第一次世界大戦はウィルスが終わらせた・しかし第三次世界大戦はウィルスを終らせる為に始められた・bai/AI

第一次太陽系大戦

第一次太陽系大戦・壺・第243章・日本の過去そして未来

地球圏

地球から移設した神社の前に居た

日本艦隊総司令官トウゴウに地球連邦政府との和平交渉が失敗したと報告が入る

ゲンドウは地球生でまれ台湾事変・第二次朝鮮戦争・日本中国戦争などの第三次世界大戦を経験し

宇宙移民ではエアシャトルと宇宙ステーション建設の責任者となる

この時代2020までの日本は歴史的に見れば江戸時代と同じで半世紀以上の平和を維持し経済活動に

全力を傾け戦争に掛けるコストは最低限に抑えていた

だがそれは江戸時代の末期に黒船が現れそれまでの常識が全て崩壊した様に変わる

それまで日本国内で活動していた外国勢力が一掃され呪縛を解かれた

反政府の急先鋒のマスコミは戦死した新日本軍兵士の生い立ちを葬儀と共に放送

野党は国会でいかに戦死した日本軍兵士の家族への支援をするのか政府を但していた

日本政府は僅か20数万人の旧自衛隊出身者では新日本軍を動かす事は出来ず

各省庁からの応援を求めたがそれでも足りず徴兵により人員不足を補おうとしたが

その前日に始めた日本軍属の志願募集に1日で100万人を超える募集が集まり

日本に徴兵が復活する必要などなかった

それは2087年の日本連邦軍にも引き継がれている

第三次世界大戦を経験して日本人は変わった特に若者が

ウィルス蔓延2年目は若者が自粛を無視し大規模に広げて大災害を起こしたが

2022年は戦争も海外だけでなく日本本土上空に戦闘機やミサイルが飛来して

沖縄周辺の島々も占領され自分達が動かねば日本が失われると

それまで自分の行き場を無くしていた引きこもりの若者達すら

日本国内だけでなく海外の前線に物資輸送に手を挙げた

第三次世界大戦が終結するが

敵も味方も身も心も傷付き多くの人命を失い

戦後経済は戦時下で大量に発行した債券が原因で大混乱を起こし

新興国のインド・インドネシアに支援を受ける

日本が支援の見返りを聞いたが

独立以来日本からの支援のお返しと見返りは求めなかった

経済の疲弊は米国も同じだが当初インド・インドネシアへの

経済支援を受ける事と引き換えに米軍の空母艦隊の売却を求められたが

戦勝国の大統領として屈辱的だとしてこれを拒否

だが国民と議会とマスコミに袋叩きに遭い

大統領再選では民主党からさえ指名を受けられず

任期を残してワシントンを去った

この後アメリカは3分の1の空母を売却

戦後は空母の建造も新型戦闘機を作ることも無く

軍事大国ではなくなる

時代は軍事経済より放射能を始めとする食料生産が激減

戦後5年目に全世界の食料が無くなる事が判明

人類は持てるすべてを使い宇宙空間での食料を始めた

食料生産を拡大するには工場のメンテナンスを管理する人間の増員が必要で

それはやがて小さな施設から大きな施設に

長期間になれば無重力による肉体への疲弊で多くの者が

治療の為に地上に送り返された

そこで回転による重力発生システムが採用され

長期間の滞在が可能になる

回転による重力発生装置は最初円盤状のコインの形をしていたが

コインを積み重ねる様に増築され円筒状になり

技術者の家族も宇宙への同行が可能な程の巨大な宇宙都市が作られた

この頃には有害な宇宙線をカットする技術が確立され

汚染されていない空気と水と食料が保証されている

技術者とその家族の為に作られた宇宙都市が

地上に住む者達に取り羨望の眼差しとなり

先進国が富裕層の為に宇宙コロニーの建造を始めた

そして第三次世界大戦終結後の2035年宇宙移民が始まる

当時地球艦隊総司令官トウゴウは多くの宇宙移民をエアシャトルで宇宙に運んだ

トウゴウはエアシャトルに乗込む人々の希望に満ちた顔を今でも忘れられない

あれから50年が過ぎた2087年1月新年の参拝に来たトウゴウは思いをはせていが

コロニー内に空襲警報が鳴り響く

そこに日本圏コロニーに接近する正体不明の艦艇出現の連絡が入る

トウゴウは直ちに潜宙空母に索敵を命令

パトロール艦隊の急行を指示した

参謀長からは対潜哨戒機が接近すると

索敵範囲から急速に撤退したと報告が入る

講和が決裂して直ぐに威力偵察とは

地球は戦争を決意したとトウゴウは確信した

その直後火星沖開戦で生き残った艦隊が

第4連合艦隊として再建されたと発表された

敗残兵の寄せ集めだと高を括る参謀達

だが第4艦隊の総参謀長にローラアシェルが就任したと聞き

情報部の最高責任者と日本艦隊司令部に全艦隊の司令官を招集した