バージンのままで

秋元智也

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第十六話

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 高橋 「今日もいっぱい出したな~、シーツがべっちょ
     べちょじゃねーか。漏らし過ぎだろ?」
 達也 「だったら手加減しろよ。途中意識飛ぶかと思っ
     たんだぞ!」
 高橋 「手加減しちまったら、人気減るぞ?」
 達也 「まぁ~そうなんだろうけど…あと、最後めっちゃ
     痛かったんだからな!」
 高橋 「いい声で鳴いてくれたよな~、ホントにアレい   
     いよ、マジマジ。もう一回カメラ回さずにやって
     みるか?」
 達也 「しねーよ。カメラの中だけだ。」
 高橋 「本当はここにも入れて欲しいんじゃないのか?」

達也の後ろに立つとお尻を鷲掴みにして両サイドにがっしり
掴んで揉み出した。

 高橋 「寂しいなら夜までいてもいいんだぜ?今度はオフ
     で楽しんでもいいだろ?」
 達也 「いい加減冗談はやめてくれ!俺はおとこだ!クラス
     の女子みたいに簡単に足開いて入れてくれなんてい
     わねーよ。それに、女が好きなの!」
 高橋 「あぁ、俺も女のが柔らかくていいな。」
 達也 「はぁ~、だったら女を抱けよ!女じゃなくて悪かっ
     たな!じゃーな」
 高橋 「男は抱こうとは思わねーけど。達也なら抱けるぞ。」
 達也 「勝手に言ってろ!」

シャワーを借りることもせず服を着るとそのまま出てきてし
まった。
性の匂いがぷんぷんしていて、後で後悔した。
急いで家に帰るとすぐにお風呂へ直行した。
自分の精液でベトベトになった体を洗い流し部屋へと向かう。
勉強もやる気になれず寝転がるとしばらく目を閉じた。

 達也 「な~にが俺なら抱けるぞっだ!ふざけんな!」

壁に枕がぽすんと当たって落ちた。

 達也 「わかんねーんだよ!ばーか」

そのあと静かになり、寝息が聞こえてきた。



次の日学校で顔を合わせても、一切見ないようにしていた。
メールで『別館へ来い』と書かれていたがあえて、行こうとし
なかった。
校内では高橋がC組のマドンナ的存在の由美子ちゃんを泣か
せただの、散々弄んで捨てただの噂が立っていた。

 友達 「おいおい、女泣かせの高橋が来たぜ!いや今は男
     もあんあん言わせてるんだっけ?ホモかよ。ホモ
     なら女に手を出すなって話だよな~。」
 友達 「だよな~、顔がいいからってモテてるだけじゃん。
     そのうち恨みかって刺されるんじゃねー?」
 友達 「それって、女にか?それとも、男にか?」
 友達 「どっちもありえる~」

大声で、はやし立てるクラスメイト達。
高橋が入ってきてから、わざわざ聞こえるように大声で話して
いた。
達也は何も言わずただ床を眺めていたが、いたたまれなくなって
その場を抜け出した。
いくあてもなくぶらぶらと歩いていると、この前高橋のマンション
から泣きながら出てきた女生徒と出くわした。

 達也 「あ!…」
 由美子「何か?」
 達也 「いや…この前は大丈夫だった?」
 由美子「言ってる意味がわからないわ」
 達也 「泣いてたから…その…何かあったのかなって」

達也の言葉に顔を赤くすると、平手打ちが達也を襲った。
バチーン。と音が響いて悔しそうな彼女の顔があった。

 由美子「あんたって最低!」

それだけいうと、走り去っていった。

 達也 「え?何かしたっけ?何もしてなくない?」

残された達也には何のことかさっぱり分からなかった。



放課後家へと直帰すると、昨日の動画の編集に入った。
改めて見直すと、耳のカチューシャも尻尾も水着さえ
もいい味を出していた。
ただ単に責められるより、断然見てる人を興奮させた。

 達也 「高橋には感謝だな。いい映像にできてる。
     あとはここをいじって、これを貼りつけて
     っと。できた!放送を今日の12時にセット
     すればバッチリ。」

編集を終えて、ベットに寝転ぶ。

 達也 「久しぶりにやるかっ!」

そう言うと、寝転がったまま、パンツを下ろした。
一人オナニーを楽しむのも久しぶりだった。
前まではずっと一人だったのが最近では自分の体じゃ
ないくらいに感じまくっていたので忘れていたが、
いつもは毎日オナニーしていたのだ。
ゆっくりと擦り始め、段々と早くしていく。
一向にイケない自分に不満を抱えながら、なおも続けた。

 達也 「あれ?いつのなら簡単にイケるのに…」

そんなはずは…と何度も擦るがなかなかいつものような感覚
が来ない。
まさかと思い高橋がプレゼントだと置いていったディルドを
手に取ると自身の指で尻の穴を解すとゆっくりと挿入した。

 達也 「うぅ…はぁ…あっ…そう…こんな感じ…いっ…」

ゆっくり動かしていたのが、段々と早くそして奥へと夢中で
出し入れした。
まさかこんなに必死に尻の穴を擦るとは自分でもびっくりし
ていた。
そのおかげで、久しぶりの一人オナニーに気持ちよくなれて
満足すると、洗いに行くために一階へと降りていく。
すると、チャイムが鳴り親から声がかかった。

 母親 「達也~お客さんよ。お友達の!」
 達也 「ま…まさか!」

後ろにディルドを持ったまま行ってしまい、後で失敗したと
感じた。

 高橋 「よぉ、恋しい頃かと思ってな!…恋しかったのか?」
 達也 「…」

使ったばかりのディルドを見られてしまっては何の弁明もできな
かった。

 高橋 「寂しかったんなら言えよ。いつでも手伝ってやるぜ」

結局洗いに降りたはずが、そのまま持って二階の自室へと戻って
来てしまった。


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