何の変哲もない異世界冒険譚

kairu

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プロローグ

転生

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「:@***#%$!」



 意味の分からない声を聴き起きる。



 起き上がろうとしたが体が動かせない。



 不思議な感覚。



 体をまともに動かせない違和感。



 その違和感になぜだか悲しくなっていき涙があふれてくる。



 どこからか赤ん坊の叫び声が聞こえる



「+><・|ー~+*:*✻✽~※」



 どこの言語なのか、一度も聞いたことのない言葉が聞こえる。



 誰かが自分を触っている。



 自分は死んだはずなどと考えるが思考が回らない。



 そのまま急激な眠気に襲われて意識は夢へと沈んでいった。











 目を覚ます。



 昨日はなんだかわからないまま寝てしまったが今日こそ状況を把握しようと目を開ける。



 しかし目を開けてもまわりがよく見えないし、明暗はわかるが色はない。



 その後色々やってわかったがどうやら俺、霧崎覇龍は転生したようだ。



 今ではまだ冷静だが、最初のころはとても取り乱し、推定母親や、推定父親を心配させてしまった。



 友人は悲しんでくれてるだろうか。



 とっさに突き飛ばしたあの子は無事だったのだろうか。



 あれをやっておけばよかった。



 疑問や後悔はいくらでもわいてくるが、割り切るしかないと自分を納得させ現状把握に努める。















 転生してから数か月たった。



 実際に数か月たっているかはわからないけれど。



 快斗が教えてくれたサルにはできない未知の言語の習得法とやらをやりながら過ごしていた。



 結果的に習得法のおかげか努力の成果なのか断片的な単語がわかるようになってきた。



 「父」「母」などの単語しかわからないけどそれだけでも言葉がわかるというのは精神的にとてもらくになった。



 あと、転生してから機械のようなものを見たことがない。



 少なくとも日本レベルの技術レベルは無いと思う。



 文化の違いとかの可能性もあるけどそれはあまり考えにくい。



 もしかしてよくラノベとかである異世界なのかと期待しながら毎日を過ごした。
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