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戦後編そして
戦後編そして・霧・第281章・血に塗れた選択
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西暦2093年
地球圏
新たに占領軍最高司令官に就任したグランド司令官は
金星で行った鉱物資源の横流しと同じ様に
この地球圏でも好き放題にやろうと考えていたが
金星の様に外部とは遮断されていない為に
何をするのにもマスコミや市民団体の目が光り
特に日本軍は金に転ぶ者が少なく
金だけで解決出来ず
思う通りに出来なかった
そして火星本星でも軍の実権を握る長老達に
人口の月ルナツーの要塞化に必要な資源を
早急にそして大量に火星圏に回す様に求められた
必要とされる鉱物資源は金星では採掘されておらず
それだけの鉱物資源を他の鉱山から確保するだけの
予算は占領軍には無かった
それだけでなく各コロニーで反占領軍のゲリラが
占領軍を襲撃されアジトを見つけても
次のコロニーに移動され
逃げられる同じ事が幾度となく繰り返された
問題が山積でグランドは移動中の車内だけが
仕事から逃れられる休息の時間となっていた
ある日移動中の車内で運転手と話す様になり
本来は漏らしてはいけないような
重要事項を愚痴として話す様になり
ついに火星本星から大量の鉱物資源を求められていると話してしまう
解決策を期待などしておらず
単なる愚痴のつもりで話したことに対して
運転手は
(閣下
鉱物資源は鉱山以外にも在ります
エンジンを付けた移動可能なコロニーを
火星に送れば解決します)
思いもしない回答にグランドは驚き
【しかし
コロニーの住民はどうする?】
(もう一つの懸念である反占領軍ゲリラを使い解決します)
【どの様に利用すると?】
やや前屈みになりグランドは問う
(これまでゲリラがアジトを変え逃げるタイミングは
占領軍の中にスパイが居ると言うより
各コロニーに多くの協力者がいて
占領軍がコロニー内の行動すべてが監視され
ゲリラにすべて筒抜けの状態と考えた方が納得行きます
我々はその監視網を逆に利用します)
【利用とは?】
(先程申したエンジン付きコロニー以外の全てのコロニーに
ゲリラ掃討部隊を送ります
そして人員不足を理由に
エンジン付きコロニーへの配備は遅れると
軍内部には通達します
外部には発表しなくても
軍内部に潜入しているゲリラ側のスパイからゲリラに伝わり
ゲリラはエンジン付きコロニーに逃げ込みます
しかしこれから先は聞かない方がいいです
味方を裏切る事になります)
【そうか分かった】
グランドはそれ以上聞かなかった
だが数日後グランドの元に
木星圏へ司令官として送った腹心に関する
報告書が送られて来た
木星圏司令官ダスフスは
抵抗を続けるゲリラを味方の兵士諸共
攻撃してゲリラを全滅させたが味方の兵士にも
多数の犠牲者が出たがダスフスは処罰も受けず
勲章を与えられ1階級上がり准将になった
当然外部発表では味方を犠牲にした事は機密とされた
グランドの中で何かが崩れた
司令部からの帰り
車内でこの前の続きを運転手に聞いた
【エンジン付きコロニーに逃げ込んだゲリラをどうすればいい?
覚悟は出来ている教えてくれ】
(どのコロニーにも占領軍の基地が在ります
それをゲリラの攻撃の様に見せて我々自身が攻撃します
ゲリラを逃がさない様に出国ゲートは完全封鎖
コロニーに大規模な部隊を派遣して
ゲリラ狩りを行います
コロニー内の協力者も同様に
逃げ場がないゲリラとの戦闘は
コロニー内の住人を巻き込み多くの犠牲者が出るでしょう
もはや居住不可能となったコロニーから
住民は出て行くしか無くなり
コロニーは無人になり我々の物になります
それと同時に逮捕したゲリラの協力者と生き残ったゲリラから情報を聞き出し
各コロニーの協力者を逮捕して
エンジン付きコロニーで金星に運び
空になったコロニーを火星圏に運べばすべてうまくいきます)
グランド司令官は何も答えなかった
地球圏
新たに占領軍最高司令官に就任したグランド司令官は
金星で行った鉱物資源の横流しと同じ様に
この地球圏でも好き放題にやろうと考えていたが
金星の様に外部とは遮断されていない為に
何をするのにもマスコミや市民団体の目が光り
特に日本軍は金に転ぶ者が少なく
金だけで解決出来ず
思う通りに出来なかった
そして火星本星でも軍の実権を握る長老達に
人口の月ルナツーの要塞化に必要な資源を
早急にそして大量に火星圏に回す様に求められた
必要とされる鉱物資源は金星では採掘されておらず
それだけの鉱物資源を他の鉱山から確保するだけの
予算は占領軍には無かった
それだけでなく各コロニーで反占領軍のゲリラが
占領軍を襲撃されアジトを見つけても
次のコロニーに移動され
逃げられる同じ事が幾度となく繰り返された
問題が山積でグランドは移動中の車内だけが
仕事から逃れられる休息の時間となっていた
ある日移動中の車内で運転手と話す様になり
本来は漏らしてはいけないような
重要事項を愚痴として話す様になり
ついに火星本星から大量の鉱物資源を求められていると話してしまう
解決策を期待などしておらず
単なる愚痴のつもりで話したことに対して
運転手は
(閣下
鉱物資源は鉱山以外にも在ります
エンジンを付けた移動可能なコロニーを
火星に送れば解決します)
思いもしない回答にグランドは驚き
【しかし
コロニーの住民はどうする?】
(もう一つの懸念である反占領軍ゲリラを使い解決します)
【どの様に利用すると?】
やや前屈みになりグランドは問う
(これまでゲリラがアジトを変え逃げるタイミングは
占領軍の中にスパイが居ると言うより
各コロニーに多くの協力者がいて
占領軍がコロニー内の行動すべてが監視され
ゲリラにすべて筒抜けの状態と考えた方が納得行きます
我々はその監視網を逆に利用します)
【利用とは?】
(先程申したエンジン付きコロニー以外の全てのコロニーに
ゲリラ掃討部隊を送ります
そして人員不足を理由に
エンジン付きコロニーへの配備は遅れると
軍内部には通達します
外部には発表しなくても
軍内部に潜入しているゲリラ側のスパイからゲリラに伝わり
ゲリラはエンジン付きコロニーに逃げ込みます
しかしこれから先は聞かない方がいいです
味方を裏切る事になります)
【そうか分かった】
グランドはそれ以上聞かなかった
だが数日後グランドの元に
木星圏へ司令官として送った腹心に関する
報告書が送られて来た
木星圏司令官ダスフスは
抵抗を続けるゲリラを味方の兵士諸共
攻撃してゲリラを全滅させたが味方の兵士にも
多数の犠牲者が出たがダスフスは処罰も受けず
勲章を与えられ1階級上がり准将になった
当然外部発表では味方を犠牲にした事は機密とされた
グランドの中で何かが崩れた
司令部からの帰り
車内でこの前の続きを運転手に聞いた
【エンジン付きコロニーに逃げ込んだゲリラをどうすればいい?
覚悟は出来ている教えてくれ】
(どのコロニーにも占領軍の基地が在ります
それをゲリラの攻撃の様に見せて我々自身が攻撃します
ゲリラを逃がさない様に出国ゲートは完全封鎖
コロニーに大規模な部隊を派遣して
ゲリラ狩りを行います
コロニー内の協力者も同様に
逃げ場がないゲリラとの戦闘は
コロニー内の住人を巻き込み多くの犠牲者が出るでしょう
もはや居住不可能となったコロニーから
住民は出て行くしか無くなり
コロニーは無人になり我々の物になります
それと同時に逮捕したゲリラの協力者と生き残ったゲリラから情報を聞き出し
各コロニーの協力者を逮捕して
エンジン付きコロニーで金星に運び
空になったコロニーを火星圏に運べばすべてうまくいきます)
グランド司令官は何も答えなかった
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