朝が来るまでキスをして。

143 本音

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大きく開かせた脚の中心、根元まで咥えこませたモノをグッと更に押し込むと、太腿に硬い骨の感触があたってくる。

ここまでしたのは初めてだった。

全部を温かい粘膜に包まれ、無意識だろうが絞り込むように締め付けるヒカルのナカは今までしたどんな女のナカよりイイ。

けど。

目の前のヒカルの表情は少し苦し気だ。

まあ、当然っちゃ当然だけど。

なのに。



「ぜんっ・・ぶ、受け止めるから・・っ！も、こんなのっ誰ともっ、しな、でっよ！」



苦し気に眉を寄せ、それでも熱い息を吐きながらそんな言葉を紡ぐヒカルちゃん。



「ふふ」



こんなん、誰ともしねえわ(笑)

ってか、ここまでする気も起こらなかったと言った方がいいか。

溜まった欲を処理するためだけに抱いてた女達。

適当に気持ち良くさせて、自分のを吐き出せば終わり。

彼女達にはそんな、言ってしまえばお座なりなセックスしかしてこなかった。

深く関わるのは御免だと、そう思っていたからだろう。

そして、今。

自分から捕われに来た、綺麗な蝶々のようなヒカルちゃんを二度と手放すつもりは無いと強く楔を打ち込む。

誰にも過去の話なんてしたことは無い。

けれど健気に俺だけを想い、何をされても、泣きながらでも俺の全てを受け入れ更に俺を守ろうとするヒカルに、全てを話した。

俺に『愛』を教えてくれるというヒカルちゃん。

正直、まだ分からない。

けれど今なら、ヒカルと、ヒカルの想いは信じられるから、本気で抱く。

ずっと離れないなら、俺の全部を見せてやるよ。



「っ、は・・っ」



ズッと一気に抜き出し、蕾が窄まりきらないうちにまたすぐ押し込んでいく。



「あァ―――っ！！」



反り返る胸の先は赤く尖り、どれだけの刺激が襲っているかを表しているかのよう。

入口の、強く締まるトコロを通り抜ける瞬間がたまらない。

顔を見ると無意識だろう目尻から涙の跡が出来ていた。

見つめていると、激しく抱かれながらそれでも俺の視線に気付いたのか潤んだ目を向けてくる。

そして叫ぶ。



「っあ！・・っも、お、れだけだって、言えよ・・っ！」



その言いように思わず笑ってしまう。

そうだった。

本来は気性の荒いヒカルちゃん。

理性を失くしかけて、本音が出てきてんだろう。



「こんな・・っあ！の、二度とっ！誰ともすんな・・あっ！」



ふふ。

しおらしく従順なだけより、こっちの方がらしくていいよ(笑)



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