち上がった
のだった。

奥に刺さったまま立ち上がるとゆっくり揺すっ
て来た。

抜けかけては奥に突き刺さる。
何度も上下に揺すられるとひっきりなしに声が
漏れた。

「あっん……あっ…やぁっ……奥にあたってっ…
　るぅっ……んんっ」

「当ててるんだよ、ルイス。こんなに気持ちい
　いのはルイスだけだね。」

止まって欲しい。
そう願いながらも、何度も突き上げられる感覚
に酔って行く。

こんな事自分でやってたら恥ずかしすぎる。
そう思いながらも、感じずにはいられない自分
が恨めしかった。