126 / 148
126 消えない記憶
しおりを挟む
・
ヒカルちゃんとの電話を切っても、暫く可笑しさが残ったままだった。
約束が、お仕置きって・・(笑)
慣らされるにもホドがあるだろ。
否定してたって、声が変わったのに気付いたよ。
されるのを期待してる声。
俺に堕ちた時の声。
喋る時とも歌う時とも全く違う高く掠れた啼き声は女のそれとはまた違うけれど、確かに俺の欲を刺激して昂ぶらせる声だ。
多分、付き合ってた女だってあんな声は知らないだろう、俺だけが知ってる声。
誰にも聞かせない、俺だけの。
・・・期待してるなら、望み通りに啼かせてやるから。
早く、来いよ。
姿態を思い出して、少しだけ喉が渇く。
寝そべっていたソファから立ち上がりキッチンへ行こうとして、・・・やめた。
変更した行先はバスルーム。
ヒカルが来たらすぐ脱ぐかもしれないけれど、さっき余計な事まで思い出した所為か気分をスッキリさせたかった。
あんなロクでもない記憶無くなってもいいのに、なんであんなにハッキリ思い出してしまったのか。
もう芸能界にはいない、二度と目の前に表れる筈の無い女。
初めて、欲しいと思った、綺麗でロクでもない女。
早く、忘れさせてくれ・・・。
乱暴に服を脱ぎ捨て、キツく目を閉じながら熱めのシャワーを頭からかぶった。
・
ヒカルちゃんとの電話を切っても、暫く可笑しさが残ったままだった。
約束が、お仕置きって・・(笑)
慣らされるにもホドがあるだろ。
否定してたって、声が変わったのに気付いたよ。
されるのを期待してる声。
俺に堕ちた時の声。
喋る時とも歌う時とも全く違う高く掠れた啼き声は女のそれとはまた違うけれど、確かに俺の欲を刺激して昂ぶらせる声だ。
多分、付き合ってた女だってあんな声は知らないだろう、俺だけが知ってる声。
誰にも聞かせない、俺だけの。
・・・期待してるなら、望み通りに啼かせてやるから。
早く、来いよ。
姿態を思い出して、少しだけ喉が渇く。
寝そべっていたソファから立ち上がりキッチンへ行こうとして、・・・やめた。
変更した行先はバスルーム。
ヒカルが来たらすぐ脱ぐかもしれないけれど、さっき余計な事まで思い出した所為か気分をスッキリさせたかった。
あんなロクでもない記憶無くなってもいいのに、なんであんなにハッキリ思い出してしまったのか。
もう芸能界にはいない、二度と目の前に表れる筈の無い女。
初めて、欲しいと思った、綺麗でロクでもない女。
早く、忘れさせてくれ・・・。
乱暴に服を脱ぎ捨て、キツく目を閉じながら熱めのシャワーを頭からかぶった。
・
0
お気に入りに追加
41
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。

代わりでいいから
氷魚彰人
BL
親に裏切られ、一人で生きていこうと決めた青年『護』の隣に引っ越してきたのは強面のおっさん『岩間』だった。
不定期に岩間に晩御飯を誘われるようになり、何時からかそれが護の楽しみとなっていくが……。
ハピエンですがちょっと暗い内容ですので、苦手な方、コメディ系の明るいお話しをお求めの方はお気を付け下さいませ。
他サイトに投稿した「隣のお節介」をタイトルを変え、手直ししたものになります。

心からの愛してる
マツユキ
BL
転入生が来た事により一人になってしまった結良。仕事に追われる日々が続く中、ついに体力の限界で倒れてしまう。過労がたたり数日入院している間にリコールされてしまい、あろうことか仕事をしていなかったのは結良だと噂で学園中に広まってしまっていた。
全寮制男子校
嫌われから固定で溺愛目指して頑張ります
※話の内容は全てフィクションになります。現実世界ではありえない設定等ありますのでご了承ください

そんなの真実じゃない
イヌノカニ
BL
引きこもって四年、生きていてもしょうがないと感じた主人公は身の周りの整理し始める。自分の部屋に溢れる幼馴染との思い出を見て、どんなパソコンやスマホよりも自分の事を知っているのは幼馴染だと気付く。どうにかして彼から自分に関する記憶を消したいと思った主人公は偶然見た広告の人を意のままに操れるというお香を手に幼馴染に会いに行くが———?
彼は本当に俺の知っている彼なのだろうか。
==============
人の証言と記憶の曖昧さをテーマに書いたので、ハッキリとせずに終わります。
美人に告白されたがまたいつもの嫌がらせかと思ったので適当にOKした
亜桜黄身
BL
俺の学校では俺に付き合ってほしいと言う罰ゲームが流行ってる。
カースト底辺の卑屈くんがカースト頂点の強気ド美人敬語攻めと付き合う話。
(悪役モブ♀が出てきます)
(他サイトに2021年〜掲載済)

傷だらけの僕は空をみる
猫谷 一禾
BL
傷を負った少年は日々をただ淡々と暮らしていく。
生を終えるまで、時を過ぎるのを暗い瞳で過ごす。
諦めた雰囲気の少年に声をかける男は軽い雰囲気の騎士団副団長。
身体と心に傷を負った少年が愛を知り、愛に満たされた幸せを掴むまでの物語。
ハッピーエンドです。
若干の胸くそが出てきます。
ちょっと痛い表現出てくるかもです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる