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戦後編・選択の時代

戦後編・選択の時代・参・第177章・反物質

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地球連邦政府・大統領府で

連邦政府大統領と首相

そして大統領特別補佐官

地球連邦軍トップ3の

参謀本部総司令官

惑星防衛軍司令官

宇宙艦隊司令長官

6人が一堂に会し戦況について

大統領に報告された

『つまり地球艦隊は

前衛艦隊が全滅

主力艦隊は小型艦艇を失い

残された艦艇は現在応急修理中で動けない

残された木星圏守備艦隊は

3倍の規模の火星艦隊と戦闘中か

如何するつもりかね

宇宙艦隊司令長官』

【現在修理中の主力艦隊が到着すれば何とか】

『参謀本部の意見は』

《情報部からの報告では

エンジンの修理が出来て

木星圏に到着しても

戦闘には間に合わないとか》

艦隊司令長官は俯き声も出ない

『惑星防衛軍の意見は』

<火星艦隊に木星圏の攻撃衛星を奪われ

地球を攻撃されるのは時間の問題です

ならばその前に攻撃衛星を

我々の手で破壊するしか無いですな>

《すでに火星艦隊と戦闘状態だ

攻撃衛星を動かす

複数数の大型エンジンを

破壊するには

全艦隊の砲撃が必要だ

敵艦隊と交戦中に

行うのは至難の業だ》

<艦隊の砲撃など必要ない

最高機密の反物質爆弾を使えば

衛星1つ簡単に破壊出来る

それですべて解決する>

【まってくれ

それでは今戦っている味方の艦隊も全滅だ

攻撃衛星の惑星防衛軍も全滅する】

〔艦隊司令長官

火星艦隊もこれで始末出来る

主力艦隊の修理が完了すれば

火星攻撃に向かわせればよい

火星を陥落させれば君の

これまでの失態は帳消しになる〕

【首相分りました】

『結論は出たな

これは最高機密扱いで進める

直ちに反物質爆弾を積んだ

高速潜宙艦を木星圏に向かわせろ』
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