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調教の仕上がり具合

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  ご主人さまの調教を受け始め、早くも3ヶ月が過ぎようとしています。

  今日はご主人さまの前で、ご主人さま配下の仕上がり具合を確かめる専門のスタッフさまとのセックスをします。

  ご主人さまは余程仕上がりを細かく確かめなければならない方以外とは、こうして専門のスタッフさまにお任せになるのだそうです。

  いえ、オトコ妻さまを娶られてからは、全て仕上がり具合を確かめるのはスタッフさまにお任せになっているそうです。

  僕はベッドの上で四つん這いになり、高くヒップを掲げてハリーさま、仕上がりを確かめる専門スタッフさまのお名前だよ、の前戯しやすい高さを探る。

  ここ、かな?

「宜しいですね、ではハリー。お願いします」

「畏まりました、マスター」

  僕は目を閉じてあの方を思い浮かべる。そして今から僕を穿つ方をあの方だと思って受け入れる覚悟を決める。

      ◇

「はあー、はあっ、んっふ♡」

  輪姦まわされて以来、初めて人とのセックスですが、ご主人さまが優しく、厳しく、激しく調教して下さったおかげでそれは僕を気持ち良くさせる物になっていた。

「あっあっ、奥うぅ♡奥すられるのイキそうぅ」

  本当にとても奥までずっずっと肉棒でこすられ、中も頭もおかしくなりそうな突き上げに酔う。

  ぱたりと肩が落ち、シーツを掴み、懸命に太い肉棒の突き上げを受け止める。

「ひっ、あっあっあッ。~~っぅうんっ」

  肉棒の動きに合わせてアナル口が内へ外へ捲られるのすら心地よい。

「ハリーさまぁ、もっと、もっと突いてっ。
  もっと感じさせて、ひあっ?!」

  腰を引き寄せられ更に激しく腰を打ち付けられ、しっかりと、奥の奥まで隘路をみしみし押し開かれながらセックスに酔わされる…っ。

「あっ、あーっ?!イくっ、イくっ、イっちゃうぅ。~~~っっっぁあああッ」

      ◇

「バックの仕上がり良し、と。
  では、正常位に移って下さい」


  僕は指をちゅぱちゅぱ咥えながら、アナルをオイルで改めて濡らされる心地よい疼きにたゆたっている。

  そして足を肩に担がれ、アナルにハリーさまの肉棒の先があてがわれる。

  ぷっ、ずぶぬぅううう…っ。

「やん♡バックの時より大きくなってるぅ♡」

  大きくなればなるほど受け入れるのは苦しいが、痛みを快感に変換する調教も受けたため、多少の痛みならセックスのスパイスとして許容できる。

「ひっ、ひぃっ、あぁン、突くのも凄く奥まで伸びてて…っ♡ああ、あふっ、くっうん♡」

  突かれるとお腹がぽこぽこするのも何て苦しくて切なくって気持ち良いのっ。

  意識を持っていかれそうな心地好い突上げは激しさを増し、僕を苛むレベルになってしまった。

「はっ、はげしっすぎぃ!さ、さけちゃ…っ」

  目に薄っすら涙が浮かぶが、それでも激しいピストン運動は止まらない。一生懸命アナルを締めてピストン運動を緩めようとするが、心地良く受け止められる範囲に緩められない。

「私はもっと激しいんですよ。だから普通に激しいですむハリーに仕上がりの確認をお願いしております」

  助けを求めてご主人さまを見ると、そんな言葉と艷やかな笑顔が返って来た。
  僕はそれからまだしばらく激しい挿送に耐えた後、意識を手放した。

      ◇

「…ん……」

  目が覚めると、そこは仕上がり具合を確かめた部屋とは違う部屋に移っていた。

  中も体も浄められたようで、嫌なベタベタした感じはどこにもしない。まとって来た僕の物とは違う着心地の良い服も着せてもらっている。

  体を起こすがたっぷり擦ったももが痛む。

「お目覚めですか」

  声に驚いて続きの間らしきドアのない入り口をみやると、いつも後の処理をしてくれているポールさまがちょうど入って来られた。

「あ、ポールさま?ここは?」

「ここはお休みの間の1つです。お体の具合の悪いところはございませんか?」

  ポールさまは水差しからグラスにお水を注ぎ、それを僕に手渡しながら不調を訊ねてこられる。

「腰とももが痛い…、のは普通ですよね?」

「さようでこざいますね。他にお腹の具合が悪いとかはございませんか?」

  服の上からお腹を擦って確かめてみるが、これも中を擦った痛みだろう。

「中を擦った痛み?なら…」

  ポールさまはぷっと軽く笑って、マスターを呼んでまいりますと部屋を出て行かれた。


  僕はあの激しい仕上がり具合を確かめるセックスを思い出す。あのほっそりしたご主人さまが確かめると、あれより激しい?

  僕はそうしたら壊れてしまったのだろうか?
  それとも最初で最後になるだろう、好きな方とのセックスに酔いしれたのだろうか?

      ◇

  コンコンコンっ。

「はい、どうぞ」

  ノックに応えると、ご主人さまが入って来られた。

「どこも具合の悪いところはないと聞いたが、本当にないかな?」

「はい、たぶん少し裂けたアナルがちょっとピリピリしてますけど…」

  僕は恥ずかしいけど、本当の事を口にする。

「ああ、もう調教も終わりですから、すぐに回復しますよ」

「終わり、ですか?」

「はい、バックも正常位も感度良し。お顔に見合った可愛い喘ぎもマスターできておりましたしね。
  まれにむしゃくしゃをセックスで晴らす方がいるのですが、あの激しいセックスにも耐えましたし、フラッシュバックもないようでしたので問題ありません。
  乳首の方は先日確認は終わっておりますし、調教過程は全て終了です」

  そっか、もう終わり、なんだ…。

  頭にふわりとした重みを感じる。

「よく頑張られましたね。
  きっと頑張ったご褒美に、素晴らしい恋人じょうふを捕まえて幸せになりますよ」

  ご主人さまは男娼の隠語の太客じょうふではなく、正しく恋人じょうふとおっしゃったからだ。

「僕、は、幸せになれっ、なれますか?」

「はい、きっと。そのために精一杯の調教体に仕上げましたし、私も私のオトコ妻もそう願っておりますから」

      ◇

  後に僕はご主人さまの数少ない、調教完成体として名を馳せる事になる。

  そしてその証に贈られるチョーカーは僕の宝物になって、今も僕の首を飾っている。


「やっぱり焼けるわー。俺もチョーカーを贈るから、俺の贈ったチョーカーをつけてよ」

「ふふっ、これはそんな物じゃありませんよ?僕の調教を手掛けた調教師さまの、最高品質の仕上がりになった者がもらうその証なんですよ」

  僕は今、アナルを穿たれながら旦那さまの腕の中でゆさゆさ甘く揺さぶられています。

「分かってるけど、もう俺のオトコ妻になったんだからそれは卒業しても良いだろう?」

  旦那さまは今度は首筋を甘噛しながら拗ねてしまいました。

「あんっ。それならばチョーカーはこのままで、チェーン付乳首イヤリングかピアスがほしいな」

「おお、懐かしいな。そうだな、チェーン付乳首イヤリング、いやピアスなら重い飾り付きもあるな。
  いや、あれ乳首が伸びるとか聞いたな…」



  僕はご主人さまとそのオトコ妻さまのお祈りのおかげで幸せになれました。
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