朝が来るまでキスをして。

140 可愛がる

・


だから言ったのに。

全然我慢できねえじゃん(笑)

・・・つーか、我慢させたことなんて、そんなないか。



「ねぇ・・っ！」



開いた脚の間から顔を覗かせてヒカルが叫んだ。

潤んだ目で俺を誘ってる。

ナカに入れたままの指がきゅうっと絞められ、ソコはヒクヒクと蠢き、俺のを埋め込まれるのを待ってる。



「コレ、好きなんだ？」



「んんっ！」



浅く口に入れ、その舌で俺のを濡らしていたところにグッと腰を上げ深くまで銜えさせた。



「ん・・っんん・・・っ」



それでも、苦しそうな声を上げたのは最初だけで、その後は従順に口淫をする。



「自分で入れる？」



「んぁ・・っ」



ジェルを足しながら、グチュグチュと奥を撫でると腰が震える。

ゆっくりと上下に動き始めてるのに本人は気付いているのか。



「抜くよ？」



「っ・・ぁ・・・」



ヌルリと抵抗もなく抜かれていく指を、ソコは放さないとでも言うようにカタチに沿って窄まっていく。

それと同時にヒカルの口の中にある俺のも抜いた。

絡みついているのはヒカルの指だけ。



「ナガレく・・・」



「俺の離して、こっち向きな？」



「ん・・・」



ノロノロと俺の上で身体を回したヒカルは何も言わずとも俺の腰を跨ぎ腹に両手を付いて、とろとろに解けたソコで俺のを呑み込んでいった。



「っふ・・ぁあ・・・」



沈み込む間、半開きの口からはため息とも喘ぎ声ともつかない熱い吐息が漏れていた。

そして、全部がナカに収まると



「ナガレく・・、好きだよ・・」



微笑み俺を見つめながら上半身を倒し、濡れた唇を重ねてくる。

触れるだけだったそれが離れると、俺も言葉を返した。



「俺も、好きだよ」



あの日、裏切られた言葉。

あれから、何度言われたか分からない言葉。

けれど、信じることなんて出来なかった言葉。



「愛してる・・・」



・・・泣くくらいなら言うなって。

いつからこんなに泣き虫になったんだか。



「ヒカル」



俯いたって丸見えの顔を撫でる。



「・・・」



あーもー・・・。

全然お仕置きなんてなんねえじゃん。



「可愛がってやるから泣くなって」



「っあ！」



軽く腰を突き上げると、ぶるっとその身体が震えた。



「俺が好きなんだろ？」



「っ・・好き、だよ・・・っ」



だーから、泣くなって。

俺だってヒカルちゃんの事は可愛いと思ってるよ。


・・・少なくとも、あの女よりは遥かにさ。



・