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第一次太陽系大戦

第一次太陽系大戦・壺・第264章・太陽系大戦・Ⅺ・

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目の前で自分達が追いかけて居た地球艦隊が一瞬で全滅した

それも味方である筈の月の攻撃で

事態が分からない火星・日本連合艦隊総司令官ゲン・リーは

艦隊を前進させる事も後退させる事も出来なかった

彼の下に火星・日本連合軍から説明されたのは

それから数時間後

ゲン・リーの下に

月のW氏は地球連邦政府から独立し

火星・日本連合と友好関係を結び

もはや我々の敵ではなく

火星・日本連合艦隊は地球圏に向かい

地球連邦政府に降伏を求め

そして同時に別動隊は

最後の地球連邦第4艦隊艦隊を攻撃し殲滅の

命令が届く

ゲン・リーは納得出来なかった

【敵の裏切りで戦いに勝つ事など屈辱であり

死を賭けて戦っている我々軍人を単なる駒として扱い

更に戦う力がない修理中の敵第4艦隊を攻撃すれとは

我々は虐殺者では無い】

<だが我々は軍人だ命令を無視すれば

それこそただの私兵集団の

ゴースト艦隊と変わらん>

彼の後ろに病身の副司令官コバヤシが現れ

<第4艦隊は私が引き受けよう

君は地球連邦を降伏させて

この戦争を終わらせてくれ頼む>

【すまんコバヤシ】

ゲン・リーは主力艦隊を引き連れ地球圏へ向かう

艦隊副指令コバヤシは高速艦艇を引き連れ

最後の地球連邦艦隊

第4連合艦隊へ向かう

ゲン・リー率いる火星・日本連合艦隊は

地球圏中枢のコロニー都市群に到達した

月ですべての艦隊を失い

コロニーを守る艦艇は1隻も無いが

それでも地球連邦政府は第4艦隊に望みを賭け降伏を拒否した

コバヤシ率いる高速艦隊は第4艦隊が駐留する宙域に到達するが

そこに第4艦隊は居なかった

だだ1隻ローラが乗艦する潜宙艦が残っていた

圧倒的多数の艦隊とたった1隻の潜宙艦が対峙した

副艦隊司令官に参謀は攻撃を主張したが

<味方が撤退する時攻撃を加えれば

あのローラアシェルは必ず思いもしない罠を仕掛け

その度に我々は大損害を出して来た

君達はこの艦隊を全滅させても追撃を主張できるかね?>

参謀達は何も言えなかった

<だが潜宙艦が攻撃を仕掛けてきたら

総攻撃を行う>

副官達は慌ただしく準備に入る

<攻撃を仕掛けるならもう始まっている

これは時間稼ぎか・・・>



《敵艦に動きが在ります》

(攻撃か!)

《ちがいます

敵艦が反転します》

あっけに取られる副官達

ローラの潜宙艦は高速でレーダー探査宙域から消えた

<本隊に報告

第4艦隊が駐留する宙域に敵影無しと>

連絡を受けた火星・日本艦隊はその旨地球連邦政府に伝えた

連邦政府内は月のW氏に裏切られ地球艦隊は全滅し

頼みの第4艦隊に逃げられ

最早降伏しか無いと判断した
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