26 / 45
第1章
惹かれる心3(レオルドさん視点)
しおりを挟む
ふと視線を感じ周りを見渡して見ると、食堂で飯を食ってた奴らが全員、リオ嬢の照れ顔に見とれているのが分かった。
いや、もしかしたら、俺とリオ嬢の会話をずっと聞いていたかもしれないな。
「なっ!あっ、いやっ、今のは、違うんですっ!あのっ、その、口が滑ったと言いますか、って、そ、それも違くてっ、えっと、なんて言うかっ、」
リオ嬢が顔を赤くして慌てながら弁解をしている。
くそっ!可愛いっ!
めったに見れないようなリオ嬢の慌てぶりに俺はびっくりしながらも、鼻血が出ないか心配になる。
いや、まて、それよりも先にリオ嬢をどうにかしないと。
「えっと、リ、リオ嬢っ、と、とにかく落ち着いて下さいっ。め、目立ってますからっ!」
「え?」
俺がそう言えばリオ嬢は少し冷静になったのか周りを見渡す。
リオ嬢が周りを見た瞬間皆がいっせいに視線をそらした。
いやいや、それじゃバレバレだろ。
皆に見られていた事に気がつき恥ずかしくなったのかリオ嬢は顔を赤くして走り出す。
「リオ嬢っ!?」
俺は咄嗟に名前を呼んだが、気にせずにどこかへ行ってしまった。
追いかけることも考えたが、今は色々ありすぎて、一旦、頭を落ち着かせたかったので、とりあえず水を飲む。
今、何があったんだ?
そのまま机に突っ伏した俺は思った。
年頃の女性と普通に話した事が全然ない俺は、リオ嬢と話ができるだけでも嬉しかった。
だが、今のは?
俺は「色っぽい」だなんて初めて言われた。
リオ嬢の真っ赤にして慌ててる姿を思い出す。
リオ嬢の照れた顔は可愛くて。可愛いくて。
ずっと見ていたいと思った。
なんて事を俺が考えていると痛いくらいに視線を感じそちらを見る。
「レオルド~。詳しく聞かせてくれるよな?」
有無を言わさない笑みで俺にそう言ったのは先輩であるオルゴだった。
いや、オルゴだけではない。
エトアも、その他三人の騎士も、鋭い目つきでこちらを見てくる。
「いや、お前ら仕事があるだろ。もう時間じゃないのか?」
別に、俺とリオ嬢は特別な間柄ではない。
何も話すことがないという思いを込め、俺はこの場から逃れようとした。
「逃がしませんよ?先輩。」
が、俺は捕まり質問攻めにあった。
質問されたのは、リオ嬢が何処から来たのかとか、年齢とかそんなものだった。
俺が答えられるのは、リオ嬢の名前とかで、考えてみたら俺はリオ嬢の年齢をしらない。
いや、それだけじゃない。まだ、全然リオ嬢について何も知らないのだ。
まだ出会って数日だし仕方がないかもしれない。
でも今度、リオ嬢にあったら、好きな食べ物くらいは聞いてもいいだろうか。
後、誰も俺がリオ嬢とどうにかなるとは思っていないのか、そゆいうことには誰も聞いてこなかった。
俺の容姿に気にせずに恋人の話とかをしてくるのなんてサジャールくらいだ。
まぁ、コイツらなりの気遣いなんだとは思う。
俺自身、リオ嬢が俺を好いてくれるなんて有り得ないと思っているから。
でも、少しだけ、色恋とか、そゆ言う話で盛り上がりたいと、思ってしまった。
他の誰かならそうは思わなかったと思う。
でも、ノリでも、嘘でもいいから、リオ嬢とお似合い、なんて事を言われてみたい、と馬鹿な事を考えてしまった。
あぁ、やっぱり俺は疲れているんだろうか。
少しだけ頭が痛くなって来た気がした。
いや、もしかしたら、俺とリオ嬢の会話をずっと聞いていたかもしれないな。
「なっ!あっ、いやっ、今のは、違うんですっ!あのっ、その、口が滑ったと言いますか、って、そ、それも違くてっ、えっと、なんて言うかっ、」
リオ嬢が顔を赤くして慌てながら弁解をしている。
くそっ!可愛いっ!
めったに見れないようなリオ嬢の慌てぶりに俺はびっくりしながらも、鼻血が出ないか心配になる。
いや、まて、それよりも先にリオ嬢をどうにかしないと。
「えっと、リ、リオ嬢っ、と、とにかく落ち着いて下さいっ。め、目立ってますからっ!」
「え?」
俺がそう言えばリオ嬢は少し冷静になったのか周りを見渡す。
リオ嬢が周りを見た瞬間皆がいっせいに視線をそらした。
いやいや、それじゃバレバレだろ。
皆に見られていた事に気がつき恥ずかしくなったのかリオ嬢は顔を赤くして走り出す。
「リオ嬢っ!?」
俺は咄嗟に名前を呼んだが、気にせずにどこかへ行ってしまった。
追いかけることも考えたが、今は色々ありすぎて、一旦、頭を落ち着かせたかったので、とりあえず水を飲む。
今、何があったんだ?
そのまま机に突っ伏した俺は思った。
年頃の女性と普通に話した事が全然ない俺は、リオ嬢と話ができるだけでも嬉しかった。
だが、今のは?
俺は「色っぽい」だなんて初めて言われた。
リオ嬢の真っ赤にして慌ててる姿を思い出す。
リオ嬢の照れた顔は可愛くて。可愛いくて。
ずっと見ていたいと思った。
なんて事を俺が考えていると痛いくらいに視線を感じそちらを見る。
「レオルド~。詳しく聞かせてくれるよな?」
有無を言わさない笑みで俺にそう言ったのは先輩であるオルゴだった。
いや、オルゴだけではない。
エトアも、その他三人の騎士も、鋭い目つきでこちらを見てくる。
「いや、お前ら仕事があるだろ。もう時間じゃないのか?」
別に、俺とリオ嬢は特別な間柄ではない。
何も話すことがないという思いを込め、俺はこの場から逃れようとした。
「逃がしませんよ?先輩。」
が、俺は捕まり質問攻めにあった。
質問されたのは、リオ嬢が何処から来たのかとか、年齢とかそんなものだった。
俺が答えられるのは、リオ嬢の名前とかで、考えてみたら俺はリオ嬢の年齢をしらない。
いや、それだけじゃない。まだ、全然リオ嬢について何も知らないのだ。
まだ出会って数日だし仕方がないかもしれない。
でも今度、リオ嬢にあったら、好きな食べ物くらいは聞いてもいいだろうか。
後、誰も俺がリオ嬢とどうにかなるとは思っていないのか、そゆいうことには誰も聞いてこなかった。
俺の容姿に気にせずに恋人の話とかをしてくるのなんてサジャールくらいだ。
まぁ、コイツらなりの気遣いなんだとは思う。
俺自身、リオ嬢が俺を好いてくれるなんて有り得ないと思っているから。
でも、少しだけ、色恋とか、そゆ言う話で盛り上がりたいと、思ってしまった。
他の誰かならそうは思わなかったと思う。
でも、ノリでも、嘘でもいいから、リオ嬢とお似合い、なんて事を言われてみたい、と馬鹿な事を考えてしまった。
あぁ、やっぱり俺は疲れているんだろうか。
少しだけ頭が痛くなって来た気がした。
10
お気に入りに追加
1,779
あなたにおすすめの小説
前世を思い出したので、最愛の夫に会いに行きます!
お好み焼き
恋愛
ずっと辛かった。幼き頃から努力を重ね、ずっとお慕いしていたアーカイム様の婚約者になった後も、アーカイム様はわたくしの従姉妹のマーガレットしか見ていなかったから。だから精霊王様に頼んだ。アーカイム様をお慕いするわたくしを全て消して下さい、と。
……。
…………。
「レオくぅーん!いま会いに行きます!」
不憫な貴方を幸せにします
紅子
恋愛
絶世の美女と男からチヤホヤされるけど、全然嬉しくない。だって、私の好みは正反対なんだもん!ああ、前世なんて思い出さなければよかった。美醜逆転したこの世界で私のタイプは超醜男。競争率0のはずなのに、周りはみんな違う意味で敵ばっかり。もう!私にかまわないで!!!
毎日00:00に更新します。
完結済み
R15は、念のため。
自己満足の世界に付き、合わないと感じた方は読むのをお止めください。設定ゆるゆるの思い付き、ご都合主義で書いているため、深い内容ではありません。さらっと読みたい方向けです。矛盾点などあったらごめんなさい(>_<)
何を言われようとこの方々と結婚致します!
おいも
恋愛
私は、ヴォルク帝国のハッシュベルト侯爵家の娘、フィオーレ・ハッシュベルトです。
ハッシュベルト侯爵家はヴォルク帝国でも大きな権力を持っていて、その現当主であるお父様にはとても可愛がられています。
そんな私にはある秘密があります。
それは、他人がかっこいいと言う男性がとても不細工に見え、醜いと言われる男性がとてもかっこよく見えるということです。
まあ、それもそのはず、私には日本という国で暮らしていた前世の記憶を持っています。
前世の美的感覚は、男性に限定して、現世とはまるで逆!
もちろん、私には前世での美的感覚が受け継がれました……。
そんな私は、特に問題もなく16年生きてきたのですが、ある問題が発生しました。
16歳の誕生日会で、おばあさまから、「そろそろ結婚相手を見つけなさい。エアリアル様なんてどう?今度、お茶会を開催するときエアリアル様をお呼びするから、あなたも参加しなさい。」
え?おばあさま?エアリアル様ってこの帝国の第二王子ですよね。
そして、帝国一美しいと言われている男性ですよね?
……うん!お断りします!
でもこのまんまじゃ、エアリアル様と結婚させられてしまいそうだし……よし!
自分で結婚相手を見つけることにしましょう!
【完結】断罪を終えた令嬢は、まだ恋を知らない。〜年下騎士から好意を向けられている?対処の仕方がわかりません⋯⋯。
福田 杜季
恋愛
母親の離縁により、プライセル公爵家の跡取り娘となったセシリアには、新しい婚約者候補が現れた。
彼の名は、エリアーシュ・ラザル。
セシリアよりも2つ年下の騎士の青年だった。
実の弟ともまともに会話をしてこなかったセシリアには、年下の彼との接し方が分からない。
それどころか彼の顔をまともに直視することすらできなくなってしまったセシリアに、エリアーシュは「まずはお互いのことをよく知ろう」と週に一度会うことを提案する。
だが、週に一度の逢瀬を重ねる度に、セシリアの症状は悪化していって⋯⋯。
断罪を終えた令嬢は、今度こそ幸せになれるのか?
※拙著『義妹とやらが現れましたが認めません。〜断罪劇の次世代たち〜』の続編ですが、前作を読んでいなくても楽しめるようにします。
※例によってふんわり設定です。なるべく毎日更新できるよう頑張ります。
※執筆時間確保とネタバレ&矛盾防止のため、ご感想への返信は簡単めになります⋯。ご容赦ください。
見るに堪えない顔の存在しない王女として、家族に疎まれ続けていたのに私の幸せを願ってくれる人のおかげで、私は安心して笑顔になれます
珠宮さくら
恋愛
ローザンネ国の島国で生まれたアンネリース・ランメルス。彼女には、双子の片割れがいた。何もかも与えてもらえている片割れと何も与えられることのないアンネリース。
そんなアンネリースを育ててくれた乳母とその娘のおかげでローザンネ国で生きることができた。そうでなければ、彼女はとっくに死んでいた。
そんな時に別の国の王太子の婚約者として留学することになったのだが、その条件は仮面を付けた者だった。
ローザンネ国で仮面を付けた者は、見るに堪えない顔をしている証だが、他所の国では真逆に捉えられていた。
こんなの!絶対!認めませんわ!!〜セレブモデルが美醜逆転世界に転生した用です〜
朝比奈
恋愛
前世。セクシー系のトップモデルとして活躍していた記憶を思い出した我儘で傲慢な王女殿下は今の醜い姿の自分をみて鏡の前で倒れてしまう。
この世界での美と前世での美の間で悩む王女殿下。そんな主人公に、国王から、期間内に婚約者を決めるようにと命令が下される。
婚約者とは言わば女性のステータス。
恋を知らない主人公が、美醜の価値観に戸惑いつつも、選んだ恋の相手とは・・・
美醜逆転異世界で、非モテなのに前向きな騎士様が素敵です
花野はる
恋愛
先祖返りで醜い容貌に生まれてしまったセドリック・ローランド、18歳は非モテの騎士副団長。
けれども曽祖父が同じ醜さでありながら、愛する人と幸せな一生を送ったと祖父から聞いて育ったセドリックは、顔を隠すことなく前向きに希望を持って生きている。けれどやはりこの世界の女性からは忌み嫌われ、中身を見ようとしてくれる人はいない。
そんな中、セドリックの元に異世界の稀人がやって来た!外見はこんなでも、中身で勝負し、専属護衛になりたいと頑張るセドリックだが……。
醜いイケメン騎士とぽっちゃり喪女のラブストーリーです。
多分短い話になると思われます。
サクサク読めるように、一話ずつを短めにしてみました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる