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第三次世界大戦・弐

第三次世界大戦・弐・第81章・愚直

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地下原子力発電所攻略が始まる

空中空母から地中貫通弾を搭載した

無人爆撃機が発進準備に入る

〈作戦開始60秒前〉

米空中空母群

日本空中空母群

連合第一空中空母群

連合第三空中空母群

『中継衛星とのリンク良好』

<こちらコントロールセンター

AIによる爆撃機操縦準備良し>

《在宅護衛戦闘機パイロット及び

各基地パイロット

300名よび30名を含め330名待機完了》

〈ネットワーク切断時の

自動操縦システム全機チェック完了

作戦開始5秒前3・2・1・0

作戦スタート

米空中空母群

連合空中空母群

各機発進始め〉

空中空母から無人戦闘機・爆撃機が発進する

この様子を地下原子力発電所守備隊司令は

モニターと電子分析映像で見ていた

その横にロシアから派遣された

情報部員グスタフとトレーニンが

参謀として補佐していた

グフタフは

【指令官直ちに迎撃機の発進を】

守備隊指令ホウは

「全機発進戦闘機は

爆撃機を接近させるな」

【ホウ指令敵は半数しか

発進していませんこちらが

全機を発進させれば

長時間の戦闘には耐えられません

こちらも半数で対応させるべきです】

「何を言う敵が半数で

攻撃している今我がほうが

全力出撃をすれば戦力比は

2対1の好機なのだ

敵を艦載機を一気に蹴散らし

敵空母を撃墜してみせる」

数で勝る連合軍が2交代制で

第一グループが攻撃を加え

弾薬燃料の補充と

パイロットの疲労を考え

第二グループと交代する

〈日本空中空母群

連合第五空中空母群

無人戦闘機及び無人爆撃機発進せよ

米空中空母群及び

連合第一空中空母群

艦載機は所属の空母に帰還せよ〉

北中国軍機の半数で戦った連合軍機は

50パーセントを失ったが

北中国軍機は10パーセントの

損出で済んでいたが

既に戦闘に耐えられる

状態では無かった

北中国軍機は連合軍機が

撤退するのを見て

基地に帰還しようとするが

新手の連合軍機の攻撃に

弾薬燃料不足とパイロットの

疲労がピークに達し

連合軍機との空中戦で

次々と撃墜されて行く

爆撃機はついに

地下貫通弾の投下を始め

地下通路に大量の水が流れ込む

大河は干上がり

冷却水の循環を失った原子炉は

次第に温度が上昇を始めた

グスタフは

【ホウ指令もう駄目です

脱出の用意をすべきです】

「駄目だ逃げる者は射殺する

全員この基地と共に運命を共にするのだ」

銃口を向けそう宣言した
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