アリスちゃんねる 〜もっと淫れさせて〜

80話

長谷部　side

もうどんなに抗っても戻れない。
目の前の乱れる青年から目が離せなくなっていた。

長谷部はイケナイ事だと思いながらも優がしたい
ようにさせる事にしたのだった。

優が嫌いなのではない。
大事で、ただただ、大切にしたかった。
それだけなのに…逃げるように出て行った事が許
せなかった。
優の気持ちにも気づかないふりをした自分にも、
怒りが込み上げていた。

それなら…いっそ…

誰かに取られてしまうくらいなら嫌われてもいい。
一晩共にすればいい。

風呂場で口に含まれた時は、本当に焦っていた。
予想以上に気持ちよくて、すぐにイってしまいそ
うだったからだ。

慌てて引き剥がしたせいか優の顔に、かけてしま
った。

それが興奮しないはずはない。
今すぐにでも目の前の身体を抱きしめたかったし、
しっかりと閉じた蕾を咲かせてみたかった。

優を傷つけたくない。

その想いだけで洗い落とすと浣腸液を中に入れた。
あとは数分待てばいい。

湯船に浸かっていると、目の前でもじもじと揺れ
るのが見える。
そろそろなのだろう。
我慢している姿も可愛かった。

限界寸前に彼を抱き上げるとトイレに運んだ。
ギリギリだったのだろう。
座らせた瞬間勢いよく、排泄していた。

ぷ～んと臭うのを知っていたが、気にしないふり
をして出て来る。
部屋に帰ってからも、気が気じゃなかった。

ちゃんと来るだろうか？
長谷部には少しやり過ぎたかと不安が過った。

部屋の前に人影が映った。
なかなか入って来ない。
焦らしている？
迷ったがすぐにドアを開いた。

タオル一枚を巻いたままの姿で優が立っていた。
招き入れると抱きしめていた。

ベッドに横になるとすぐに唇を塞いだ。
何度も味わうようにキスを繰り返した。

気づくと優の腕がしがみつくように首に回されて
いた。

クスッと笑うと嬉しくなって、勃起しかけている
性器を合わせると一緒に扱き上げた。

「くっ……ふぁっ……ンンッ…」

下から声が漏れる。
感じている証拠だった。

ぬるりと先端から溢れる液体を救うと少し粘り気
を持っている。

「優…少し苦しいかもしれないが…我慢できるか
　い？」
「誠…さん？…ひゃっ…ぁっ…そんなところっ…」

聞き返すと上擦った声が漏れた。
優の足を持ち上げると股を開かせた。

目の前に露わになった蕾に息を吹きかけるとヒク
ヒクと蠢いた。
まるで待っていたかのように何度も開く。

「可愛いね…今から触るから…優、いいね？」
「…は、はい……」

恥ずかしそうに頷くと了承を取ってからゴムを指
につけるとナカへと吸い込まれるように差し込ん
でいく。

入り口はもうすでにやわらかくなっていた。
奥には入れれば入れるほど、入り口がきゅうきゅ
うと締め付ける。

匂いは石鹸の匂いしかしない。
あれから洗ったのだろうか？

矢崎に慣らされた身体のせいか、前に見た動画よ
りもエロく、色っぽく感じた。

「ァッ……はんっ……ま、まこと…さっ……」
「いいよ、気持ちいいなら声に出していいからね。
　それとも、違ったかな？」

意地悪をするように何度もナカを指の腹で擦る。
中にある硬いしこりを刺激してやるとビクッと腰
が浮き、声が漏れる。

核心を得ると何度もそこを避けるように触ってか
ら、再び刺激してやった。

もどかしいのか、何度も腰を擦り付けて来る。
顔はとっくに蕩けていて、長谷部自身との我慢比
べとなっていたのだった。