女王さまと下僕くん 異世界パロディ小説

おわりのはじまり

✝︎Re:タイヤバースト✝︎

ねこねこ「わしを裏切った世界め…万死に値するわ！！！」

ねこねこの怒りにより辺りの草木は塵ときえ、空は暗雲が立ち込める。落雷が落ち、城が黒炎に包まれた。

ぽろ「…どうしよう…」

燃え盛る城を目の前にぽろ王女が魔法を放つ。

ぽろ「っふふ、はは、アハハハハハハハハ！！ざまぁみなさいお父様！あははははははは！」

城は王女によってより強力にされた焔に包まれる。

ちか「まずい！！ぽろ王女には悪いけど消化しないと！ 」

ハナ「任せて！トスちゃん援護！」

トス「了解～」

トスがふわっと飛び城の上に立つ。そして分厚い屋根に木刀を刺した。

トス「火の出処は此処！ハナちゃんお願い！」

ハナ「任せて！水球よ…大きく、なぁれ！」

ハナの手から産み出された水球は次第に大きさを増し、城を包み込む。そして1束に固まる。

ハナ「消火！」

木刀の根本、燻る火を1度に水で消火する。

ミズハ「つぎは…草だな。よしちかせん！タイヤバーストを！」

ちかはしぶしぶタイヤを取り出す。中心に紐を括りつけ、それを手首にまく。

ちか「いっけぇええええええタイヤバースト・改！」

タイヤバースト・改。遠心力を利用した技。
その速さは最大で音速をも超える攻撃。そのタイヤが王都の塀を突き破り、空高く舞い上がる。それを2、3発繰り返した。
舞い上がれば10分はその場で滞空する。

ミズハは勢いよく地を蹴る。まず近いタイヤ。次、次と3個目まで登る。

そして​───────

ミズハ「ほぉら咲け！育て！」

酒の力で協力になったその力で、空から魔力を込めた種を撒く。

そして仕上げと言わんばかりに3つ目のタイヤを蹴り、空高く舞い上がる。

ミズハ「水だよ！」

空から大量の雨が降り、魔力を込められた種が育ち出す。

ミズハ「修復完了！ほら、第2ラウンドだ！」