カマキリの飼育？物語

その二だよ・カマキリが生まれた

幼い時本州の母親の実家で

捕まえ損なったカマキリ

次に行ったのは冬

さすがにカマキリは居なかったが

従兄弟達がカマキリの『卵』を

見つけてくれた

わずか数個だが

初めて見るカマキリの卵は

茶色い発砲スチロールに見えた

春が待ち遠しかった

雪がとけ春が来ても

カマキリの卵は孵化しない

諦めかけた６月

カマキリの卵から細長い糸が出て

カマキリの形の幼虫が

何十匹と出て来た

全部生まれ終わったと思い

卵は洗面器に入れたままにした

飼育ケースに入れて

毎日観察していたが

餌が分からず

少しずつ弱り死んでいった

餌が分からないと

飼うのは無理だと分かった

数日後

物置で母親が悲鳴を上げていた

騒ぎを聞きつけ

物置に行くと

洗面器一杯に

何百と言う

カマキリが生まれていた

後に調べたカマキリ卵一個から

最大300匹のカマキリが

生まれると知った

これだけのカマキリを飼うのは

例え餌が分かっても

無理だと思った

放し飼いにしかない

庭に洗面器を持って行き

カマキリを庭に放した