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29話 冒険者
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昼前にやっと部屋を出ることができた。
「ルイス、大丈夫か?」
「うぅ………」
散々煽られ、何度もイかされ続けたせいで、それ
でなくとも体力に自信がないルイスに余計な消耗
をさせてしまった。
足取りがよろよろと、心許ない。
触り合うだけで済むわけもなく、一回交わったせ
いで腰と尻の穴がピリピリとしていた。
今馬車で移動しているのだが、座っている間も振
動の度に声が漏れてしまいそうになる。
ガタンッ!
「あっ……ンッ……」
「ルイス……辛いか?」
これ以上話しかけてこないで欲しい。
心配しながら腰や尻を撫で回されると、余計にさ
っきまでの熱が再燃しかねなかった。
「ちょっと横になってみるか?」
「えっ…ジェイムス兄さっ……あっ…だめっ…」
「ん?ここ触ると辛いのか?それとも……さっき
までの行為が恋しいか?」
下半身を撫でられながら胸の上に顎を乗せると
乳首がある辺りにぐりぐりとされ、甘い声が漏
れた。
馬車の中にはジェイムスとルイスしかいない。
だが、外には業者もいる。
最近では当たり前のように身体を重ねるように
なってしまっていた。
そのうち、ジェイムスは王座につくと、王妃を
迎えなければならない。
そこにはセシリアが就く事になるのだろう。
その時……ルイスの立場はどうなるのだろう。
いつまでもセフレというわけにはいかない。
街に到着すると、服を正すと馬車から降りた。
「また後で来てくれ」
「分かりました。お気をつけて」
「あぁ、わかっている。ルイス行くぞ」
「うん…」
さっきまでのエロかったジェイムスから、凛々し
い姿へと戻っていた。
冒険者ギルドへと行くと、周りには屈強な男達が
いっぱいいた。
「あまりよそ見するなよ?」
「すごい筋肉……」
「ルイスっ!」
ボソッとこぼしたルイスの言葉を聞いてジェイム
スが腕を引いた。
「どうしたの?」
「俺以外を見るなよ……/////」
なんとなくジェイムスの言いたい事が分かると顔
が熱くなった。
ここで言うセリフではないだろう?
せっかくのかっこいいのが台無しだった。
「ルイスも登録するか?」
「僕はいいや。」
「そうか……では、俺だけで」
登録は簡単なものだった。
書類に名前を書いて、血を一滴垂らすと、それで
終わり。
「クエストは受けて行きますか?あちらの掲示板
に貼られているもので自分のランクの一個上ま
でが受ける事ができます」
「あぁ、ありがとう」
ジェイムスはルイスを連れて見に行く。
そこには討伐依頼はなく、採取依頼や、町の下水
道掃除などがあった。
討伐依頼は、朝早くに出たらすぐ取られる為に、
残っていない。
朝、あれよあれよとベッドでの行為がなければま
だ残っていたかもしれないが、今受けれるのは採
取依頼だけだった。
下水道の掃除は、手でやっていたら、日が暮れて
しまう。
本当ならセシリアが聖女になってから受ける依頼
だった。
聖魔法のトレーニングにもってこいの依頼なのだ。
浄化と清掃を同時にできて、魔力も高まる。
使えば使うほどに訓練にもなるので、よく受けた
のだった。
そしてこれだけでお金が手に入るのだから容易い
依頼だった。
それもゲームであった頃のものだから、実際はど
う変わっているか分からない。
「よーし、これにするか!」
ジェイムスが考えて手に取ったのは、森の入り口
付近の薬草採取だった。
その薬草は、誰でも分かりやすく、どんな調合に
も使える物ばかりだった。
「それなら僕も知ってる。薬草学で使うんだ」
「そうか、ルイスは賢いな。なら手伝ってくれる
か?」
「うん…」
さっそく二人で森の方へと向かったのだった。
「ルイス、大丈夫か?」
「うぅ………」
散々煽られ、何度もイかされ続けたせいで、それ
でなくとも体力に自信がないルイスに余計な消耗
をさせてしまった。
足取りがよろよろと、心許ない。
触り合うだけで済むわけもなく、一回交わったせ
いで腰と尻の穴がピリピリとしていた。
今馬車で移動しているのだが、座っている間も振
動の度に声が漏れてしまいそうになる。
ガタンッ!
「あっ……ンッ……」
「ルイス……辛いか?」
これ以上話しかけてこないで欲しい。
心配しながら腰や尻を撫で回されると、余計にさ
っきまでの熱が再燃しかねなかった。
「ちょっと横になってみるか?」
「えっ…ジェイムス兄さっ……あっ…だめっ…」
「ん?ここ触ると辛いのか?それとも……さっき
までの行為が恋しいか?」
下半身を撫でられながら胸の上に顎を乗せると
乳首がある辺りにぐりぐりとされ、甘い声が漏
れた。
馬車の中にはジェイムスとルイスしかいない。
だが、外には業者もいる。
最近では当たり前のように身体を重ねるように
なってしまっていた。
そのうち、ジェイムスは王座につくと、王妃を
迎えなければならない。
そこにはセシリアが就く事になるのだろう。
その時……ルイスの立場はどうなるのだろう。
いつまでもセフレというわけにはいかない。
街に到着すると、服を正すと馬車から降りた。
「また後で来てくれ」
「分かりました。お気をつけて」
「あぁ、わかっている。ルイス行くぞ」
「うん…」
さっきまでのエロかったジェイムスから、凛々し
い姿へと戻っていた。
冒険者ギルドへと行くと、周りには屈強な男達が
いっぱいいた。
「あまりよそ見するなよ?」
「すごい筋肉……」
「ルイスっ!」
ボソッとこぼしたルイスの言葉を聞いてジェイム
スが腕を引いた。
「どうしたの?」
「俺以外を見るなよ……/////」
なんとなくジェイムスの言いたい事が分かると顔
が熱くなった。
ここで言うセリフではないだろう?
せっかくのかっこいいのが台無しだった。
「ルイスも登録するか?」
「僕はいいや。」
「そうか……では、俺だけで」
登録は簡単なものだった。
書類に名前を書いて、血を一滴垂らすと、それで
終わり。
「クエストは受けて行きますか?あちらの掲示板
に貼られているもので自分のランクの一個上ま
でが受ける事ができます」
「あぁ、ありがとう」
ジェイムスはルイスを連れて見に行く。
そこには討伐依頼はなく、採取依頼や、町の下水
道掃除などがあった。
討伐依頼は、朝早くに出たらすぐ取られる為に、
残っていない。
朝、あれよあれよとベッドでの行為がなければま
だ残っていたかもしれないが、今受けれるのは採
取依頼だけだった。
下水道の掃除は、手でやっていたら、日が暮れて
しまう。
本当ならセシリアが聖女になってから受ける依頼
だった。
聖魔法のトレーニングにもってこいの依頼なのだ。
浄化と清掃を同時にできて、魔力も高まる。
使えば使うほどに訓練にもなるので、よく受けた
のだった。
そしてこれだけでお金が手に入るのだから容易い
依頼だった。
それもゲームであった頃のものだから、実際はど
う変わっているか分からない。
「よーし、これにするか!」
ジェイムスが考えて手に取ったのは、森の入り口
付近の薬草採取だった。
その薬草は、誰でも分かりやすく、どんな調合に
も使える物ばかりだった。
「それなら僕も知ってる。薬草学で使うんだ」
「そうか、ルイスは賢いな。なら手伝ってくれる
か?」
「うん…」
さっそく二人で森の方へと向かったのだった。
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