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覚醒編
18話 試作品の検証
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いつまででもついて来る男に鬱陶しくなってきた
のかジェイムス兄さんの機嫌が悪い。
「いつまで着いて来るつもりだ!」
「いいだろう?そうだ!食事はどうだ?俺が用意
するぜ?な?疲れただろ?そこの子も疲れてき
てるだろ?休ませてやれって」
「ルイス、疲れたか?」
「平気だよ、兄さん……」
確かに、もう結構魔物との戦闘で疲れてはいた。
魔石を取り出したりと、やる事はいっぱいあった
からだ。
戦闘をしているジェイムスに任せるわけにもいか
ないと、せっせと魔石を集めていたのだ。
それをじっと眺められると、すごく気まずい。
勝手に食事の準備をすると、スープを差し出して
きた。
ルイスはじっと眺めると、手に取った。
「ありがとう」
「いーえ、どういたしまして」
ルイスが手に取ったものを兄のジェイムスへと渡
した。
その間に中に入っている薬を無効化してから…。
念には念をとばかりに、お茶にまで薬が仕込まれ
ていた。
ルイスの癒しには、解毒効果や、回復効果もある。
解毒されるものがなければ魔力は減らない。
なのに、さっきからガンガン減っている。
「はははっ……これは………」
「どうしたんだ?」
「いえ、なんでもないです」
この事を兄に言ったらきっと激怒しそうだ。
それから、順調に進むとやっと二階層へと繋がる
階段へと来た。
「少し見るだけだからな?」
「うん。」
そう言うと、降りていく。
洞窟のような第一階層と違って二階層には空が
あった。
真っ青な青い空に、白い雲。
微かに風も吹いている。
「すごーい。これがダンジョンのなか?」
本当に感動的だった。
作り込みが半端なく本物みたいに見える。
ゲームしている時にも、思った事だった。
星空も確か力を入れていると言ってたっけ……。
ゲームではあまりまじまじと見ていなかったが、
こうやって中に入ってみて見上げると、感動もの
だった。
「おい、油断すんなよっ」
ジェイムスの拳がコツンと額に当たると、空の上
に影を見た。
「あれはなに?」
「アレがここの魔物だ。アレはワイバーン。ここ
では見つからないように移動するのが大事なん
だ。見つかると大変な事に……」
「ねぇ、兄さん。こっちに降りてきてない?」
「んんっ?」
一瞬目を疑ったが、確かに高度を下げてきていた。
「ルイスっ。入り口に戻れ!」
「うんっ」
そう言うと、安全エリアである階段付近まで下が
ったのだった。
階段前に張られたバリアによって階層ごとの魔物
は上には行けないようになっていた。
「もう、帰るか」
「待って、ちょっと試してもいい?」
「何をだ?ルイス?」
カバンからゴソゴソと取り出したのは薬品の入っ
たケースだった。
色々な色の薬品を持つとそれを手に届きそうなく
らいに近くにきていたワイバーンへと投げたのだ
った。
投げた拍子に目の前で爆発が起きた。
こっちはバリアで護られている為衝撃はなかった。
が、外にいた魔物は身体の半分が消え去っていた。
「おい……マジかよ」
「ルイス、今のはなんだ!」
「えーっと……試作で作った火薬だけど……あれ?な
んか予想と威力が違うかも……」
まだ試してみたいものは沢山あったのに。
残念そうに言うと、苦笑いされた。
「ルイス、使う前に言ってからにしろ」
「うん、わかった」
大きな音を聞きつけたせいで、魔石を取ろうにももう
一匹きてしまっていた。
のかジェイムス兄さんの機嫌が悪い。
「いつまで着いて来るつもりだ!」
「いいだろう?そうだ!食事はどうだ?俺が用意
するぜ?な?疲れただろ?そこの子も疲れてき
てるだろ?休ませてやれって」
「ルイス、疲れたか?」
「平気だよ、兄さん……」
確かに、もう結構魔物との戦闘で疲れてはいた。
魔石を取り出したりと、やる事はいっぱいあった
からだ。
戦闘をしているジェイムスに任せるわけにもいか
ないと、せっせと魔石を集めていたのだ。
それをじっと眺められると、すごく気まずい。
勝手に食事の準備をすると、スープを差し出して
きた。
ルイスはじっと眺めると、手に取った。
「ありがとう」
「いーえ、どういたしまして」
ルイスが手に取ったものを兄のジェイムスへと渡
した。
その間に中に入っている薬を無効化してから…。
念には念をとばかりに、お茶にまで薬が仕込まれ
ていた。
ルイスの癒しには、解毒効果や、回復効果もある。
解毒されるものがなければ魔力は減らない。
なのに、さっきからガンガン減っている。
「はははっ……これは………」
「どうしたんだ?」
「いえ、なんでもないです」
この事を兄に言ったらきっと激怒しそうだ。
それから、順調に進むとやっと二階層へと繋がる
階段へと来た。
「少し見るだけだからな?」
「うん。」
そう言うと、降りていく。
洞窟のような第一階層と違って二階層には空が
あった。
真っ青な青い空に、白い雲。
微かに風も吹いている。
「すごーい。これがダンジョンのなか?」
本当に感動的だった。
作り込みが半端なく本物みたいに見える。
ゲームしている時にも、思った事だった。
星空も確か力を入れていると言ってたっけ……。
ゲームではあまりまじまじと見ていなかったが、
こうやって中に入ってみて見上げると、感動もの
だった。
「おい、油断すんなよっ」
ジェイムスの拳がコツンと額に当たると、空の上
に影を見た。
「あれはなに?」
「アレがここの魔物だ。アレはワイバーン。ここ
では見つからないように移動するのが大事なん
だ。見つかると大変な事に……」
「ねぇ、兄さん。こっちに降りてきてない?」
「んんっ?」
一瞬目を疑ったが、確かに高度を下げてきていた。
「ルイスっ。入り口に戻れ!」
「うんっ」
そう言うと、安全エリアである階段付近まで下が
ったのだった。
階段前に張られたバリアによって階層ごとの魔物
は上には行けないようになっていた。
「もう、帰るか」
「待って、ちょっと試してもいい?」
「何をだ?ルイス?」
カバンからゴソゴソと取り出したのは薬品の入っ
たケースだった。
色々な色の薬品を持つとそれを手に届きそうなく
らいに近くにきていたワイバーンへと投げたのだ
った。
投げた拍子に目の前で爆発が起きた。
こっちはバリアで護られている為衝撃はなかった。
が、外にいた魔物は身体の半分が消え去っていた。
「おい……マジかよ」
「ルイス、今のはなんだ!」
「えーっと……試作で作った火薬だけど……あれ?な
んか予想と威力が違うかも……」
まだ試してみたいものは沢山あったのに。
残念そうに言うと、苦笑いされた。
「ルイス、使う前に言ってからにしろ」
「うん、わかった」
大きな音を聞きつけたせいで、魔石を取ろうにももう
一匹きてしまっていた。
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