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太陽系の夜明け・移民の時代
太陽系の夜明け・移民の時代・士・第189章・査問委員会
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地球連邦軍査問委員会
第一次移民船団
護衛巡洋艦グザン艦長ダグは
査問委員会の査問を受けていた
守るべき移民船団の護衛を一時的とは言え
戦闘を放棄し逃げ出した
逃亡罪が疑われていた
オブザーバーとして
日本艦隊巡洋艦アサヒ艦長コバヤシが
立ち会っていた
本来であれば
アサヒが戦闘不能になり
絶体絶命の時に応急修理を終えた
グザンが現れシャドー艦に攻撃を加え
間一髪アサヒは救われ
直後に駆け付けた援軍により
移民船団は救われた
ダグ艦長は評価されても
査問で弾劾されるとは思えず
コバヤシ艦長は当初この査問の
目的が分らなかったが
委員の一人が発した
≪ダグ艦長が戦闘不能になったとは言え
コロニーの守備を放棄した事で
移民達が見捨てられたと思い
彼らの後に続く移民が無くなる可能性が在る
それはこの計画の大きな支障となる
幸いにも日本艦隊の救援で移民船団は被害を免れた≫
その言葉にコバヤシ艦長は
ダグ艦長をスケープゴートにして
第二次移民計画募集時に
艦隊護衛を一時的でも放棄した者は
厳重に処罰する
だから安心して移民に参加して欲しい
その為の査問である事を理解した
最後にコバヤシ艦長は
査問委員会が結論を出す前に
自分がオブザーバーとして
意見を求められた
『私は天王星でシャドー艦と遭遇し
移民船団が危機に瀕している事を
理解していたその為
移民船団に接近する
艦船をシャドー艦隊と認識して
奇襲攻撃で2隻を破壊出来た
それでも巡洋艦と戦闘艦では
大人と子供程の差が在り
全ての砲塔が破壊され
破壊される一歩手前でした
そこにたった一門の砲塔の修理が
終わったばかりのダグ艦長が
救援に来てくれなければ
地球艦隊の援軍が来る前に
移民船団も全て破壊されていました
何より当初味方の艦隊と思われていた
シャドー艦隊に至近距離まで接近され
たった1隻で3隻を相手に
戦闘不能に陥るまで戦い
重傷を負われました
艦を離脱指揮したのはダグ艦長ではありません
彼は称賛されるべきと考えます』
委員から
【コバヤシ艦長は自信の栄誉を
ダグ艦長に譲るのかね】
『自分は同じ宇宙で共通の敵と戦う者として
戦友の危機を見逃せなかっただけです』
査問委員会の空気は一気に変わり
ダグ艦長への処罰は無くなり
逆にその功績を認められ中佐から大佐に昇格
艦長から小規模ながら4隻の艦隊を指揮する
分艦隊司令官に昇格した
二人はこの後も幾つもの戦場で背中を任せる事が出来る
戦友と成る
査問委員会が終わり
宇宙船ドックで修理が行なわるアサヒの様子見る艦長に
副長が訪ねた
<なぜあの時ダグ艦長を擁護したのですか?>
『あの査問委員会には2つの目的が在った
1つは移民船団を守る事を一時的にでも
放棄した者は処罰するだから安心して
移民計画に参加して欲しいと
シャドー艦隊の出現で躊躇する
移民達を説得する材料を用意する事
2つ目の目的は
ダグ艦長を処罰した事による
地球軍内部の反発を
騎兵隊の如く駆けつけ
移民船団を救った日本艦隊に
向ける事
その為に私はオブザーバーとして呼ばれた』
第一次移民船団
護衛巡洋艦グザン艦長ダグは
査問委員会の査問を受けていた
守るべき移民船団の護衛を一時的とは言え
戦闘を放棄し逃げ出した
逃亡罪が疑われていた
オブザーバーとして
日本艦隊巡洋艦アサヒ艦長コバヤシが
立ち会っていた
本来であれば
アサヒが戦闘不能になり
絶体絶命の時に応急修理を終えた
グザンが現れシャドー艦に攻撃を加え
間一髪アサヒは救われ
直後に駆け付けた援軍により
移民船団は救われた
ダグ艦長は評価されても
査問で弾劾されるとは思えず
コバヤシ艦長は当初この査問の
目的が分らなかったが
委員の一人が発した
≪ダグ艦長が戦闘不能になったとは言え
コロニーの守備を放棄した事で
移民達が見捨てられたと思い
彼らの後に続く移民が無くなる可能性が在る
それはこの計画の大きな支障となる
幸いにも日本艦隊の救援で移民船団は被害を免れた≫
その言葉にコバヤシ艦長は
ダグ艦長をスケープゴートにして
第二次移民計画募集時に
艦隊護衛を一時的でも放棄した者は
厳重に処罰する
だから安心して移民に参加して欲しい
その為の査問である事を理解した
最後にコバヤシ艦長は
査問委員会が結論を出す前に
自分がオブザーバーとして
意見を求められた
『私は天王星でシャドー艦と遭遇し
移民船団が危機に瀕している事を
理解していたその為
移民船団に接近する
艦船をシャドー艦隊と認識して
奇襲攻撃で2隻を破壊出来た
それでも巡洋艦と戦闘艦では
大人と子供程の差が在り
全ての砲塔が破壊され
破壊される一歩手前でした
そこにたった一門の砲塔の修理が
終わったばかりのダグ艦長が
救援に来てくれなければ
地球艦隊の援軍が来る前に
移民船団も全て破壊されていました
何より当初味方の艦隊と思われていた
シャドー艦隊に至近距離まで接近され
たった1隻で3隻を相手に
戦闘不能に陥るまで戦い
重傷を負われました
艦を離脱指揮したのはダグ艦長ではありません
彼は称賛されるべきと考えます』
委員から
【コバヤシ艦長は自信の栄誉を
ダグ艦長に譲るのかね】
『自分は同じ宇宙で共通の敵と戦う者として
戦友の危機を見逃せなかっただけです』
査問委員会の空気は一気に変わり
ダグ艦長への処罰は無くなり
逆にその功績を認められ中佐から大佐に昇格
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分艦隊司令官に昇格した
二人はこの後も幾つもの戦場で背中を任せる事が出来る
戦友と成る
査問委員会が終わり
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副長が訪ねた
<なぜあの時ダグ艦長を擁護したのですか?>
『あの査問委員会には2つの目的が在った
1つは移民船団を守る事を一時的にでも
放棄した者は処罰するだから安心して
移民計画に参加して欲しいと
シャドー艦隊の出現で躊躇する
移民達を説得する材料を用意する事
2つ目の目的は
ダグ艦長を処罰した事による
地球軍内部の反発を
騎兵隊の如く駆けつけ
移民船団を救った日本艦隊に
向ける事
その為に私はオブザーバーとして呼ばれた』
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