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太陽系の夜明け・移民の時代
太陽系の夜明け・移民の時代・士・第217章・遥かな太古
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地球の衛星軌道上から
太平洋の海底に沈んでいた
古代遺跡に向け
大気圏突入カプセルに乗り
陰の政府元大統領の財団の次期当主が
降下を続けるが
突如降下スピードが加速され
減速の為の逆噴射も効かず
地上に激突する寸前
胸の奥に締まっていた
カードが光り意識を失う
気が付くと目の前に光り輝く
シャンデリカの様な物体が現れ
次期当主に話しかける
すまないここに入る資格を持つ者を
破壊するところだった
何の事かと尋ねる次期当主に
胸の中のカードがその証だと言われ手に取る
このカードは前当主から移民船で旅立つ前の日に渡された物
私に資格が在るのならまず貴方が何者か聞きたい
その問いに私はコンピューター
あなた方が量子コンピューターと呼ぶ物
ならば問いたい
この古代の遺跡に近付いただけで
何故攻撃した
この遺跡の技術は恒星間航行を可能にし
君たちの反物質兵器がまだ月程度の星を破壊するレベルだが
我々の反物質兵器は太陽を破壊できる
これが君たちの手に入ればどうなる?
太陽系は消滅するだろう
次期当主は反論出来なかった
ではどうして資格を持っているとは言え
この遺跡に通してくれたのか?
貴方たちは動く恒星に引き寄せられ消えてしまった
第2の地球の遺跡に残されていた
この遺跡の地図を頼りに謎を解明すべく調べに来た
我々の技術を教える事は出来ないが
動く恒星について教えよう
それにはまずこの太陽系の生い立ちから伝えなければならない
次期当主の周りが一変する
それはまるでプラネタリウムの様に
上下左右全方位に映像が映し出された
太陽を中心に4つの巨大惑星と第2の恒星・太陽が回っている
現在の金星が回る軌道にかつて木星が
地球が回る公転軌道には土星が但しこの頃にはまだリングは存在しない
火星軌道には天王星が
小惑星帯の公転軌道には海王星が
そして現在の木星軌道と土星軌道の中間に
もう一つ太陽が存在し
第1の太陽の公転軌道を回っていた
大きさは木星より一回り大きく
その公転軌道には惑星を従え
太陽系の中の第2の太陽系を構築していた
不思議な事にこの第2の太陽系の一番内側の同じ公転軌道を太陽を挟んで
2つの惑星が回っていた
片方の惑星こそ
その後地球と呼ばれる惑星であり
もう一つの惑星は移民団と共にカイパーベルトの彼方に消えた
第2の地球と呼ばれる惑星
第2公転軌道には後に砕け散り小惑星帯となる惑星が
第3公転軌道には後に金星と呼ばれる惑星が
第4公転軌道には後の火星がそれ以降の
公転軌道には後に冥王星の彼方で発見される準惑星が多数回っていた
太陽系の太古の星図を見せられた次期当主に
量子コンピューターは驚いたかと尋ねるが
次期当主は銀河系の太陽系の大半が複数の太陽を持ち
巨大な惑星ほど太陽の近くを回り
地球などの小型の惑星ほど太陽から離れている
だが我々の太陽系は太陽が一つ
巨大惑星は太陽から遠く離れ
地球の様な小型の惑星ほど太陽の近くを回る
この宇宙では少数派の存在と思っていたが
銀河系の中でもありふれた存在である事に
安心したと答えた
しかし疑問が在る
現在の太陽系の配置とまるで違う事に
何か大変動を起こす原因が在ったのか?
その通りだ
木星を始め多くの星に生命があふれ
争う事無くテリトリーを分け合い
繁栄を謳歌していた
太陽を遥かに超える巨大な星が侵入して来る日まで
太平洋の海底に沈んでいた
古代遺跡に向け
大気圏突入カプセルに乗り
陰の政府元大統領の財団の次期当主が
降下を続けるが
突如降下スピードが加速され
減速の為の逆噴射も効かず
地上に激突する寸前
胸の奥に締まっていた
カードが光り意識を失う
気が付くと目の前に光り輝く
シャンデリカの様な物体が現れ
次期当主に話しかける
すまないここに入る資格を持つ者を
破壊するところだった
何の事かと尋ねる次期当主に
胸の中のカードがその証だと言われ手に取る
このカードは前当主から移民船で旅立つ前の日に渡された物
私に資格が在るのならまず貴方が何者か聞きたい
その問いに私はコンピューター
あなた方が量子コンピューターと呼ぶ物
ならば問いたい
この古代の遺跡に近付いただけで
何故攻撃した
この遺跡の技術は恒星間航行を可能にし
君たちの反物質兵器がまだ月程度の星を破壊するレベルだが
我々の反物質兵器は太陽を破壊できる
これが君たちの手に入ればどうなる?
太陽系は消滅するだろう
次期当主は反論出来なかった
ではどうして資格を持っているとは言え
この遺跡に通してくれたのか?
貴方たちは動く恒星に引き寄せられ消えてしまった
第2の地球の遺跡に残されていた
この遺跡の地図を頼りに謎を解明すべく調べに来た
我々の技術を教える事は出来ないが
動く恒星について教えよう
それにはまずこの太陽系の生い立ちから伝えなければならない
次期当主の周りが一変する
それはまるでプラネタリウムの様に
上下左右全方位に映像が映し出された
太陽を中心に4つの巨大惑星と第2の恒星・太陽が回っている
現在の金星が回る軌道にかつて木星が
地球が回る公転軌道には土星が但しこの頃にはまだリングは存在しない
火星軌道には天王星が
小惑星帯の公転軌道には海王星が
そして現在の木星軌道と土星軌道の中間に
もう一つ太陽が存在し
第1の太陽の公転軌道を回っていた
大きさは木星より一回り大きく
その公転軌道には惑星を従え
太陽系の中の第2の太陽系を構築していた
不思議な事にこの第2の太陽系の一番内側の同じ公転軌道を太陽を挟んで
2つの惑星が回っていた
片方の惑星こそ
その後地球と呼ばれる惑星であり
もう一つの惑星は移民団と共にカイパーベルトの彼方に消えた
第2の地球と呼ばれる惑星
第2公転軌道には後に砕け散り小惑星帯となる惑星が
第3公転軌道には後に金星と呼ばれる惑星が
第4公転軌道には後の火星がそれ以降の
公転軌道には後に冥王星の彼方で発見される準惑星が多数回っていた
太陽系の太古の星図を見せられた次期当主に
量子コンピューターは驚いたかと尋ねるが
次期当主は銀河系の太陽系の大半が複数の太陽を持ち
巨大な惑星ほど太陽の近くを回り
地球などの小型の惑星ほど太陽から離れている
だが我々の太陽系は太陽が一つ
巨大惑星は太陽から遠く離れ
地球の様な小型の惑星ほど太陽の近くを回る
この宇宙では少数派の存在と思っていたが
銀河系の中でもありふれた存在である事に
安心したと答えた
しかし疑問が在る
現在の太陽系の配置とまるで違う事に
何か大変動を起こす原因が在ったのか?
その通りだ
木星を始め多くの星に生命があふれ
争う事無くテリトリーを分け合い
繁栄を謳歌していた
太陽を遥かに超える巨大な星が侵入して来る日まで
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