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第三次世界大戦・弐

第三次世界大戦・弐・第63章・短期決戦

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休暇が終わり兵達は続々と戻って来た

兵士達には休暇が与えれれたが

整備兵達は不眠不休で

兵器の整備に明け暮れた

10式戦車や機動戦闘車は

追加装甲で防御力が増していた

鈴木二尉は自分の愛車の

完璧な整備状況を見て

整備兵を労う

[これなら生きて帰れるな]

基地の様子を見て回る

基地司令官は

飛行場の格納庫に

整備途中で放棄されている機体を見つける

〔この空中空母はどうして

整備されていないのだ〕

整備班長は

〈この機体の機長を含めた全員が

敵のミサイルで輸送機ごと死亡しました〉

〔そうかあの撃墜された輸送機に・・・〕

整備班長は敬礼し去っていった

司令官は出撃準備を整える兵士達を見て

『これから私の命令で戦場に送り出す兵士達のうち

どれだけの兵が生きて家族の元へ帰れるのか

戦いが長引けば犠牲者も増える

短期決戦に持ち込むか』

第442部隊は大気圏突入カプセルに乗り

再び降下作戦を行なおうとしていた

搭載する上陸用舟艇は

上部に10式戦車と同じ砲塔を搭載し

移動には下部より高圧エアーで浮き上がり

後部からも圧縮空気で推力を得て

時速200キロを出す事が出来る

水陸両用舟艇を第442部隊と

機動陸戦隊に配備された

完熟訓練を繰り返し

第442部隊と機動陸戦隊は

模擬戦を行なっていた

一方北中国軍軍事工場では

深刻な問題が表面化していた

《燃料が無いだと?》

軍事基地司令官は補給士官の

報国に我が耳を疑った

(地下の燃料タンクは

既に空です)

《原因は如何して無くなったんだ》

兵士達の横流しです

(完成した兵器例えば

戦車などには

燃料を最低限入れて

引き渡しますが

最前線の補給部隊は

燃料満タンを要求します)

《そんな事をしたら

ここの燃料タンクは

空になる

しかし長年遣っていて

今頃何故こんな事に?》

(油田や鉱山を連合軍に

奪われたからだと思います

更に食料生産工場を失い

現在兵士達の食料は

非常食だけで

それも後半月で底を尽きます)

《それだけの燃料で

連合軍と何日戦えるのか?》

(現在戦闘可能な

戦車3万台分として一週間ほどです)

《まてこの基地には

10万台の戦車があるはずだ》

(実は戦車も前線からの

生産量を上回る部品調達の要求で

完成した戦車から部品を外して

前線に送った結果

3分の2の戦車が動かせません)

《持久戦は不可能か》

(その様です)

《短期決戦しかないか・・・

参謀を集めろ

作戦を練り直す》

連合軍も北中国軍も

短期決戦の道を選んだ
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