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戦後編・選択の時代

戦後編・選択の時代・参・第165章・地球を追われ

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アメリカ合衆国と

ソビエト連邦は

1945年以来両国は冷戦で凌ぎを削っていたが

宇宙開発では

米国のアポロ型宇宙船と

ソビエトのソユーズ宇宙船が

衛星軌道で初めての出来事なのに

接続部分に何の不具合も起きずに

ドッキングする様子に

両国は地球上では敵国だが

宇宙開発では強力関係にあるのかと

疑われたが

それは的を得ていた

月の裏側では

ナチス・ドイツが始めた

宇宙開発を

ソビエト連邦が受け継いでいたが

資金力不足と元ナチス・ドイツの

科学者の半数をアメリカが抑えていた為に

一向に進まず

スターリンの死後

ソビエトはアメリカの資金力と

元ナチス・ドイツの科学者の提供を条件に

アメリカと共同で宇宙開発を進めた

表向きアポロ17号を最後に月面探索は終了した

以来人類は無人探査機を

月や火星や冥王星にまで送り込んだが

第三次世界大戦終結後まで

有人による宇宙飛行は

衛星軌道の

国際宇宙ステーションまでと

世界は信じていた

だが月の裏側では

スペースコロニー開発や

人員100人規模で

人口重力発生装置搭載の有人宇宙船で

火星にまで到達し

地上に基地を作るまでに進歩していた

しかし

共同開発国のソビエト連邦の崩壊で

米国が単独で引き継いだが

2001年の9・11事件で

軍事予算が優先され

予算削減で宇宙開発はストップ

その後チャイナマネーを武器に

中国が共同開発を申し出て来た

宇宙技術を協議なく

持ち出さない事を条件に

中国が宇宙開発の共同開発国となる

停滞していた宇宙都市は

実用化の最終段階に入り

宇宙船も全長数千メートル

人員1万人

熱核エンジン搭載で

理論上冥王星まで往復可能な

移民用宇宙船の開発に成功したが

中国は協定を無視

査察委員会の情報部員を

買収と暗殺で

情報を中国本国に流し続けた

その技術を使い

経済成長を成し遂げ

全世界の制覇に乗り出した

アメリカが月面裏側での宇宙開発の

情報漏えいを監視する

査察委員会がすでに

中国に乗っ取られている事に

気が付いた時は

中国は手に入れたすべての技術を

経済・軍事に転用していた

全てが手遅れだった

アメリカは火星へ初めての

中国人技術者を乗せた宇宙船を故障を理由に

地球へと引き返させた

アメリカは火星を独り占めにする為

中国を排除する行動に出始めたと解釈

その報復に中国は月の裏側で発見した

3つのカプセルを

アメリカに内密で地球に持ち込んだ

だがそれは

アメリカが過去に月面で見つけた遺跡から

人類に有害な物質や病原体を

地球に持ち込まない為の協定

過去に月面の基地が未知の病原菌が原因で

ナチス・ドイツ時代から

幾度も起き

アメリカの月面基地でさえ

未知のカプセルを開封して

基地ごと全滅させた教訓である事を

中国は理解していなかった

アメリカは必至でカプセルを回収し様としたが

その後3つのカプセルの中身は

地球上の隔離施設以外で

解放され

全世界は21世紀初頭最大の被害を出す結果となるり

地球上での最終戦争の果てに

地球上に住む事も許されず

追われる様に宇宙に逃れて行った
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