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26 どこまでも追ってくる男
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「ああ、くっそ・・・っ!」
一本道を必死に走りながら出てくるのはそんな悪態。
そう、俺が走っているのは検問所から続く一本道だ。
身を隠しながらとっとと街まで出てしまおうと走り出したはいいが、そんな俺の目の前には絶望的な景色が広がっている。
森を出たからといってすぐそこに街があるわけがないとは思っていたが、それにしてもだ。
検問所から続くきちんと整備された街道の両脇は俺の腰ほどしかない低木が生垣のように規則正しく並び、その向こうにはだだっ広い原っぱが広がっている。
ところどころに可愛い花が咲き、魔獣が出る森の近辺という危険地帯でなければピクニックにぴったりといった場所だった。
しかし今の俺は延々続く長閑な風景に焦りしかない。
後ろからは誰かが追ってくる足音。
間違いなくさっきの男かその仲間だろう。
「クロウ、後ろ何人?」
『二人だ。昨日の男と、もう一人はさっきの騎士だな』
「はあっ!?」
『あの男がハルカを引き留めたからだろう』
「面倒くさっ・・・!」
『飛ぶか?』
「後でさらに面倒な事になりそうだからやめとく!」
今は全速力で走るしかない!
部活の走り込みで鍛えた持久力には自信あるからな!
週末はランニングもしてたし!
・・・って思ってたのに!
逃げ場のない一本道な上、あの二人はどこまでも追ってくる。
「待ってくれ! 話をさせてくれ!」
「俺には話なんか無い!」
体感で1キロ走ったくらいか。
こいつらどれだけ体力バカなのか、少しずつ距離は縮まってしまい気付けばすぐ後ろにつかれてる。
「私はアルブレヒト・クジャークという! 森で私を助けてくれたのは君だろう!?
せめて一言礼を!」
「そんなのいらない! 俺はとっとと街に行きたいんだよ! ついてくるな!」
久しぶりの長距離全力疾走の所為で酸素不足の俺の脳みそは、半ば叫ぶように掛けられた言葉に深く考える事無く思ったままを返してしまっていた。
「そうか、やはり君だったのか」
「ッ!」
しまった、と今更思っても後の祭りだ。
「ならば」
一気に間合いを詰めた男は俺の腕に触れ、そのまま両腕を回して後ろから俺を拘束してきた。
隣の騎士に比べればかなり細身だというのに男の力は強く、体を振って逃れようとしてもビクともしない。
「っ放せ!」
「暴れないと約束してくれるなら」
「ふざけるな! 理由も無くこんな事をしておいて!」
「私は君と話をしたいだけだ!」
「俺はアンタなんか知らない! クロウ、助けて!」
いきなり拘束してくるような男となど一言でも交わしたくない。
この男に見えなかろうが構うものか。
俺が拘束された瞬間から男を睨み、姿勢を低くし鋭い牙を剥きだしにして構えていたクロウに助けを求める。
『お前、ハルカに何をする!』
大きく口を開けたクロウの牙は男の腕を正確に狙って襲い掛かった。
向かってくる長く鋭い牙に一瞬だけビビるが、クロウが俺に怪我をさせるわけが無いと思い直し躍るしなやかな肢体をを見つめる。
親友の牙が、男の腕に刺さる。・・・筈だった。
―――がしかし。
「っまさか・・・っ!?」
牙が腕を貫こうとしたその瞬間、そんな言葉と共に男はズザッと後ろに半歩下がった。
俺を抱えたまま。
嘘だろ・・!?
なんで!?
「うわ・・っ!?」
突然の事に足の踏ん張りが利かなくてヨロっと男の胸に体重をかけてしまったが、後ろに立った男の身体はそれくらいではビクともしない。
それどころか、脇の下に手を入れられストンと俺を立たせる余裕までも見せた。
そのまま俺の手首を掴んで離さないのはものすごく頂けないが。
「・・っいいかげん放せっ!」
「すまない。危害を加えるつもりは無い。少しだけ話をさせてくれるだけで良いのだ」
「いきなり拘束してくる奴の言う事なんか信用出来るか!」
「・・・放しても逃げないと約束してくれるなら」
何を自分に都合の良い事を言っているのだろうと思ってしまう。
そもそも俺に何もメリットが無い。
クロウは攻撃を避けられたことに驚きながらも身体を翻しもう一度牙を剥く。
「待ってクロウ、俺がやる」
軽い電気・・・ちょっと強めの静電気食らわせるくらいなら双方怪我も無く離れられるだろう。
手だけとはいえ密着している分、少しくらいは自分にあのビリビリが来るかもと思えばほんのちょっとビビるが、背に腹は代えられない。
少しの痛みを覚悟して手のひらに魔力を集め始める。
しかし、男はそれを感知したのか男は俺を拘束する手の力を緩めた。
「待ってくれ、手を放すから。ここで力を使っては君が怪我をする」
「原因のアンタがそれを言うのか?」
「・・・放すから、力を抑えてくれ」
首を捻って見た顔は昨夜見た顔だ。昨日より幾分萎れて見えるが。
とりあえず俺には拘束される趣味は無いからとっとと手を放してほしい。
手のひらに集めた魔力を戻すと同時、男はやはりそれを感知したのか手が完全に俺から離れた。
俺は、痛くは無いが強く掴まれていた手首を摩りながら男に向き合う。
「なんなんですか。
俺はこんなことされる覚えは無いですけどね?
とっとと街に行かないと暗くなってしまうでしょ?」
うっかり助けた事を認めてしまったのはマズかった。
すげえ面倒。
とりあえず早くこいつから離れるために、暗に夜道を子供に歩かせる気かと迫る。
まだ全然明るいけどな!
この世界で俺はまだ子供だというなら目いっぱいそれも利用してやる。
「君!殿下になんて口を・・!」
だが、俺の言葉に反応したのはさっき俺を尋問していた騎士だった。
「・・・殿下」
・・・・・・・『殿下』、て言ったな、この人。
そんな呼び方されるのって、超限られた階級だよな?
・・・うっわ、すっげ面倒くさいのに当たってる!
昨夜のクロウの話、マジだったよ。
マジで只者じゃなかったよ・・・。
「私は王位継承権は放棄している。騎士団長と呼べ」
「はっ!申し訳ありません!」
いや、殿下だろうが騎士団長だろうが偉い人なのに変わりはないだろう。
つーかこの人なんでこんな森にいたんだよ。
おとなしく城にいて踏ん反り返っていい身分だろ。
「殿下、俺はしがない平民なので、殿下とお話しするなんてとてもじゃないけど出来ません。
申し訳ありませんがこれで失礼させて頂きます」
わざと『殿下』を強調しながら、この世界のしきたりなど全く知らないのでとりあえず日本式の最敬礼をする。
後はもう一度逃げるだけだ!
さっと男から距離を取ろうとしたのに、男は俺の行動を読んでいたのかまたもや手首を拘束される。
ああ、身分が明かされた今、これを振りほどいたら不敬罪とかで捕まるんだろうな・・・。
でもな。
悪いけど、俺はアンタに用は無いんだよ!
王族とか皇族とか、これ以上無い面倒に巻き込まれてたまるか。
もう全速力で飛んでやる!
少しずつ魔力を全身に纏わせながら、もう一度だけ『頼む』。これでダメなら力づくだ。
「殿下、放してください」
「悪いが、放してやれない」
「・・・」
やっぱりな、と思いながら魔力を全開にする。
さっきの小さい魔力でさえ感知した男だ。俺の全開の魔力だって当然感知しているだろう。
それでも男は手を放さない。
「いい加減に・・っ」
仕方なく電撃の準備をする。
不敬罪だろうが何だろうが構うものか。静電気で死ぬ奴はいないよ!
全身に纏う風魔法に更に雷の魔法を重ねる。
俺の周囲からはパチパチと嫌な破裂音がして、男の傍にいたさっきの騎士が腰の剣を抜いたのが見えた。
「やめろ!彼に手を出すな」
「しかしっ!」
纏わりつく電気に顔を顰めながらも男は手を放さない。
そしてさっきと同じ事を繰り返した。
蒼い瞳が俺の目をじっと見ている。
「・・・話を、させてくれ、頼む」
「・・・」
身分を明かした今、この男は軽々しく頭を下げる事など出来ない筈だ。それなのに・・・。
なんだ? なにかあるのか?
訝しみながらも魔力は抑えずにいると、男は更に言葉を続けた。
「神獣様も・・・。私は彼に危害を加えないと誓う。頼む。少しだけ」
「っ!?」
なんでこいつクロウが見えてるんだ!?
一本道を必死に走りながら出てくるのはそんな悪態。
そう、俺が走っているのは検問所から続く一本道だ。
身を隠しながらとっとと街まで出てしまおうと走り出したはいいが、そんな俺の目の前には絶望的な景色が広がっている。
森を出たからといってすぐそこに街があるわけがないとは思っていたが、それにしてもだ。
検問所から続くきちんと整備された街道の両脇は俺の腰ほどしかない低木が生垣のように規則正しく並び、その向こうにはだだっ広い原っぱが広がっている。
ところどころに可愛い花が咲き、魔獣が出る森の近辺という危険地帯でなければピクニックにぴったりといった場所だった。
しかし今の俺は延々続く長閑な風景に焦りしかない。
後ろからは誰かが追ってくる足音。
間違いなくさっきの男かその仲間だろう。
「クロウ、後ろ何人?」
『二人だ。昨日の男と、もう一人はさっきの騎士だな』
「はあっ!?」
『あの男がハルカを引き留めたからだろう』
「面倒くさっ・・・!」
『飛ぶか?』
「後でさらに面倒な事になりそうだからやめとく!」
今は全速力で走るしかない!
部活の走り込みで鍛えた持久力には自信あるからな!
週末はランニングもしてたし!
・・・って思ってたのに!
逃げ場のない一本道な上、あの二人はどこまでも追ってくる。
「待ってくれ! 話をさせてくれ!」
「俺には話なんか無い!」
体感で1キロ走ったくらいか。
こいつらどれだけ体力バカなのか、少しずつ距離は縮まってしまい気付けばすぐ後ろにつかれてる。
「私はアルブレヒト・クジャークという! 森で私を助けてくれたのは君だろう!?
せめて一言礼を!」
「そんなのいらない! 俺はとっとと街に行きたいんだよ! ついてくるな!」
久しぶりの長距離全力疾走の所為で酸素不足の俺の脳みそは、半ば叫ぶように掛けられた言葉に深く考える事無く思ったままを返してしまっていた。
「そうか、やはり君だったのか」
「ッ!」
しまった、と今更思っても後の祭りだ。
「ならば」
一気に間合いを詰めた男は俺の腕に触れ、そのまま両腕を回して後ろから俺を拘束してきた。
隣の騎士に比べればかなり細身だというのに男の力は強く、体を振って逃れようとしてもビクともしない。
「っ放せ!」
「暴れないと約束してくれるなら」
「ふざけるな! 理由も無くこんな事をしておいて!」
「私は君と話をしたいだけだ!」
「俺はアンタなんか知らない! クロウ、助けて!」
いきなり拘束してくるような男となど一言でも交わしたくない。
この男に見えなかろうが構うものか。
俺が拘束された瞬間から男を睨み、姿勢を低くし鋭い牙を剥きだしにして構えていたクロウに助けを求める。
『お前、ハルカに何をする!』
大きく口を開けたクロウの牙は男の腕を正確に狙って襲い掛かった。
向かってくる長く鋭い牙に一瞬だけビビるが、クロウが俺に怪我をさせるわけが無いと思い直し躍るしなやかな肢体をを見つめる。
親友の牙が、男の腕に刺さる。・・・筈だった。
―――がしかし。
「っまさか・・・っ!?」
牙が腕を貫こうとしたその瞬間、そんな言葉と共に男はズザッと後ろに半歩下がった。
俺を抱えたまま。
嘘だろ・・!?
なんで!?
「うわ・・っ!?」
突然の事に足の踏ん張りが利かなくてヨロっと男の胸に体重をかけてしまったが、後ろに立った男の身体はそれくらいではビクともしない。
それどころか、脇の下に手を入れられストンと俺を立たせる余裕までも見せた。
そのまま俺の手首を掴んで離さないのはものすごく頂けないが。
「・・っいいかげん放せっ!」
「すまない。危害を加えるつもりは無い。少しだけ話をさせてくれるだけで良いのだ」
「いきなり拘束してくる奴の言う事なんか信用出来るか!」
「・・・放しても逃げないと約束してくれるなら」
何を自分に都合の良い事を言っているのだろうと思ってしまう。
そもそも俺に何もメリットが無い。
クロウは攻撃を避けられたことに驚きながらも身体を翻しもう一度牙を剥く。
「待ってクロウ、俺がやる」
軽い電気・・・ちょっと強めの静電気食らわせるくらいなら双方怪我も無く離れられるだろう。
手だけとはいえ密着している分、少しくらいは自分にあのビリビリが来るかもと思えばほんのちょっとビビるが、背に腹は代えられない。
少しの痛みを覚悟して手のひらに魔力を集め始める。
しかし、男はそれを感知したのか男は俺を拘束する手の力を緩めた。
「待ってくれ、手を放すから。ここで力を使っては君が怪我をする」
「原因のアンタがそれを言うのか?」
「・・・放すから、力を抑えてくれ」
首を捻って見た顔は昨夜見た顔だ。昨日より幾分萎れて見えるが。
とりあえず俺には拘束される趣味は無いからとっとと手を放してほしい。
手のひらに集めた魔力を戻すと同時、男はやはりそれを感知したのか手が完全に俺から離れた。
俺は、痛くは無いが強く掴まれていた手首を摩りながら男に向き合う。
「なんなんですか。
俺はこんなことされる覚えは無いですけどね?
とっとと街に行かないと暗くなってしまうでしょ?」
うっかり助けた事を認めてしまったのはマズかった。
すげえ面倒。
とりあえず早くこいつから離れるために、暗に夜道を子供に歩かせる気かと迫る。
まだ全然明るいけどな!
この世界で俺はまだ子供だというなら目いっぱいそれも利用してやる。
「君!殿下になんて口を・・!」
だが、俺の言葉に反応したのはさっき俺を尋問していた騎士だった。
「・・・殿下」
・・・・・・・『殿下』、て言ったな、この人。
そんな呼び方されるのって、超限られた階級だよな?
・・・うっわ、すっげ面倒くさいのに当たってる!
昨夜のクロウの話、マジだったよ。
マジで只者じゃなかったよ・・・。
「私は王位継承権は放棄している。騎士団長と呼べ」
「はっ!申し訳ありません!」
いや、殿下だろうが騎士団長だろうが偉い人なのに変わりはないだろう。
つーかこの人なんでこんな森にいたんだよ。
おとなしく城にいて踏ん反り返っていい身分だろ。
「殿下、俺はしがない平民なので、殿下とお話しするなんてとてもじゃないけど出来ません。
申し訳ありませんがこれで失礼させて頂きます」
わざと『殿下』を強調しながら、この世界のしきたりなど全く知らないのでとりあえず日本式の最敬礼をする。
後はもう一度逃げるだけだ!
さっと男から距離を取ろうとしたのに、男は俺の行動を読んでいたのかまたもや手首を拘束される。
ああ、身分が明かされた今、これを振りほどいたら不敬罪とかで捕まるんだろうな・・・。
でもな。
悪いけど、俺はアンタに用は無いんだよ!
王族とか皇族とか、これ以上無い面倒に巻き込まれてたまるか。
もう全速力で飛んでやる!
少しずつ魔力を全身に纏わせながら、もう一度だけ『頼む』。これでダメなら力づくだ。
「殿下、放してください」
「悪いが、放してやれない」
「・・・」
やっぱりな、と思いながら魔力を全開にする。
さっきの小さい魔力でさえ感知した男だ。俺の全開の魔力だって当然感知しているだろう。
それでも男は手を放さない。
「いい加減に・・っ」
仕方なく電撃の準備をする。
不敬罪だろうが何だろうが構うものか。静電気で死ぬ奴はいないよ!
全身に纏う風魔法に更に雷の魔法を重ねる。
俺の周囲からはパチパチと嫌な破裂音がして、男の傍にいたさっきの騎士が腰の剣を抜いたのが見えた。
「やめろ!彼に手を出すな」
「しかしっ!」
纏わりつく電気に顔を顰めながらも男は手を放さない。
そしてさっきと同じ事を繰り返した。
蒼い瞳が俺の目をじっと見ている。
「・・・話を、させてくれ、頼む」
「・・・」
身分を明かした今、この男は軽々しく頭を下げる事など出来ない筈だ。それなのに・・・。
なんだ? なにかあるのか?
訝しみながらも魔力は抑えずにいると、男は更に言葉を続けた。
「神獣様も・・・。私は彼に危害を加えないと誓う。頼む。少しだけ」
「っ!?」
なんでこいつクロウが見えてるんだ!?
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