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覚醒編
15話 再発症の危険性
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セントラルアカデミーの中だけが、唯一癒される
時間となった。
「はぁ~、一体どうなってるんだか……」
これでは、順当にジェイムスルートを完遂できな
い。
もう、心から愛してしまっている。
今更別ルートというつもりはない。
「なんだ?落ち込んでいるのか?」
「ふぇっ!ハイド先生!?」
落ち込んでいるルイスに声をかけて来たのは人嫌
いで有名なハイド・ケミカルだった。
「ハイド先生こそ、ナシスは元気ですか?」
「あぁ、もちろんだ。あいつは今幻惑魔術で別人
になっているから安心だ」
「そう………ですか。良かったです」
「良かったという顔ではないな?部屋に来い。お
茶くらいは出してやるぞ?」
そう言うと、地下の実験室へと誘ってきた。
そこにはこの前の実験で成功した例のキメラ核が
形を持って元気にしていた。
手のひらサイズだったが、小さな竜のような形に
見える。
「これは……」
「あの時の子だ。元気だろう?もう少ししたら
ここでは手狭になるかもしれんな…山でも一
個買うしかないか」
またスケールのデカい事を言い出したのだった。
「ぷっ!そんな……」
「お、笑ったな?君は笑っていた方がいい。恩人
に暗い顔されたままだと心苦しいのだよ」
「そう…ですか……」
それでも、こんな普通に話せるようになるとは
思わなかった。
これはセシリアとだったら……。
そう考えていると、目の前までハイドが来てい
る事にも気づかなかった。
「ハイドせんせっ………!」
いきなりキスされると、言葉が出ない。
すぐに振り払うと、距離を空ける。
「一体何を……」
「どうしてだろうな…私のモノにしたくなった…
凄く心が惹かれるんだ。ルイスくん、このまま
私の研究に付き合わないか?」
「嫌です!一体何を考えているんですか!」
驚きと困惑の中で、すぐさまその場を逃げ出した
のだった。
何が人嫌いだよ。
そんな奴がいきなりキスしてくるか?
一応ハイドも攻略対象ではあった。
弟のナシスを助けた事で、仲が親密になる。
が、それでもまだ距離はあるはずだった。
落とすまでには、周回を重ねる必要があった。
初期で落とせるキャラは兄のジェイムスとルイス
の友人である、ケントくらいだった。
あとは周回を重ねる度に、会う機会が増えるキャ
ラだ。
まずは2人を落としてから、必要な時にそのキャラ
とすごして、親密になっていく。
それが難しいキャラとして、ハイドはぶっちぎり
だった。
「なのに、なんでこんなに警戒がないんだよぉ~」
確かに、ルイス自身も無警戒でいたのは悪かったが
、それだけじゃない気がする。
「ルイス、どうしたんだ?」
声に振り向くとそこにはジェイムスが立っていた。
「ジェイムス兄さんっ!」
すぐに飛びつくと熱を測る。
少し熱い気がする。
ゆっくりと魔力を馴染ませるようにジェイムスの
身体を循環させた。
「ルイスっ……お前今何をしたんだ?」
「兄さん……どうしたの?怖い顔して……」
「今、何をしたか言うんだ。もしかして再発して
いた…のか?」
ジェイムスの言葉は当たっている。
そもそも完全には治せないのだ。
これを完全に治すには聖木を浄化しなくてはなら
ない。
それは大掛かりな事で、まだ魔力量も、何もかも
が足りない。
その前にそこへ行くためにも聖剣が必要だった。
「今日は冒険者としての依頼に行くの?」
「あぁ、そのつもりだったが……」
「なら、僕も連れてって。それなら。絶対に死な
ないでしょ?」
「ルイス……お前…」
このセリフはセシリアが言うはずだった言葉だ。
すらっと口から出た事に自分でも驚いていたの
だった。
時間となった。
「はぁ~、一体どうなってるんだか……」
これでは、順当にジェイムスルートを完遂できな
い。
もう、心から愛してしまっている。
今更別ルートというつもりはない。
「なんだ?落ち込んでいるのか?」
「ふぇっ!ハイド先生!?」
落ち込んでいるルイスに声をかけて来たのは人嫌
いで有名なハイド・ケミカルだった。
「ハイド先生こそ、ナシスは元気ですか?」
「あぁ、もちろんだ。あいつは今幻惑魔術で別人
になっているから安心だ」
「そう………ですか。良かったです」
「良かったという顔ではないな?部屋に来い。お
茶くらいは出してやるぞ?」
そう言うと、地下の実験室へと誘ってきた。
そこにはこの前の実験で成功した例のキメラ核が
形を持って元気にしていた。
手のひらサイズだったが、小さな竜のような形に
見える。
「これは……」
「あの時の子だ。元気だろう?もう少ししたら
ここでは手狭になるかもしれんな…山でも一
個買うしかないか」
またスケールのデカい事を言い出したのだった。
「ぷっ!そんな……」
「お、笑ったな?君は笑っていた方がいい。恩人
に暗い顔されたままだと心苦しいのだよ」
「そう…ですか……」
それでも、こんな普通に話せるようになるとは
思わなかった。
これはセシリアとだったら……。
そう考えていると、目の前までハイドが来てい
る事にも気づかなかった。
「ハイドせんせっ………!」
いきなりキスされると、言葉が出ない。
すぐに振り払うと、距離を空ける。
「一体何を……」
「どうしてだろうな…私のモノにしたくなった…
凄く心が惹かれるんだ。ルイスくん、このまま
私の研究に付き合わないか?」
「嫌です!一体何を考えているんですか!」
驚きと困惑の中で、すぐさまその場を逃げ出した
のだった。
何が人嫌いだよ。
そんな奴がいきなりキスしてくるか?
一応ハイドも攻略対象ではあった。
弟のナシスを助けた事で、仲が親密になる。
が、それでもまだ距離はあるはずだった。
落とすまでには、周回を重ねる必要があった。
初期で落とせるキャラは兄のジェイムスとルイス
の友人である、ケントくらいだった。
あとは周回を重ねる度に、会う機会が増えるキャ
ラだ。
まずは2人を落としてから、必要な時にそのキャラ
とすごして、親密になっていく。
それが難しいキャラとして、ハイドはぶっちぎり
だった。
「なのに、なんでこんなに警戒がないんだよぉ~」
確かに、ルイス自身も無警戒でいたのは悪かったが
、それだけじゃない気がする。
「ルイス、どうしたんだ?」
声に振り向くとそこにはジェイムスが立っていた。
「ジェイムス兄さんっ!」
すぐに飛びつくと熱を測る。
少し熱い気がする。
ゆっくりと魔力を馴染ませるようにジェイムスの
身体を循環させた。
「ルイスっ……お前今何をしたんだ?」
「兄さん……どうしたの?怖い顔して……」
「今、何をしたか言うんだ。もしかして再発して
いた…のか?」
ジェイムスの言葉は当たっている。
そもそも完全には治せないのだ。
これを完全に治すには聖木を浄化しなくてはなら
ない。
それは大掛かりな事で、まだ魔力量も、何もかも
が足りない。
その前にそこへ行くためにも聖剣が必要だった。
「今日は冒険者としての依頼に行くの?」
「あぁ、そのつもりだったが……」
「なら、僕も連れてって。それなら。絶対に死な
ないでしょ?」
「ルイス……お前…」
このセリフはセシリアが言うはずだった言葉だ。
すらっと口から出た事に自分でも驚いていたの
だった。
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