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太陽系の夜明け・移民の時代

太陽系の夜明け・移民の時代・士・第186章・第一次移民船団

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地球・火星・日本を巻き込んだ

戦後最大の事件

火星事変から1年

地球・火星・日本は太陽系連邦を結成した

これは完全な統一政府では無く

20世紀後半から21世紀前半に存在した

国際連合と同じく

独立国家の寄せ集めで

政治・軍事・経済は完全に独立していたが

連邦議会が開設された

現状何の権限も無いが

人口に比率して議席が与えられた

火星事変の影響で

太陽系連邦は

2つの方針を決定した

小惑星を含む衛星を兵器として

使う事を禁止する条約を締結した

そして

この戦いでいやそれ以前から

地球連邦政府は最貧国から

宇宙に移民した者達のコロニーを

財政に負担を掛ける

余計者と考え

火星事変での

裕福層のコロニーの盾にしたり

金星での住民への虐殺

などで

地球圏の金星を含む

貧困層の住むコロニーでは

独立を叫ぶ声が高まり

地球は太陽系連邦議会に

地球政府が資金面で全面的に

バックアップを約束した

宇宙移民計画を提出

全会一致で可決された

第一次移民は土星圏に決定された

この時

太陽系外惑星探査に向かった

天王星・海王星・冥王星の

調査隊が消息不明になるが

単なる事故として処理された

初の移民用コロニーは

移民団の希望で

日本で建造された

コロニーを採用

最初の移民は地球圏の貧困層が多数を占めるが

彼らを見捨てる事は出来ないと

一部富裕層からも約束された

エリートとしての将来を捨て参加

日本からも

これ以上戦争に巻き込まれる事を

嫌い移民に参加する者が現れる

移民用コロニーと共に

物資を満載した輸送船団と

地球艦隊の長距離航行が可能な巡洋艦が先導して

土星空域に向かい出発する

彼らを見送る地球圏・日本・そして金星

その後

天王星調査隊からの救難信号を受け

日本艦隊は長距離高速エンジンを搭載した

最新鋭の巡洋艦を天王星に向け派遣した

土星移民船団を飛越し

天王星に到着する

そこには明らかに戦闘が原因と思われる

破壊された天王星調査船の残骸が
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